星屑アンティーク

星空との再会と大地との出会い

ある日の飲み会で、小暮陽葵は既婚者の上司から言い寄られる。激しく抵抗したが、上司の妻に以前から不倫していたのだろうと一方的に決めつけられ、勤務していた会社をあっさり解雇されてしまう。同時に住む家も失った陽葵は、高校時代の友達でふだんは女性として生活を送っている四ノ嶺星空から、一時的に同居しないかと救いの手を差し伸べられる。こうしてなんとか住む場所を確保した陽葵だったが、ある日、隣室に住んでいる東大地にケガを負わせてしまう。こうして大地と接点を持つようになった陽葵は、彼から親族の結婚式で恋人の振りをするアルバイトをしてほしいと頼まれる。その申し出に星空は内心では面白くないと思いながらも、ドレスをレンタルするため、アパートの一階にある星川が経営するアンティークショップを紹介する。

大地と距離が縮まっていく陽葵

小暮陽葵は気の合う友達・四ノ嶺星空と楽しい生活を過ごしており、どこか気になる存在の東大地とも知り合い、あとは仕事を見つければ充実した日々が送れると気合いが入っていた。しかし、陽葵の就職活動はうまくいかずに落ち込んでいる中、大型台風がやって来る。天気予報を確認していなかった大地はずぶ濡れで帰宅し、運悪く鍵をなくしてしまう。その様子を目撃した陽葵は大地を部屋に招き入れ、二人きりの夜を過ごす。さらに後日、陽葵はアパートの前で失業する原因となった上司にしつこく付きまとわれるが、大地に助けられる。こうして陽葵と大地は確実に距離を縮めていくものの、蚊帳の外に置かれている星空は面白くない。そんな星空の気持ちに気づいていない陽葵は、星川に頼み込み、アンティークショップでアルバイトを開始する。