概要
加治屋フーズの営業部に所属する男性。年齢は28歳。入社6年目にして大口顧客をいくつも抱える営業のホープで、加治屋フーズの社長の娘である加治屋紫乃の婚約者でもある。紫乃とは、彼女が入社したばかりの頃、資料室で出会った。もともとそこで仮眠することがよくあったため、休憩時間にやって来る紫乃と、他愛のない話をするようになった。当時の関係は婚約者となった今よりも自然で、肩ひじ張らない友達のような関係を築き、紫乃を好きになるのに時間はかからなかった。その後、紫乃に縁談が持ち上がったことを知り、いても立ってもいられなくなり、社長に直々に紫乃との結婚を申し出た。その際社長からは一度断られるが、その後なぜか婚約が成立。紫乃本人が橘はじめとの結婚を希望し、社長に直談判したことをはじめは知らない。社長からは婚約の条件として、結婚前に紫乃に手を出さないことを約束させられたため、3年経っても夜10時前には必ず家まで送り届け、清い関係を保っていた。しかし、紫乃からの催促に心が折れ、結局体の関係へと発展。それ以降は、なにかと紫乃を自分の部屋に呼んで甘い時間を過ごすようになる。ふだんのはじめの言動からはわかりにくいが、紫乃を溺愛しており、紫乃が愛しくてたまらない。職場では、営業部に配属されたばかりの新人、花澤優衣を指導している。優衣の人懐っこい性格もあって、くだけた雰囲気で話すことが多くなっていた。さらに優衣は、はじめと同じマンションのとなりに住んでいるため、ベランダで愚痴りながら酒を飲んだりする親しい関係になっていく。素敵な笑顔と耳心地のいいハスキーボイスで、女性からの人気は高く、紫乃からは非の打ちどころのないパーフェクトヒーローと思われている。紫乃に対してはフェミニスト的に振る舞っているが、ベッドの中や気を許した人に対しては結構ドSになるタイプ。クールに見えて、内心必死だったり、打たれ弱かったりする一面があり、人の気持ちに対しては意外に鈍感なところがある。実は父親は菓子メーカーの社長を務めており、一人息子なために世間一般でいうところのいわゆる御曹司という立場にある。お菓子にも経営にも興味はなかったが、将来的に会社を継ぐことが決まっており、そんな自分の人生にも、自分の立場にすり寄ってくる友人たちにも辟易している。自分の父親と紫乃の父親が旧友だったため、社会勉強させたいという名目で加治屋フーズへ入社することになった。親同士は何かと連絡を取り合っていて、入社後も定期的に社長室に呼ばれては近況を聞かれている。紫乃が今ハマっている電子コミックのヒーローによく似ているが、はじめ自身はそのヒーローをいけ好かない奴と認識していて、自分と似ているとは微塵も思っていない。
登場作品
きみは面倒な婚約者 (きみはめんどうはこんやくしゃ)
兎山もなかの小説『きみは面倒な婚約者』のコミカライズ作品。加治屋フーズの社長令嬢にして広報部に所属する加治屋紫乃と、婚約者にして営業部のホープながら腹黒なところのある橘はじめの関係は、婚約して3年経つ... 関連ページ:きみは面倒な婚約者