南 城二

ポシビリティ・ペンシルの力に引かれて異世界からやってきた青年。年齢は22歳。ペガスの力を借りて「テックセット」を発動し、テッカマンの姿に変身することができる。知的かつ温和な性格に加え、美形なために女性から非常に人気がある。ほかの三人のヒーローより落ち着いているが、理詰めで物事を考えるクセがある。元の世界では、絶えずワルダスターの大軍勢に脅かされ、やがて家族を失ったうえに母星を壊滅状態に陥れられた。それでもあきらめずに、残された人類をほかの星に移住させる計画を進めつつ、ワルダスターとの戦いを続け、その結果、新天地である「セカンド・アース」にたどり着く。そんな中、界堂笑の手によって彼女の住む世界に召喚されると、その原因であるポシビリティ・ペンシルの存在にいち早く気づき、物理学の知識を活かして笑の通う高校の担任教師に就任する。当初はポシビリティ・ペンシルが危険であるという見解から、自分に預けるよう笑に要求するが、やがて彼女がそれを持つべきだと確信し、ほかのヒーローたちと共に笑を守りつつ、渋谷で発生する事件を解決したり、ワルダスターの軍団やパラベラムなどの強力な敵と戦い続ける。なお、女子生徒に人気があることから、笑の配慮によって、ヒーローたちとの会合以外では知り合いではないように見せている。のちに自ら記憶を封じて「鈴村リン」を名乗るベル・リンと出会い、互いに敵とは知らないまま交流し、やがて彼女に対してほのかな思いを寄せるようになる。その一方で、異世界のかりそめの生活の中で、幸せになってはいけないとも考えており、リンと別れた際に思いを断ち切ろうとする。のちに、笑の高校に臨時の教師として赴任したリンと再会。笑のアドバイスの影響から、今の世界で幸せになることを願い、リンの目的が笑の抹殺であることを知らないまま、彼女に結婚を申し込んで承諾される。そして、互いに本心から愛し合うものの、やがてリンが笑を殺害しようとすると、これを止めるためにテックセットし、戦いを挑む。戦いの結果、笑共々攻撃されそうになったところで破裏拳ポリマーの手刀がリンを貫くと、リンに別れを告げつつも、失意から鎧武士に対して何も言えないまま、彼を苦悩させてしまう。しかし、やがて立ち直ると武士への感謝を伝え、彼がダミアン・グレイを撃破する一助となる。そして、界堂一道の姿でリンを欺き、その挙句に彼女を死に追いやったZを倒すことを改めて志し、笑やヒーローの仲間たち、Zに反旗を翻したラジャ・カーンと共に、最後の戦いに赴く。