概要
喰種対策局(CCG)所属。第七アカデミー・ジュニア出身、77期入隊。2月12生まれの水瓶座で19歳(初登場時)。血液型O型、身長:173.5cm、体重:60kg。階級は二等捜査官(入隊時)→一等捜査官(「オークション掃討作戦」後、同時に特別功労者として木犀賞を受勲)→上等(「道化師騒動」後)と昇進。2月12生まれの19歳。
Rc type:甲赫、クインケ「ツナギ 尾赫(plain)」→「銀喰(尻赫 Rate :SS)」、インプラント・尾赫 Rate:C。黒髪で後頭部を刈り上げたさっぱり目の髪型。三白眼で、左目の下に二つ並んだ泣きぼくろが特徴的。油絵が趣味で、鼻腔の奥を突き刺すテレピンオイルの匂いに癒しを感じる。
かなりの毒舌家だが、通常は本音を心の中で語るだけに留めて(括弧つきで表現)、まったく別の言葉を発する。アカデミー特待生の上に、飛び級で教練を受けた優等生。幼少時、捜査官だった父・幹人に憧れ、同じ道を歩むことを夢見ていた。作戦中に自分の父を見捨てた黑磐巌に対する強い憎しみと、その息子である黑磐武臣への対抗心を抱いている。
アカデミーの主席は自分であるにも関わらず、注目を集めるのは武臣だったこと、武臣自身がそれを気にもかけず、瓜江久生を全く意識していないように見えることなども、腹に据えかねる一因となっている。武臣を含めて、周囲に自分を認めさせたいという欲求から上昇志向が強く、スタンドプレイに走りがち。手柄を挙げるためなら手段を選ばず、同僚たちを利用することも厭わない。
また、力にこだわるあまり、指導官である佐々木排世にも無断で、自らのフレーム解放を急ぐなど、危うい側面が目立つ。そんな姿勢が祟って一時クインクス班(Qs)の班長から降格されたが、「月山家駆逐作戦」終了後、再び班長に就任して以降は、仲間を大切に行動するようになる。
その行動理念の根幹を成すのは「誰一人失わないこと」。指導官として新人の教育もしっかりと行っている。もっとも、腹黒い部分は健在で、個人的には嫌悪している和修政特等に取り入りつつ、強かに出世を狙っている。ただし出世の目的は、以前のような個人的な動機ではなく、不知吟士の妹であるハルの治療費を恒久的に捻出するためである。
仲間を想うようになった一方で、彼らを守るために無理をしすぎる面も出てきたため、クインクスの主治医を務める柴からは、有馬貴将や宇井郡、鈴屋什造などと同じく特等になる器だと評価されつつも、フレーム解放を控えるよう助言を受ける。だが「ドナート・ポルポラ」との戦いで限界を超えて「フレームアウト」状態に陥り、人間に戻れなくなる寸前にまでなったが、米林才子を始めとするQsの仲間に助けられ難を逃れた。
「ノロ」討伐の報償としてクインケ「銀喰(尻赫 Rate:SS)」を拝領。「道化師」によるCCG襲撃騒動の後、「所在不明」となった和修政に代ってS2班に就任、それに伴って上等捜査官に昇級した。
CCGに囚われた小坂依子の救出に動いた際は、過去の経緯に目をつむって黑磐巌と協力。彼の口から、武臣が常々自分を高く評価しており、良き友人でライバルだと思っていることを知らされる。また、巌と共闘を行う過程で、憎しみに凝り固まっていた心が、徐々に解きほぐされていく。
登場作品
東京喰種トーキョーグール:re (とうきょうぐーる あーるいー)
石田スイのデビュー作『東京喰種トーキョーグール』の第二部。外見上は人間とほぼ同じだが、人間を捕食して生きる謎の存在・喰種。事故がきっかけで、そんな喰種と人間の狭間に立つ存在となってしまった青年・金木研... 関連ページ:東京喰種トーキョーグール:re