概要
ヒーロー戦隊「ジェラート5」のリーダー「レッドジェラート」を務める男子高校生。ストイックな性格で、日々のほとんどを筋トレに費やしている。表情の起伏も乏しく、恋愛からはほど遠い朴念仁と周囲からは見られていたが、禍原デス美へ恋心を抱いたことで次第に変化していく。当初は敵対する悪の組織「秘密結社ゲッコー」のエース格で、死神王女ことデス美に告白することに正義の味方として懊悩(おうのう)していたが、相談したビッグジェラート博士に焚きつけられたことで一念発起し、彼女に告白して交際することとなる。以後は戦場で出会うたび、ひそかに人目につかない所で逢い引きを繰り返している。デス美と恋人関係になったことで次第に表情が豊かになり、人間らしい喜怒哀楽を表わすようになったために神宮寺美咲らを安心させた。しかし恋愛経験どころか、その方面への興味がなかったことが災いして、恋愛スキルは皆無に近い。初デートではタンクトップにリュックサック姿で現れると、オシャレに着飾ったデス美をジムのトレーニングに連れ出すなど、色気も配慮にも欠けたデートプランを実行した。一方、誠実な性格からデス美に対して真摯に接しており、彼女が幸せになれるように全力で尽くしている様子は、相川不動に心寄せていた有栖川ハルをも納得させるものだった。また、デス美の父親である禍原デス夫と突然遭遇した際には、大学の進学や自分の願望を伝えることに悩むデス美の代わりに直談判に臨み、すべてではないものの不動の人間性を含め、認めさせることに成功している。しかしデス美の妹で、重度のシスコンでもある禍原ウラ美からは姉を大きく変えた人間として恨まれており、秘密結社ゲッコーに入社した暁には真っ先に標的にすると宣言されている。ヒーローとしての身体能力は高く、「グリーンジェラート」こと轟大吾が手も足も出ないデス美にも、不意を食らわない限り互角の勝負に持ち込めるほどの能力を有する。筋トレ以外に虫にも興味があり、特にどの虫が強いのかという点については一家言ある。初デートで虫の話題をデス美に振るほど夢中で、のちに趣味が高じて「でっかくなったら強い虫大考察」という本を出版するまでに至った。帯には構想6年と記され、長い間温めていたアイデアであることがうかがえる。内容はイラストから文章まで不動が手がけており、発売後はサイン会も開かれた。しかし、誰もサインをもらいに来なかったため、デス美にだけ初サインを書くというなんとも悲惨な結果に終わっている。
登場作品
恋は世界征服のあとで (こいはせかいせいふくのあとで)
ヒーロー戦隊「ジェラート5」のリーダーである相川不動と、世界征服を企む悪の組織「秘密結社ゲッコー」の「死神王女」こと禍原デス美の二人の、ヒーローと悪の戦闘員という立場を越えた関係を描くラブコメディ。講... 関連ページ:恋は世界征服のあとで
関連リンク
- 関連人物・キャラクター
- 禍原 デス美