天野 紗哉

「株式会社モアイ」の営業一課で課長を務める男性。年齢は35歳。おなかがちょっと弱いため、突発的なトイレのトラブルに悩まされることがよくある。上司である武田清政（本部長）が赤ちゃんになってしまったことで、独身でありながら親のような気持ちを抱き、おもちゃやベビー服、よだれかけに大量の離乳食を買い込むなど、この不測の事態を楽しんでいる。また、小さな手のためにパソコン操作がうまくできなくなった本部長に、マイク付きヘッドセットを用意し、音声入力を可能にした。一方で、自分の食べたいものが食べられない本部長を前に、カップラーメンを食べたり、食べたそうにしている本部長に匂いだけでも嗅ぎますかと勧めたりするなど、少々無神経なところもある。本部長とかかわるうち、おむつ替えやうんちのチェックなど、さまざまな点でイクメンぶりを発揮していく。会社では営業能力を高く評価され、つねにチャレンジしていく姿は取引先や部下からの信頼も厚い。一方で、家ではユーチューブでゲーム実況を配信しており、人気のユーチューバー「アマゾー」として活躍中。また、趣味の一つであるサバイバルゲームで使うギリースーツを手作りしたりするなど、裁縫も器用にこなす。本部長にロンパースを改造してベビー用ディレクターズスーツを作ったり、転んで頭をぶつけないようにするための「頭ごっちんガード」も手作りした。もともと独身主義者であり、恋愛も結婚も無理にする方が何倍も寂しいという考えを持っている。自分が満たされる生き方を模索した結果、自然と現在の形に収まった。しかし両親に対しては、結婚しないことや孫の顔を見せてやれないことを、申し訳ないと思っている。実は若い頃、弱い者を見つけては「文句があるなら強くなれ。迷惑かけるくらいなら死ね。それがルールだ」と説教することがあった。しかし、ある時ゲーム内で同じことを中学生から言われたことで、弱者に強者のルールを強いるのはただの暴力だと気づいた。そんな経験から、部下・西浦の特殊な家族構成について理解を示しており、時々自宅に遊びに行っては西浦の娘・ハルミとも仲よく遊んでいる。ある時、同じ会社の営業二課に中途採用で入社してきた中川麻由美が、ゲーム実況者の「アサヨシ少佐」であることを知り、心底喜んだ。ちなみにアサヨシ少佐に対しては、ゴリ押しのプレイスタイルから、もっとゴツイ人という印象を抱いていたため、本人を目の前にして大いに驚愕する。