概要
民間清掃会社「モンスタースイーパー」に所属していた青年。誕生日は4月12日で、身長は174センチ。趣味は音楽鑑賞と料理で、少年漫画をよく読んでいる。立ち振る舞いや外見からクールに見られがちだが、実際は正義感の強い性格で、日本を脅かす怪獣を駆逐することを強く願っている。また、仲間を守るためなら自らの危険をいとわず行動する度胸を持ち、目標から目を背けて現状に甘んじる人間を嫌っている。モンスタースイーパーにアルバイトとして就職した際は、かつて防衛隊試験を不合格となり、それ以降夢をあきらめていた日比野カフカに対して、彼を拒絶するような言葉をかけてしまう。そんな中、カフカと共にモンスタースイーパーの業務を遂行している際に、日本防衛隊が仕留め損ねた怪獣に襲われる。その時に、カフカから身体を張って守られたことから、カフカを見直すと共に怪獣に立ち向かう意思が消えていないことを察し、いっしょに防衛隊試験を受けるように誘う。カフカがケガを負ったことで横浜南総合病院に入院すると、その付き添いとして同行するが、そこでカフカが怪獣8号に変身したところを目の当たりにする。突然の出来事にパニックに陥るが、やがて怪獣8号が元のカフカの姿に戻ると、この秘密を共有し、誰にも知られないよう振る舞う日々を余儀なくされる。それから3か月のあいだ、時おり怪獣8号の姿を晒(さら)してしまうカフカをなんとか隠し続け、やがて防衛隊試験の一次試験を突破し、カフカと共に本試験を受けるために防衛隊立川基地に向かう。二次試験では、スーツの解放戦力を8%までしか引き出せず、合格の可能性は低いと思われていたが、適性試験となる怪獣との実戦では、カフカと共にモンスタースイーパーでの業務によって怪獣の特徴を把握していたことが功を奏し、カフカと共に縦横無尽の活躍を見せる。その結果、みごに合格を果たし、日本防衛隊の一員となる。入隊後は訓練を重ねることで実力を飛躍的にアップさせ、スーツの解放戦力を18%まで引き上げられるようになるなど、保科宗四郎すら舌を巻くほどの成長を見せる。相模原の怪獣との戦いでは、古橋伊春とコンビを組んで余獣の退治に勤しみ、無駄のない動きで作戦を遂行していく。その中で、モンスタースイーパーの清掃員に化けた人型の怪獣と出くわし、彼の攻撃で窮地に陥るが、駆け付けた怪獣8号に助けられる。九死に一生を得たものの、自分の力不足のせいでカフカを変身させたと考え、そのことに罪悪感を抱いてしまう。
登場作品
怪獣8号 (かいじゅうはちごう)
松本直也の『ねこわっぱ!』『ポチクロ』に次ぐ連載作品で代表作。怪獣が跋扈(ばっこ)する世界。民間清掃会社「モンスタースイーパー」に入社して生計を立てていた日比野カフカは、市川レノとの出会いをきっかけに... 関連ページ:怪獣8号