概要・あらすじ
一応中学から一応高校に進学した、一堂零ら「奇面組」と、同じく一応中学出身の生徒たち。彼らは高校という新しい環境の中で、さまざまな部活動や学校行事に取り組んでいく。高校からの仲間も増え、奇面組を中心に巻き起こる騒動はより賑やかになっていく。
登場人物・キャラクター
一堂 零 (いちどう れい)
眉のない個性的な人相から中学時代は「まゆなしの零」と呼ばれ、同様に個性的な人相の仲間を募って「奇面組」を結成した。実家はおもちゃ屋。中学時代の度重なる落第で一応高校の同級生たちより3つほど年上だが、普段の言動は常識外れで無邪気。体が突然2等身になることが多く、稚気のある人物として描かれている。 一方、「組」のリーダーとして落ち着きを見せる事もあり、奇面組以外の人物にも個性を尊重して接するため、周囲から一目置かれている節もある。中学時代に同級生となった河川唯とは遊び仲間のような関係だったが、次第に恋愛感情を自覚し合うようになる。
河川 唯 (かわ ゆい)
天真爛漫な少女で、可愛らしい容姿から多くの異性に好意を持たれるが、人間を「個性的かどうか」で判断する面があり、多くの女子に人気のある美男子やスポーツマンには興味を持たない。一応中学で一堂零ら「奇面組」に好感を持ち、知り合ってからはしばしば行動を共にするようになる。進学校の応生高校に合格したが、奇面組の面々が合格した一先高校との合併により、合併後の一応高校へ通うことになった。 一応高校ではバレーボール部に所属する。一堂零を慕い、敬意を持ちながら親しく接していたが、互いに恋愛感情を抱いていることには長らく無自覚だった。
冷越 豪 (れいえつ ごう)
「奇面組」のナンバー2で、太い眉とギョロ目が特徴。全身の体毛が濃く、足の裏にも油分の多い毛が生えており水上を歩くことさえできる。筋肉質で体力に優れる反面、粗暴で鈍感。実家は酒屋で、一応高校入学の時点では19歳だが、既に酒豪ぶりを見せている。プロレスを愛好しており、自ら「クラッシャー豪」と名乗って一堂零などを相手にプロレス技を披露することがある。 宇留千絵とは、お互いに乱暴なツッコミ役であることからしばしば衝突するが、やがて異性として意識し合うようになる。
出瀬 潔 (しゅっせ きよし)
尖った頭と細い目、出っ歯が特徴で、中学時代は「むき歯の潔」と呼ばれた、「奇面組」のメンバー。極度のスケベで、エッチなビデオやポスターを収集している。実家は銭湯で、いつも番台に立ちたがっているが、父からの許可が下りないでいる。エッチな話題が出ない時に自ら話を振るようなことはしないため、奇面組メンバーの中では常識人として意見することが多い。
大間 仁 (だいま じん)
福福しい人相から、中学時代は「えびすの仁」と呼ばれた「奇面組」メンバー。中学では2回しか落第していないため、奇面組メンバーの中では物星大と共に年少な方。なまけ者で寝ることと食べることにしか興味がなく、無類の大食漢。実家はケーキ屋を営んでいる。
物星 大 (ものほし だい)
極端なおちょぼ口が特徴だが、容姿、口調とも中性的で、本人の少女趣味もあって女性的なしぐさを強調されることが多い。中学での落第回数は「奇面組」リーダーの一堂零たちより1回少なく、メンバーの中では大間仁と共に年少の方に属する。実家は書店。
宇留 千絵 (うる ちえ)
一応中学に転校してきた河川唯と親しくなり、何かと行動を共にする親友の女生徒。「奇面組」に対して穏やかで好意的な唯に対し、厳しいツッコミをする役割を持つ。中学時代の髪型はセミロングだったが、一応高校入学からはポニーテールへ変更。高校では唯と一緒にバレーボール部に入部する。 乱暴なツッコミ役同士ということもあって、冷越豪とはしばしば衝突するが、次第に異性として意識し合うようになる。
伊狩 増代 (いかり ますよ)
一応中学で「奇面組」らのいる3年10組を担任した、20代の女性教師。美人で教育熱心だが短気で、奇面組に対して暴力を振るうことが多い。転任して応生高校の教師となるはずだったが、合併により一応高校の教師となる。担当教科は国語。一応高校では天野邪子などのいる7組の担任。
若人 蘭 (わかと らん)
一応高校に新任で入った女性教師で、「奇面組」の面々がいる10組の担任となった。担当教科は英語。伊狩増代の大学時代の後輩にあたる。裕福な家庭に育った世間知らずのお嬢様で、初期は教師としてずれた言動をとることが多かった。黒髪のロングヘアが特徴で、水着姿になったときはグラマーな体型を生徒らに指摘された。
事代 作吾 (じだい さくご)
一応高校の教育実習生として初登場した、暑苦しい容姿の青年。応生高校の卒業生で、大学受験に何度も失敗したため、実習生でありながら20代半ばであった。服装もGジャンにベルボトム、ギターを背負うなど昭和40年代のものを好み、飛ばす冗談も時代錯誤なものが多い。のちに保健体育教師として一応高校に赴任したが、「奇面組」と絡んで何かと被害を被ることになる。 若人蘭に好意を抱くが、アプローチには失敗し続ける。
雲童 塊 (うんどう かい)
スポーツ万能の集団「腕組」のリーダーとして、一応中学では「奇面組」としばしば対立した。一応高校では各種運動部へ試合の時のみのかけもち入部をし、入学早々に奇面組と野球で対決した。双子の姉・命がバレーボール部のキャプテン(塊が中学で留年しているため、命は1学年上)を務めている。
似蛭田 妖 (にひるだ よう)
不良集団「番組」のリーダーとして、一応中学時代は「奇面組」としばしば対立した。中学時代は奇面組を軽蔑していたが、一応高校入学後はギャグ展開に付き合うなど、比較的友好的な関係を保っている。権力への抵抗を信条とし、ケンカや校則違反はたびたび行うが、喫煙や卑怯な行いは避けたがる。 ケンカ以外でも身体能力が高く、スポーツイベントではよく雲童塊と張り合う。
天野 邪子 (あまの じゃこ)
いわゆるスケ番集団である「御女組」のリーダーとして『3年奇面組』から登場していた。黒いロングヘアの美人だが天邪鬼な性格。根は純情な性格であり、一応高校入学後は柔和な態度を示すことも多い。担任の伊狩増代によく反発するが、熱意を認め従うこともある。
織田 魔利 (おだ まり)
遅楽中学出身で、一応高校で「奇面組」の面々とクラスメイトになった女子生徒。外国製の高級ブランド品を多数身につけ、入学当初はそれをこれ見よがしに強調していた。下品で非常識な物事を嫌うが茶目っ気もあり、奇面組と本格的に反目することもなくクラス内でのツッコミ役のようなポジションに納まる。 実は家庭が貧しく、所持するブランド品はアルバイトで自ら買ったもの。
春曲 鈍 (はるまげ どん)
一堂零の小学校時代の同級生で、あらゆる事で張り合うライバルだった。小学校卒業と同時に春曲家が引越して離ればなれになるが、零が高2のとき一堂家の隣に家ごと引越してきて、再会する。零と互角のバイタリティや変態ぶりを見せるが、人見知りが激しく、口調が舌足らずで、慣れた相手以外とはほとんど対話できない。 そのため零とのコンビでの活躍が多い。零よりも留年回数が多く、一応高校では一学年下になるが、臨海学校の際には、強引に行事に潜り込むなど、クラス行事に同行することがある。
ナンシー・トルネアータ (なんしーとるねあーた)
1年8組に転校してきた外国人の少女で、白い肌にブロンドの髪を持つ。出身国および国籍は不明だが、母国語は英語。外国人コンプレックスが強い日本人の自分に対する態度に失望していたが、無遠慮に関わってくる「奇面組」と打ち解ける。英語での発言を和訳したフキダシでは標準語で話しているが、日本語で話そうとすると、日本全国を転校しているうちに身についた怪しい奇妙な混合方言になってしまう。 ボディビルを嗜んでおり、腕相撲では似蛭田妖を軽く破るほどの怪力。
集団・組織
一応高校 (いちおうこうこう)
『ハイスクール!奇面組』の舞台となる学校。一堂零ら「奇面組」や、「腕組」「番組」らが進学した一先高校と、その姉妹校で進学校である応生高校が合併し、「一応高校」となった。伊狩増代など、一応中学の教師も数名転任している。校舎2棟・体育館・クラブ室の計4棟は、上空から見ると「HIGH」の形になっているのが特徴。
アニメ
ハイスクール!奇面組
一堂零の通う一応中学校に、可愛い女の子、河川唯が転校生としてやって来た。一堂零と、その同級生である冷越豪、出瀬潔、大間仁、物星大の4人を加えた、通称奇面組の奇想天外な行動を★。 関連ページ：ハイスクール!奇面組
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