概要
漫画家。女性。生家は老舗の呉服屋。日本大学芸術学部中退後、時代考証家になろうと稲垣史生に師事。一人前になるまで、収入を得ようと漫画を描き始める。1980年「ガロ」に投稿した『通言室乃梅』が掲載され、漫画家デビュー。以後、江戸風俗を題材にした作品を描き続け、1984年『合葬』で第13回日本漫画家協会賞優秀賞受賞。1988年には『風流江戸雀』で第34回文藝春秋漫画賞を受賞した。1983年「漫画サンデー」に『百日紅』を連載。代表作の一つとなり、杉浦の死後、2015年に『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』のタイトルで劇場アニメ化された。1993年『百物語』の完結を機に漫画家を引退、江戸風俗研究に専念する。1995年にNHKで始まったテレビ番組『コメディーお江戸でござる』にレギュラー出演。江戸風俗の解説を担当していた。『江戸へようこそ』『大江戸観光』などのエッセイの他、『ごくらくちんみ』『4時のオヤツ』など、小説の執筆活動も行っていた。2005年7月、下咽頭がんのため46歳で逝去。
ヒストリー
- 1958年11月30日
東京都港区芝愛宕下に生まれる
- 1980年
「ガロ」から『通言室乃梅』で漫画家デビュー。
- 1982年
「ガロ」に『合葬』を連載。
- 1983年
「漫画サンデー」にて『百日紅』の連載を開始。
- 1984年
『合葬』で第13回日本漫画家協会賞優秀賞受賞。
- 1986年
「小説新潮」にて『百物語』の連載を開始。
- 1988年
『風流江戸雀』で第34回文藝春秋漫画賞を受賞。
- 1988年
博物学者・小説家である荒俣宏と結婚するが、半年後に離婚する。
- 1993年
漫画家引退を宣言。江戸風俗研究に専念する。
- 2005年7月22日
下咽頭がんのため、千葉県柏市の病院で逝去。
- 2015年5月9日
『百日紅』が『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』のタイトルで劇場アニメ化、全国公開される。
- 2015年9月26日
『合葬』が柳楽優弥、瀬戸康史主演で実写映画化される。
受賞
- 1984年
第13回 日本漫画家協会賞 優秀賞
- 1988年
第34回 文藝春秋漫画賞