怪獣8号 RELAX

本作は松本直也による『怪獣8号』のスピンオフ作品で、ふだんは過酷な任務に従事する日本防衛隊の隊員たちの「休暇」にスポットを当てている。彼らの意外な趣味や隊員同士の微笑ましい友情、さらには恋愛模様がコミカルなショートギャグとして描かれており、本編の激しい戦いとは一味違った穏やかな日常のひとときを楽しむことができる。原作は、怪獣という未曾有の災害に立ち向かう防衛隊員たちの激闘を描いたSFバトルアクションで、2024年4月にはテレビアニメ化もされている。

カフカは久しぶりの非番で、同期の市川レノや四ノ宮キコルとの登山を楽しむことにした。しかし、思いがけないトラブルに見舞われ、怪獣8号の姿から人間の姿に戻れなくなってしまう。同じ男子寮に住むレノはすぐに異変に気づき、カフカを元の姿に戻すためにサポートを始めるが、なぜかお尻だけが怪獣のままという奇妙な状態が続いてしまう。氷水を浴びたり瞑想を試みたりと、あらゆる手を尽くすものの、状況は一向に改善しなかった。追い詰められたカフカは、あるアイデアを思いつき、レノに衝撃的なお願いをするのだった。

ある非番の日、カフカとレノはゲームセンターを訪れた。そこで彼らは、上官の四ノ宮功と伊丹啓司に付き添う亜白ミナの姿を見かける。ミナの誘いで、カフカは彼女とペアを組み、シューティングゲームに挑戦する。しかし、ゲーム内に現れたゾンビが上官の伊丹にそっくりだったため、生まじめなミナは、非番にもかかわらずゾンビを前にして固まってしまう。