火星ルンバ

火星ルンバ

地球人と火星人が交流を開始してから3年が経過した世界を舞台に、個性的な地球人と火星人との交流を描くシュールなギャグマンガ。同じく「スコラ」から出版されていた『火星田マチ子』に続く火星シリーズ第2弾。巻末に掲載されている著者のあとがきによると、『戦え!軍人くん』と『火星田マチ子』の間の時代設定ということになっている。また、タイトルの「ルンバ」は、ウキウキする感じが好ましかったので付けた、と述べている。

正式名称
火星ルンバ
ふりがな
かせいるんば
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
不条理・シュール
 
その他ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

火星人の家にホームステイすることになった地球人の青年・握寿司一男は、ホームステイ先の慣れない火星人の風習に戸惑いながらも、「郷に入っては郷に従え」という握寿司家の家訓を守って努力を続ける。その他、火星のあらゆる場所で地球人と火星人の異文化コミュニケーションが繰り広げられていく。

登場人物・キャラクター

握寿司 一男 (にぎりずし かずお)

火星人の家にホームステイすることになった地球人の青年。両親と同じく顔に傷のような大きな跡がある。ホームステイ先の火星鈴木ジン吾の家では、朝昼晩と興奮することによって栄養を摂取しており、それが人間でいう食事に該当するのだが、「郷に入っては郷に従え」という握寿司家の家訓を守るため、握寿司一男も家族と同じく興奮することによってのみ栄養を取ることに挑戦する。

火星鈴木 ジン吾 (かせいすずき じんご)

握寿司一男がホームステイする火星人の家の家主。エロ本を読むことで興奮し、栄養を摂取する。

火星鈴木 ツマ子 (かせいすずき つまこ)

火星鈴木ジン吾の妻。火星人にもいろいろな種類がおり、火星鈴木ツマ子の外見は夫や子供とはだいぶ異なる。円盤のような頭に飛び出た目、クチバシが特徴。バーゲンの広告を見ることで興奮し、栄養を摂取する。

火星鈴木 パン吉 (かせいすずき ぱんきち)

火星鈴木ジン吾と火星鈴木ツマ子の子供。長男。ゲームの「ストリートファイターⅡ」をやったり、冒険小説を読むことで興奮し、栄養を摂取する。

火星鈴木 ポン子 (かせいすずき ぽんこ)

火星鈴木ジン吾と火星鈴木ツマ子の子供。長女。ジャニーズ系タレントのブロマイドを見たり、お母さんと口ゲンカすることで興奮し、栄養を摂取する。

ヘンリー 握寿司 (へんりー にぎりずし)

火星にあるアスクラ山麓にて握寿司牧場を営む地球人の男性。全身の90%がチューインガムでできた新生物「火星ガム牛」を放牧している。

ホセ

ヘンリー握寿司の経営する握寿司牧場で雇われている火星人のカウボーイ。銃の早抜きならぬ、針の早抜きが得意。

ニーノ

ホセの息子で火星人。父の放牧の仕事を手伝っている。

握寿司 オサム (にぎりずし おさむ)

地球で傷害事件を起こして火星に逃げてきた地球人の男性。火星一の名犯人といわれるマクレガーの子分をしている。

マクレガー

火星一の名犯人といわれる火星人。名犯人とは、犯罪者を怖がって取り締まらない火星人の刑事を見つけ、うまく説得して自分を逮捕させるというもの。逃げる刑事を捕まえて、説得し脅し、取調室でカツ丼を食わせ、これまでに29人の刑事に自分を逮捕させてきた。

定八 (さだはち)

友人のシシ、ミッチェルと共に、男3人でキャンプにやってきた火星人。ヒゲを生やし、いかつい顔と体格をしている。

シシ

定八とミッチェルの友人で火星人。坊主頭で目が4つある。

ミッチェル

定八とシシの友人で火星人。男だが、3年ごとに5時間ほど女になる。次の女になるタイミングがキャンプ中のため、ギャルといっしょにキャンプをしたいという定八とシシから熱い期待を寄せられている。

赤血 伝造 (あかち でんぞう)

ヤクザの火星人。火星関東赤血組の組長。昔はまじめな勤労青年だったが、地球の本を読んだ影響でヤクザになった経緯があり、そのことは秘密にしている。読書によって受ける影響を懸念しており、組員には本を読むことを禁じている。

ススム

火星に引っ越してきた地球人の少年。地球では昆虫博士と呼ばれていたほど昆虫が好き。火星人の友人に沼一郎と沼五郎がいるが、内心では付き合いたくないと思っている。

煤山隊長 (すすやまたいちょう)

ススムの父で地球人。火星警備隊の隊長を務める。戦闘で負傷したのか不明だが、顔の左半分がサイボーグ化している。火星競馬にハマっている。

ロバート

火星人の男性。友人と飲み歩いている最中、くしゃみした拍子に人工バイオへそを落としてしまう。彼女とのスキップデートを控えているのだが、火星では法律により無へそでのスキップは禁じられているため、困り果てる。

(ち)

火星人のおっさんが献血のために自分の手首をナイフで切った隙に、逃げ出した血液。小さな人の形をしており、ゲームセンターで遊んだり、うどんを食い逃げしたりとシャバでの生活を謳歌する。血液型はQ型。

荒川 (あらかわ)

クリームヘッド村で暮らす火星人の少年。14歳。大会が好きな地球人の影響を受け、友人の黒崎に自分たちも大会を開くことを提案する。

黒崎 (くろさき)

クリームヘッド村で暮らす火星人の少年。14歳。友人の荒川から大会開催を持ちかけられ、漬けもの大会の開催を提案する。

トウフスキー伯爵 (とうふすきーはくしゃく)

地球政府の火星開発援助視察団の一員。助手のモレシャンと共に、火星温泉を視察に訪れる。豆腐が大好き。

モレシャン

トウフスキー伯爵の助手を務めるロボット。頭から顕微鏡やワインなど、トウフスキー伯爵の求める物を出せる。

地エ門 (ちえもん)

火星人で雌雄同体の種族。妊娠すると物を盗みたくなり、盗賊行為を働くヌスット族の1人。「母子手帳の地エ門」の異名を持つ。

万吉 (まんきち)

地エ門と同じくヌスット族の1人。「つわりの万吉」の異名を持つ、錠前破りの名人。

弥三郎 (やさぶろう)

地エ門、万吉といっしょに盗賊行為を働くヌスット族の1人。初産の新入りのため異名を持っていなかったが、盗みに入った家の住人から「胎教の弥三郎」の異名を授かる。

とめ

火星人。とめ、与平、ルミ、安川、イワンの5人それぞれが恋人として固いプラトニックラブで結ばれている。5人の中でもっとも体が小さい。

与平 (よへい)

火星人。恋人5人グループの1人。ヒトデにような形状の体をしており、目が1つ、クチバシがある。

ルミ

火星人。恋人5人グループの1人。5人の中でもっとも背が高くてハンサム。

安川 (やすかわ)

火星人。恋人5人グループの1人。ヒゲづら。ほかに好きなひとができて、5人グループを抜けると言い出す。

イワン

火星人。恋人5人グループの1人。ロボットのような顔をしている。最近、安川の様子がおかしいことに気づき、興信所を雇う。

その他キーワード

火星競馬 (かせいけいば)

火星で行われる競馬。走るのは火星馬という馬が1頭のみ。この火星馬は、馬の頭部から右手と左手が各3本、右脚と左脚が各1本、右陰茎と左陰茎が各1本生えており、そのうちの手、陰茎、および鼻の計9つの部位のうち、どこが最初にゴールするかを予想する。

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