未完成ピアニスト

未完成ピアニスト

才能はあるのに極度のあがり症のため、人前でうまく演奏ができない音楽学校の女子高生が、音楽界のサラブレッドで、「ピアノの皇帝」と呼ばれるイケメンの男子学生に才能を見出され、スパルタ教育を受けながら、プロのピアニストを目指して成長していく青春ラブコメディ。「Lala」2017年1月号に読み切りで掲載され、その後2017年5月号より連載が開始した。

正式名称
未完成ピアニスト
ふりがな
みかんせいぴあにすと
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

日本一の名門校・白城音楽高等学校に通う彩坂二葉は極度のあがり症で、人前でうまく演奏ができない。進級も危ぶまれていたが、1年先輩の「ピアノの皇帝」という異名を持つ音楽界のサラブレッド、一ノ宮王輝の特訓のおかげで、はじめて人前で上手に演奏することができた。その結果、二葉は学年最下位から、エリートばかりの集まるAクラスに進級してしまう。

授業中、クラスメイトの前でもあがってしまう二葉。下手な演奏で、周りから「なぜ彼女がAクラスなのか」と影口をたたかれてしまう。そんな中、学年トップで「完璧女王」の異名を持つ園田が二葉を昼練に誘う。園田は自分が出せない二葉の音に嫉妬し、機械的でつまらない自分の演奏を向上させたかった。正反対の二人の演奏を足したら何か相乗効果がおきるのではと、一ノ宮は二人に2台4手を提案する。二葉の反対をよそに2台4手の曲は「トルコ行進曲」に、決行の日は3日後に決定。さらに一ノ宮は校内放送で人を集めてしまう。大勢の人の前で、やはりあがってしまう二葉。園田についていくのが精いっぱいだったが、徐々に本領を発揮し、二人は切磋琢磨する。そこで一ノ宮はメトロノームのテンポをどんどんあげていき、しだいに速弾きになってしまう。あまりの速弾きに園田はミスをしてしまうが、二葉はノーミスで周囲を驚かせる。また、一ノ宮は二葉に向かって「重度のあがり症のわりに良かった」と大声でアピール。周りの二葉への見方が変わった。

その後、一ノ宮は二人の演奏動画をツイッターにアップし、リツイートは1万を超えてしまう。あまりの話題に学校側も見逃せず、学園祭の2年代表に二葉が選ばれてしまった。プロになるために名前を売るチャンスだが、不安でいっぱいの二葉。一ノ宮も学園祭の3年代表に選ばれているため、練習で忙しい中、二葉の気持ちを汲んで編曲するなど、尽力してくれた。二葉は先輩の期待に報いたいと、猛練習を始めるのだった。

登場人物・キャラクター

彩坂 二葉 (あやさか ふたば)

白城音楽高等学校に通う女子高生。2-Aクラス。髪はストレートのロングで、耳のあたりで二つにしばっている。上手な演奏を聴いても、嫉妬したり諦めたりせず、純粋に音楽を楽しむ素直な性格。生まれつき極度のあがり症。授業中やクラスメイトの前でさえ、あがって上手く演奏ができない。1年の時は落ちこぼれのCクラスで、最下位。留年も危ぶまれたが、「ピアノの皇帝」の異名を持つ一ノ宮王輝から特訓を受け、進級時に見事Aクラスになる。 ピアニストとしての資質は高く、澄んだ良い音を出し、小さい体で大きな音を出したり、かなりスピードを上げた早弾きもミスなく弾ける。お母さん子で、お母さんが喜んでくれるのが嬉しくて、ピアノを始めたが、母は4年前に他界。 プロのピアニストになることを夢見ている。

一ノ宮 王輝 (いちのみや おうき)

彩坂二葉の先輩。白城音楽高等学校に通う3年の男子学生。父は指揮者、母はピアニストという音楽界のサラブレッド。数々のピアノコンクールで優勝しており、端正な顔立ちで華やかさもあるため、学園のみならず、マスコミからも騒がれている。通称「ピアノの皇帝」。努力している姿は見せないが、勉強も練習も人一倍行い、人々を魅了する演奏をする。 幼少期から進む道を決められていたため、ピアノが楽しいとか好きなどという感情はない。彩坂二葉の演奏を聴いて彼女の音に惚れこみ、二葉のあがり症を克服するため、特別臨時講師になる。性格はドSで自信家。策士でもある。ノックをせずに練習室に入る。

園田 (そのだ)

彩坂二葉のクラスメイト。白城音楽高等学校に通う女子高生で、成績は2-Aクラスのトップ。正確なピアノで、いつもコンクールの上位にくい込む。通称「完璧女王」。自分の演奏は機械的でミスがないだけのつまらない演奏だと、二葉のピアノに嫉妬している。髪は腰までのロングストレートで、性格は気が強くて負けず嫌い。

場所

白城音楽高等学校 (しらきおんがくこうとうがっこう)

日本トップの音楽学校。世界で活躍する音楽家を数多く輩出している名門。クラスは成績順に分けられ、エリートはAクラス、落ちこぼれはCクラスになる。彩坂二葉、一ノ宮王輝、園田らが通っている。

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