東のエデン

東のエデン

外国人の男性の目を通して明治時代初期の日本を描く叙情的作品。

正式名称
東のエデン
ふりがな
ひがしのえでん
作者
ジャンル
時代劇
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概要・あらすじ

明治時代初期、アメリカからやってきた青年ホワイトが、開化期の日本の姿を思い人への手紙につづる形で描く作品。

登場人物・キャラクター

クリス・ホワイト (くりすほわいと)

サンフランシスコ出身のアメリカ人。開国間もない日本に滞在している。「東洋の楽園」「極東のエデン」と噂される日本に来てみたが、実情を知り、少しとまどっている。故国の女性マギーに思いを寄せていたが、彼女は別の男性を選んでしまっていた。日本を「職人はいても芸術家はいない」「道具はあっても美術品はない」、「すべてが遊びにとどまる」国と評した。

ガイド

ホワイトが通訳(ガイド)として雇った青年。長崎で2年間、英語をイギリス人から習った物静かな男。ホワイトの事をシロさんと呼ぶ。

プリマドンナ

ドイツ人の女性歌手(プリマドンナ)。外国人居留地の劇場でヨーロッパの歌曲を披露した。しかし、見せ場のコロラチュラの唱法部分で日本人がゲラゲラ笑い始め、舞台は大爆笑のうちに閉じられてしまう。日本人はコロラチュラを笑いまねをしていると勘違いしたのであった。ホワイトはこの時の観衆のひとりで、顛末に憤慨している。

エド

セイロンから日本にやってきたホワイトの友人。ヒゲをはやした大男。マギーがホワイトではなく他の男を選んだことを知っており、彼をなぐさめた。

マギー

ホワイトの想い人だったが、彼女は別の男を選らんでしまった。昔、日本の事を「東洋の楽園」と形容した女性。

その他キーワード

「ハムレットさんデヌマルクの守」 (はむれっとさんでぬまるくのかみ)

『東のエデン』の作中で上演された芝居。明治6年に、日本人役者の日本語による「ハムレット」として演じられた。外国人にも理解できる片言の日本語で演じられたため、外国人には大受けした。

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