『呪術廻戦』の近未来を舞台にしたスピンオフ
本作は、『呪術廻戦』本編の68年後の世界を描いたスピンオフで、日本の呪術師と未知の宇宙人との出会いと衝突を軸に、迫力あるアクションバトルが展開される。舞台は原作と同じく呪術師を育成する教育機関「呪術高等専門学校」だが、主人公は乙骨憂太と禪院真希の孫である真剣と憂花に変更されている。原作のキャラクターの多くは故人、あるいは行方不明となっている設定で、真剣と憂花に続くもう一人の主人公として、宇宙人のマルが登場する。異色の三人が織りなす不思議な関係性も、本作の大きな見どころとなっている。
呪術師の力が衰えた世界観
西暦2086年の日本では、未曾有の呪術テロ「死滅回游」の影響により、呪術師たちの力が著しく衰えていた。さらに、新たなエネルギー源となる呪力を持つ日本人が誘拐・売買される事件が相次ぎ、多くの呪術師は呪霊討伐だけでなく、こうした犯罪への対応にも追われていた。そんな混乱の中、地球の呪術師と同等の力を持つ宇宙人、シムリア星人が難民として地球に保護を求めてやってくる。本作は『呪術廻戦』特有のダークファンタジーの世界観を受け継ぎつつ、宇宙船や宇宙人といった近未来的なSF要素も楽しむことができる。
地球人と宇宙人の共生を巡る新たな戦い
呪術テロ「死滅回游」から68年後の地球。アメリカに「シムリア星人」と名乗る地球外生命体の宇宙船が上陸し、保護を求めた。アメリカは、その対応を呪術師と同等の力を持つ呪術師が多数存在する日本に委ねることにした。一方、日本では呪術師を狙った連続誘拐事件が頻発し、京都の呪術高等専門学校に通う憂花と真剣が調査を依頼されていた。そんな中、「外国人呪術師」を名乗る謎の青年、マルが査察役として加わり、三人は早速事件の調査に乗り出す。調査の過程で、子供を誘拐していた呪詛師と遭遇。激しい戦いの末、マルの正体がシムリア星人であることが明らかになる。シムリア星の使者であるマルの目的は、地球人とシムリア星人が共生できるかどうかを見極めることだった。
登場人物・キャラクター
乙骨 憂花 (おっこつ ゆうか)
呪術高等専門学校・京都校に通う1年生の女子。年齢は16歳。憂太と真希の孫であり、真剣の妹でもある。セミロングヘアで、両耳にはフープピアスを付けている。幼い頃は祖父の憂太を慕う「おじいちゃん子」で、彼から大切な指輪を託された。しかし、五条家の意向を受けた母親に取り上げられ、指輪は兄の真剣へと渡った。この出来事以来、兄とは深い確執が生まれた。祖父のような強い術師になることを誓い、いつか指輪を取り戻すことを願っている。現在は、国内で多発している誘拐事件の捜査に、真剣とマルの三人であたっている。
乙骨 真剣 (おっこつ つるぎ)
呪術高等専門学校・京都校に通う2年生の男子。年齢は17歳。憂太と真希の孫であり、憂花の兄でもある。祖母の真希と同様に、生まれつき呪力をいっさい持たない特異体質ながら、強靭(きょうじん)な肉体と呪具「火之夜藝」を駆使した剣術「シン・陰流」の使い手である。幼い頃は祖母の真希を慕う「おばあちゃん子」で、本来は祖父の憂太が妹の憂花に託すはずだった指輪を、母親の独断で与えられたことが原因で、憂花とは深い確執がある。現在は、国内で多発している誘拐事件の捜査に、憂花とマルの三人であたっている。
マル
監査役として日本にやって来た青年。自らを「外国人呪術師」と名乗っているものの、地球の呪術や呪詛師に関する知識は乏しく、多くの謎に包まれている。本名は「マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ」。中性的な容姿で、一人称は「私」。誘拐事件の捜査を依頼された憂花と真剣の二人に同行している。性格は非常にまじめで、見知らぬ他者のために尽力する献身的な一面を持つ。しかし、個人主義で型破りな憂花と真剣に日々振り回されている。その正体は、地球人を見極めるためにやってきたシムリア星人であり、ふだんは隠しているが額には第三の目がある。
クレジット
- 原作
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書誌情報
呪術廻戦≡ 3巻 集英社〈ジャンプコミックス〉
第1巻
(2026-01-05発行、978-4088848327)
第2巻
(2026-03-04発行、978-4088848723)
第3巻
(2026-05-01発行、978-4088850429)







