あらすじ
現役高校生ながら、ヒーロー戦隊「ジェラート5」の「レッドジェラート」として活躍する相川不動は、恋愛に見向きもせず、日頃から鍛錬に時間を費やすストイックな生き方をしていた。そんなある日、不動は禍原デス美という女性に一目惚れし、恋に落ちる。しかし彼女はヒーロー戦隊と敵対し、世界征服をもくろむ悪の組織「秘密結社ゲッコー」の戦闘員「死神王女」だったのである。悩んだ不動は相手の正体を隠しながら、戦隊の司令役でもあるビッグジェラート博士にその思いを打ち明ける。そんな不動の様子を見たビッグジェラート博士は、ヒーローという過酷な職業から告白をためらっているのだとカンちがいしつつ、色恋沙汰にまったく興味のない朴念仁であった不動が、人間らしい葛藤に心を悩ませていることに感動し、一刻も早く告白してこいと叱咤激励する。背中を押された不動はすぐさまデス美を夜の廃墟へと呼び出すと、一騎打ちとカンちがいして現れたデス美に真っ向から告白する。実はデス美は、持ち前の身体能力でエース格の戦闘員として活躍していることで、ほかの戦闘員たちから熊の生肉が好物の殺戮マシーンと思われていたが、本当は家庭的な一面を持つ女子だった。恋愛にまったく耐性がないデス美は、不動が自分をからかっているのだと決めつけて反論するが、デス美の更新するツイッターやインスタを日頃から確認してリプも送っていた不動は、デス美が非常にかわいらしい内面を持っていることを知っていた。そのうえで、本気で告白していると不動はデス美に対して真剣に訴えかける。そんな不動の様子に真剣さを感じ取ったデス美は、かぶっていたマスクを外すと、恥じらいながらも「よろしく頼む」と口にするのだった。こうして二人は晴れて恋人同士となるが、お互いに恋愛経験はいっさいなく、さらに敵対組織に所属する者同士ということもあって、関係を公にするわけにはいかない。そのため二人は後日の戦場で示し合わせると、人けのない所へ移動しては何気ない日常の会話を交わして、仲を深めていくのだった。(「君のことが好きだ!」)
遅番となった不動のもとに「グリーンジェラート」の轟大吾が夕飯を届けに来る。その時、自室で不動は彼女であるデス美との、交換日記の執筆中だった。そのことを大吾に告げると、途端に彼は顔色を悪くして料理ごと卒倒する。そして、うわ言のようにデス美の名前を口にする。しばらくして、ベッドに寝かせたことで落ち着いた大吾が起き上がると、不動は大吾にデス美と知り合いだったのかと尋ねる。彼は先日行われた巨大兵器「ジェラートサブマリン」の試験航海の際、砂浜のバーベキューでデス美に会っていた。その際、大吾は特に反応を示すこともなかったが、今の反応と大悟とデス美の両者が共に博多出身であることから、不動は実は二人が知り合いだったのではないかと当たりをつけたのだ。大吾は不動のそんな様子に重々しく口を開くと開口一番、「禍原デス美はオレが生み出したモンスターなんだ」と告げる。今から10年前の博多、当時13歳だった大吾は通っていた道場に新人として現れた8歳のデス美に出会っていた。県内最強の強さを誇っていた大吾は、デス美の練習相手に選ばれて稽古をつけることになる。しかしたった一発の正拳で、大吾は走馬燈を見るほどのダメージを受けてしまう。明くる日、大吾が道場を訪れると看板を外す師範の姿があった。デス美に稽古をつけようとして一方的にボコボコにされた師範は、指導者としての自信を失い、山に籠もることを決意したのだという。道場で寂しげに一人で座るデス美を見つけた大吾は、自分が稽古をつけてやると口にする。この時から大吾はデス美の師匠として彼女の特訓に付き合うことになった。しかし、それがパンドラの箱を開けた瞬間であったことを、この時の大吾は知らなかった。(「禍原デス美はオレが生みだしたモンスターなんだ」)
秘密結社ゲッコーの社員寮にあるデス美の部屋で勉強会をしていた不動は、偶然にも、デス美を訪ねて博多からやって来た彼女の父親・禍原デス夫と妹・禍原ウラ美に遭遇してしまう。逃げる間もない不動は、寮に入り込むために着込んでいた月光兵の戦闘員スーツを着て「ムドウ」と名乗って正体を偽り、デス美と共に二人を出迎える。当然ながらデス美の部屋に二人きりでいた不審な男に対して、デス夫は膝を突き合わせて何をやっていたのかと詰問を始める。勉強会を開いていたと答えるデス美だったが、デス夫は秘密結社ゲッコーの人間ならば悪の心と世界征服の野望さえあれば勉強などいらないと、強くデス美を叱りつける。さらには怪人への昇格を断ったデス美を責め始めるデス夫に対し、見かねた不動は彼女が考え抜いた決断を尊重してほしいと、反論する。しかし口を差し挟んだ不動に対して、今度はウラ美が強烈な裏拳を見舞い、壁へと吹き飛ばす。姉に引けを取らない圧倒的なポテンシャルにマスクの半分を砕かれながら立ち上がる不動にデス美が、ウラ美は重度のシスコンだから、あまり私のことを口にしない方がいいと助言する。デス夫はあと1年もすれば高校を卒業して秘密結社ゲッコーの仕事に専念できるのだから、勉強などしなくていいと重ねてデス美を叱りつける。だが、事前にデス美から将来の展望として大学への進学を希望している話を聞かされていた不動は、彼女の代わりにデス夫に反論する。大学への進学を希望する彼女の願いに、進学の許可を願う不動だったが、デス夫は首を縦に振らず家族の問題に口立ちするなと告げる。それでも黙らなかった不動に、デス夫は秘密結社ゲッコーの流儀で指導すると宣言し、不動に立つことを要求する。戸惑いながら立ち上がった不動は、デス夫に反撃することを躊躇し、甘んじて攻撃を受ける選択をする。だが、何もしなかったにもかかわらず、デス夫は悲鳴と共に背後へ激しく吹き飛ぶと、うつ伏せに倒れ伏すのだった。混乱する不動に対して、デス夫はこれが現役時代に自分が磨き続けてきたスキルだと口にする。デス夫は「いかに派手にやられるか」という美学を持ち、一貫してきたこの矜恃がわからないだろうと告げる。そんな彼の言葉に不動はわかりますと返事をし、倒れたままのデス夫へ手を差し出す。ヒーローとして数多くの戦闘員を倒してきた不動は、彼らのやられ方に美学のあるなしを感じることがあったのだ。デス夫は時にこのスキルを笑われることもあったが、何事も貫くことに意味があると思っていると、不動に告げる。そして意見を変えることのなかった不動に見込みがあると口にし、その肩を叩くのだった。(「お言葉だがお父さん」)
ヒーロー戦隊であるジェラート5は、その活動資金をスポンサーからの資金提供によって賄っていた。そのうちのブライダル系のスポンサーから、ジェラート5としてCM出演を要請されたものの、ほかの隊員たちが嫌がったため、不動にお鉢が回ってくる。いつもの戦場での逢い引き中に不動がそのことをデス美に告げると、彼女は怒って帰ってしまう。困惑する不動に盗み聞きしていた「ピンクジェラート」の有栖川ハルは、デス美が誰かとケーキ入刀をする姿を想像してみたらいいと不動に告げる。言われたとおり想像した不動は猛烈なショックを受け、デス美が怒って帰った理由を理解する。悔恨の念に襲われる不動だったが、後悔先に立たず、すでにCMの話は断れない段階まで来ていた。そこで不動は、撮影の前にデス美とケーキ入刀を先に行ってしまおうと画策する。CM撮影が行われる当日、秘密結社ゲッコーの基地ではついに「究極怪人(アルティメットファントム)」を生み出す時が来ていた。装置の前に一同が集められる中、ボスラー大総統の掛け声に合わせ、究極怪人が装置から生み出される。しかし、生み出された怪人の姿は広い部屋の天井まで覆い尽くす巨体ながらも、赤子のような佇まいだった。思っていたのと違う姿にとまどう一同を落ち着けようと、ボスラーが究極怪人に近づいたところ、強烈な張り手を見舞われ、ボスラーは壁へと叩き付けられてしまう。その様子に怪人たちは一気に気色ばむが、究極怪人は口から放った一撃によって基地の天井を吹き飛ばすと、怪人たちの妨害を物ともせず市外へと悠々飛び出してしまうのだった。その頃、不動はデス美と入刀を行うためのケーキを完成させると、撮影会場へと足を運んでいた。しかしデス美が電話に応じてくれないため、次第に焦りを募らせていく。そして、スケジュールが進行する中、ついにケーキ入刀の撮影が始まってしまう。不動は撮影相手の女優と共にケーキの前に立つものの、ナイフを落として、撮影を断ろうとする。だがその時、会場の天井が崩れて突如として見たことのない怪人が現れるのだった。(「目覚めよ究極怪人」)
メディアミックス
テレビアニメ
2022年4月から、本作『恋は世界征服のあとで』のテレビアニメ版『恋は世界征服のあとで』がTOKYO MXほかで放送。アニメーション制作はproject No.9、監督はいわたかずや、シリーズ構成は杉澤悟が務めている。キャストは、相川不動を小林裕介、禍原デス美を長谷川育美が演じている。
登場人物・キャラクター
相川 不動 (あいかわ ふどう) 主人公
ヒーロー戦隊「ジェラート5」のリーダー「レッドジェラート」を務める男子高校生。ストイックな性格で、日々のほとんどを筋トレに費やしている。表情の起伏も乏しく、恋愛からはほど遠い朴念仁と周囲からは見られて... 関連ページ:相川 不動
禍原 デス美 (まがはら ですみ)
黒帝高校に通う女子高校生。2-Bに在籍している。その正体は、秘密結社ゲッコーの王女シリーズの一人である「死神王女」。社内の戦闘員の中でも抜群の個人成績を誇るエース格で、その戦績は12か月連続でトップの... 関連ページ:禍原 デス美
神宮寺 美咲 (じんぐうじ みさき)
ヒーロー戦隊「ジェラート5」の「イエロージェラート」を務める女性。戦隊のムードメーカー的な存在で、隊員たちの姉的なポジションを担っている。お酒や隊員の恋バナをはじめとした噂話が大好き。日頃から筋トレ一筋で女っ気のない相川不動に恋愛絡みの話が出た時には、冗談を交じえながらも相談に乗っていた。しかし、酔っ払っているときは単なる勢い任せのアドバイスが多く、素面に戻ってアドバイスをほごにすることもあり、それが不動の初デートのやらかしにもつながっている。そんないい加減な一面が垣間見えるが、神宮寺美咲より若い不動たちを見守っているのも確かで、デス美とパーティーで会った際にはデス美と付き合ってから不動が表情豊かになり、人間として幸せな素振りを見せるようになったことに感謝していた。
有栖川 ハル (ありすがわ はる)
ヒーロー戦隊「ジェラート5」の「ピンクジェラート」を務める少女。隊員の中では一番の新人で、入隊してから半年ほどしか経っていないため、戦闘テクニックは拙い。ツインテールの髪型で、明るい性格ながら丁寧な口調で話す。先輩の相川不動を隊員としても、人間としても尊敬して慕っている。不動と秘密結社ゲッコーの死神女王と知られる禍原デス美が付き合っていることを知る数少ない人物。遊園地での任務の際に、ジェットコースターの撮影サービスのツーショット写真から疑いを持ち、のちに二人が戦場で逢い引きしている現場を押さえた。しかし、不動が付き合っていた相手がかつて、不良に襲われそうになっていた有栖川ハル自身を救ってくれたデス美だったことから、その事実は彼女の胸の内に秘めている。一方、不動に思いを寄せる感情を抑えきれず、彼を賭けてデス美に一騎打ちを挑んでいる。しかし埋めようのない実力差により、負かされたことで納得した。その後は彼らに協力するようになり、戦場でしか会えない二人に何くれとなく手を貸している。また、私生活では試験対策の勉強を二人に頼み込むなど、後輩として慕っている様子が垣間見える。
王子野 隼人 (おうじの はやと)
ヒーロー戦隊「ジェラート5」の「ブルージェラート」を務める男性。自他共に認めるイケメンで、女性からの人気が高い。王子野隼人自身も大の女性好きで、サービスのために変身するなど、お調子者な一面を見せる。巨大兵器「ジェラートサブマリン」の試験航海にかこつけた海水浴で、魔島忌々と偶然遭遇した時にナンパして以来、彼女からは猛烈に嫌われている。そんな外見とは裏腹に三枚目な性格ながら、ヒーローらしい献身的な自己犠牲精神を持ち合わせている。相川不動の彼女である禍原デス美の付き添いとして魔島がジェラート5のパーティーを訪れた際、彼女が誤って起動したセキュリティロボに襲われたところを身を挺してかばい、全身に傷を負いながらも彼女を救い出す活躍を見せた。
轟 大吾 (とどろき だいご)
ヒーロー戦隊「ジェラート5」の「グリーンジェラート」を務める男性。戦隊のスカウト係も担当している。福岡県の博多出身で、ふだんから作務衣をはじめとした和装に身を包んでいる。冷静沈着な性格で取り乱すことがないことから、ほかの隊員からの信頼も厚く、ジェラート5の精神的支柱として一目を置かれている。また、料理教室に通う家庭的な一面があり、遅くまで作業に勤しむ相川不動に夜食の和風定食を簡単に作ってしまうほどの料理の腕前を持つ。実は同じ博多出身の秘密結社ゲッコーの死神王女こと禍原デス美とは10年前の13歳の頃、同じ道場に通っていた幼なじみで、彼女のことを「デス坊」と呼んでいる。デス美の圧倒的な身体能力から、師範をボコボコにして道場を閉鎖させるなどしたため、孤立しがちだった彼女の師匠役となり、何かと慕われている。その結果、稽古のたびに死にかけながら、「親不孝通りの死神」と称されるほどの圧倒的な強さを誇る彼女をつくり上げてしまい、「デス美恐怖症」ともいえるトラウマを抱えている。不動の彼女として再会した当初は、彼女に気づかれていなかったことで平静を保っていたが、後日、不動の口から彼女の名前を聞くだけで卒倒してしまうほど、錯乱した様子を見せた。10年前に出会った頃から一度もデス美に実力で上回ったことはないが、彼女を凌ぐ実力の持ち主とカンちがいされ続けている。それは、デス美の天然な性格も影響しているが、無意識にカッコいいセリフを口走ってしまうという轟大吾自身の悪癖も原因の一つである。また、デス美に倒されるたびに彼女に花を持たせるため、わざと本気を出していないという風を装い続けた結果でもある。不動の彼女としてのデス美を知っている一方、彼女が秘密結社ゲッコーの「死神王女」であることには気づいておらず、新しいジェラート5の隊員としてトラウマを抱えながらスカウトしたこともある。
ビッグジェラート博士 (びっぐじぇらーとはかせ)
ヒーロー戦隊「ジェラート5」の総司令を務める男性。科学者でもあり、ヒーローたちが使う武器や兵器の開発も担当している。口髭を貯えたふくよかな体型で、髪の毛から眉毛に至るまで真っ白。敵対する悪の組織「秘密結社ゲッコー」の戦闘員である死神王女こと禍原デス美に恋してしまうものの、思いを伝えることに躊躇していた相川不動の背中を押した張本人。ヒーローとして告白してよいものかと悩む彼を殴りつけ、すぐに告白してこいと送り出した。しかし不動の告白相手が、敵対組織の人間であるとはまったく勘づいておらず、その後はデス美と不動が交際していることを知るが、彼女が秘密結社ゲッコーの人間であることは知らなかった。「キングジェラートロボ」をはじめとする巨大兵器から、「ジェラートクレイモア」のような武器まで作り上げる優秀な科学者である。その一方で、どこか抜けたところや、いい加減なところがあり、ロボットの合体に特別必要のない巨大兵器「ジェラートサブマリン」を作ったりするなど、その様子は散見される。また、海水浴を楽しむ隊員たちにサプライズで花火を打ち上げた際には、操作ミスから発射管の蓋を閉めた状態で花火を打ち上げたことで、ジェラートサブマリンを盛大に爆発させてしまう。
ボスラー大総統 (ぼすらーだいそうとう)
秘密結社ゲッコーを率いる首領の男性。口元にカイゼル髭を生やしている。軍帽のような帽子をかぶり、マントを羽織っている。世界征服をもくろんで暗躍しており、現在は人間の負の感情である「Nエネルギー」を収集し、「究極怪人(アルティメットファントム)」を生み出すことを目標に掲げて活動している。常日頃から人々を混乱に陥れる悪の組織の首領でありながら、社員寮や社員食堂を運営し、未成年者の多い王女シリーズたちを黒帝高校に通わせるなど、福利厚生に気を配っている。社内恋愛は禁止しているものの、違反者に対しては食堂利用を1週間禁じるほどの罰にとどめている。のちに念願叶って「Nエネルギー」の収集が完了し、「究極怪人」を生み出すことに成功するものの、暴走した究極怪人によって吹き飛ばされるだけでなく基地も壊されるなど、散々な目に遭わされた。しかし、禍原デス美や相川不動の活躍によって、赤子の状態にまで力を落とされた「究極怪人」が手元に戻ってきた際は、「アル君」として息子や孫を溺愛するかのように猫かわいがりしており、悪の首領らしからぬ姿を見せている。
カルバリンベア
秘密結社ゲッコーの怪人の一人で、熊のような姿をした男性。「死神王女」こと禍原デス美の直属の上司で、両肩に絶大な威力を誇る「カルバリン砲(キャノン)」を装備している。部下であるデス美を実力のある隊員として評価する一方、彼女が持っていたかわいらしいポーチを、暗器入れとカンちがいして褒め称えるなど、女性の機微に疎い部分がある。戦場では第一線で怪人として活躍する様子も見せるが、たびたびデス美の恋愛を優先した天然な行動に振り回される姿が散見される。王女シリーズの「鋼鉄王女」こと黒百合凶子に思いを寄せられ、彼女からの告白に応える形で晴れて恋人同士になった。その後は戦場でも凶子を肩に乗せて活躍する姿が見られており、彼女が通う黒帝高校で黒帝祭が開かれた際には武装を外し、熊のコスプレと偽った姿で堂々と参加するなど、仲睦まじい様子がうかがえる。
ドローンラビット
秘密結社ゲッコーの改造手術によって、ウサギと融合した怪人の女性。秘密結社ゲッコーの第六部隊を率いる隊長であり、主にスパイや特殊工作を主任務としている。そのかわいらしい外見と面倒見のいい性格から、禍原デス美も先輩と慕っており、デス美に怪人化の話が上がった際には、ドローンラビット先輩のようなキュートな外見ならばと思われていた。同じく第六部隊に配属されている王女シリーズの「断罪王女」こと乱乱の直属の上司だが、部隊の特徴に合わせた訓練の影響により、人との交流に価値を見いだせない彼女のことを心配している。そのため、それとなくデス美に乱乱の事情を伝えるなど、少しでも状況が改善するように心砕いている。
魔島 忌々 (まじま きき)
黒帝高校に通う女子高校生。その正体は秘密結社ゲッコーの王女シリーズの一人である「魔獣王女」。高校では風紀委員長を務めており、生徒会長である「鋼鉄王女」こと黒百合凶子と行動を共にしている様子がよく見かけられる。王女シリーズの中では最も好戦的な性格で、個人成績にも人一倍対抗心を燃やしている。しかし、「死神王女」こと禍原デス美の成績にはいつも大差をつけられており、いつか超えるべきライバルとしてたびたび勝負を挑んでは、さまざまな理由から精神的な敗北を喫している。一方、王女シリーズの一員としては付き合いがよく、気が強い性格のために口調こそ荒いもののデス美や鋼鉄王女の凶子とは女子力を磨くための特訓から、日常的な食堂での食事、パジャマパーティーなども共にしている。ただ、硬派な価値観を持っているため、二人とは違って恋愛には興味がないどころか拒否感を抱いている。そのため、風紀委員長としての立場から校内の異性交遊を厳しく咎めたり、秘密結社ゲッコー内で社内恋愛をしていた隊員に厳しく当たったりする姿を見せている。だが、そうした魔島忌々の意思とは別に、ジェラート5のジェラートブルーである王子野隼人と出会った時にナンパされて以来、出会うたびにせまられており、彼が自分をかばって負傷した際には心を痛める素振りも見せる。
黒百合 凶子 (くろゆり きょうこ)
黒帝高校に通う女子高校生。その正体は秘密結社ゲッコーの王女シリーズの一人である「鋼鉄王女」。高校では生徒会長を務めており、風紀委員長を務めている「魔獣王女」こと魔島忌々とよく行動を共にしている。王女シリーズのメンバーの中では特に目立った功績も挙げられず、取り柄もなかったために眼鏡をかけた大人しい容姿も相まって自分に自信を持てずにいる。同じ秘密結社ゲッコーで働く怪人のカルバリンベアに思いを寄せていたが、持ち前の自信のなさから思いを打ち明けられず、それを改善するために行った禍原デス美たちとの特訓でも散々な結果に終わったため、一時期は自室に引きこもって他者を寄せ付けずにいた。しかしデス美の決死の説得から、カルバリンベアに告白することを決意し、みごと恋人となることに成功した。また、思いを通わせたことで自信を取り戻し、王女シリーズ内でも個人成績をぐんぐんと伸ばしていく。鋼鉄王女としての姿は、一見すると拷問器具のアイアンメイデンのような姿をしており、顔もマスクで覆っている。その状態で全身から鋼鉄のトゲを突き出す攻撃を得意としている。トゲは彼女の意思に従って自在に折れ曲がるだけでなく、意思に関係せずオートで迎撃する機能もある。
宝条 闇奈 (ほうじょう あんな)
黒帝高校に通う女子高校生。その正体は秘密結社ゲッコーの王女シリーズの一人である「灼熱王女」。禍原デス美と同じ2-Bに在籍しており、脱色した髪にカラーコンタクトとピアスをつけ、制服のスカート丈を短くしている。校則違反の服装や外見からほかの生徒たちからは白い目で見られており、不良として怖がられていた。宝条闇奈自身はそうした周囲の反応に人知れず心を痛めていたが、他人の風評を気にせず、ふつうに接してくれたデス美に心を救われ、彼女に恋心を抱いている。デス美がジェラート5の相川不動と交際していることに気づいている一人。当初は不動とデス美を別れさせるため、不動に対して脅迫の手紙を送りつけ、夜の公園に呼び出した。しかし不動の情けないところや、自分の手の甲にキスをしている場面を撮って困らせようと画策するものの、自らの羞恥心が勝って失敗している。また、この行為がデス美の心を自分に振り向かせることにはつながらないことも自覚しており、不動と触れ合ううちに彼の純粋にデス美を思う気持ちや、同性の彼女に思いを寄せる自分の心をバカにしなかった彼の様子から、デス美の彼氏として認めるようになった。灼熱王女としての姿は、フルフェイスの耐熱スーツに顔を含めた全身を覆っているため、その素顔や声を聞いた人物は誰一人いないとされている。そのため、彼女が黒帝高校に通う闇奈であることにはデス美をはじめ、ほかの王女シリーズも気づいていない。
乱乱 (らんらん)
秘密結社ゲッコーの王女シリーズの一人である「断罪王女」の少女。一人称は「僕」で、語尾がカタカナのぎこちない片言で話す。また、「呵呵呵(かかか)」という特徴的な笑い方だったり寝間着が唐装であったりと、唐風な雰囲気を漂わせている。変装の達人で、掌で顔を覆った一瞬のうちに仮面をかぶったり、変装用のマスクを着用したりしている。顔だけでなく体型も模倣することができる。ウサギの怪人であるドローンラビットが率いるスパイや、特殊工作活動を主任務とする第六部隊に入社当初から所属している。そのため、ほかの部隊に所属するメンバーとは異なり、人付き合いとは無縁な独自の訓練を受けており、その弊害として他人に心を開くことはない。食堂で禍原デス美が相席を誘ってくることもあったが、乱乱自身は誰かとなかよくなることに意味を見いだせず、その度に断っていたため、デス美や上司のドローンラビットから心配されていた。しかし、一計を案じたデス美によって、王女シリーズによる会議という建前のパジャマパーティーが開催されて交流を深めたことで、当初は困惑していた乱乱も人と交流する楽しさを知り、楽しげな笑い声を上げるまでになった。
三途川 鬼羅 (さんずがわ きら)
黒帝高校の養護教諭を務める女性。その正体は秘密結社ゲッコーの王女シリーズの一人である「鮮血王女」。組織の中でも医療を担当しており、戦闘やふだんの生活でメンバーが体調を損なった際には、その治療にあたっている。医療従事者としては献身的に治療にあたっているが、超絶母性体質という性癖を持つため、治療した相手を徹底的に赤子のように扱ってケアしている。しかし、その精神を退化させて心ならずも洗脳してしまうという厄介な一面を持っている。かつて戦闘の負傷を治療してもらった魔島忌々もその被害者の一人で、その時の出来事は今でもトラウマとして彼女の心に刻まれている。秘密結社ゲッコーの総統であるボスラー大総統に恋をしており、彼に関することは盲目となる。
ヘル子 (へるこ)
禍原デス美が飼っている愛猫。手足や背中に三本の線が走った柄で、顔には大きな「M」の字形の模様がある。ヘル子の内面が描かれた際には、ご主人であるデス美が、秘密結社ゲッコーでは戦闘狂の野蛮人のように扱われていることで、日に日に疲れていく様子に心を痛めていた。しかし、相川不動との出会いをきっかけにデス美の笑顔が増え、毎日美しくなっていったことに安堵している。その一方、不動がデス美を泣かせるようなまねをしたらただじゃおかないとも考えており、実際に不動が部屋を訪れた際には、不埒な動きをしてデス美を困らせる不動に蹴りを入れた。
禍原 ウラ美 (まがはら うらみ)
禍原デス美の妹。姉に匹敵するポテンシャルの持ち主で、拳の一撃で相川不動を軽々吹き飛ばすほど。しかしメンタル的に弱い部分があり、朴訥としてボソボソした話し方と、陰気な雰囲気も相まっていじめられることが多く、デス美から助けられてきた。そのため、重度のシスコンという一面を持つ。デス美が秘密結社ゲッコーに就職するために上京したのをきっかけに、いじめに耐えられなくなって最近まで部屋に引きこもっていた。しかし、全国ニュースになるほどの姉の活躍で元気をもらい、引きこもりを脱して将来は自分も秘密結社ゲッコーに就職することを目指すようになる。デス美の様子を見るために上京した父親の禍原デス夫と共に、デス美の寮を訪れたことがある。その際には偶然居合わせた月光兵姿の不動と出会っており、彼が「レッドジェラート」であるとは気づいていないものの、デス美にとっての大切な人物であると薄々察して敵愾心を抱いている。
禍原 デス夫 (まがはら ですお)
禍原デス美の父親。以前、秘密結社ゲッコーに勤務しており、現役時代は月光兵を務めていた。ヒーローに倒される際のやられ方に美学を持ち、現役を退いた今でもその熱いこだわりを胸に抱いている。秘密結社ゲッコーに勤務していた38歳の時、食堂でアルバイトをしていた当時20歳の呪田キル美と出会い、自分の美学を褒めてくれた彼女に惹かれて結婚した。のちにデス美と禍原ウラ美をはじめ、多くの子供を授かった。テレビ電話でデス美と通話をしていた際に、ウラ美のほかにも四人の子供が映っていた。頑固一徹な性格で、秘密結社ゲッコーに奉仕することを第一と考えており、そのためならば学校や学力も二の次とする価値観を持っている。また、現役時代は戦闘員としてはヒラの月光兵止まりだったこともあり、才能にあふれて第一線で活躍するデス美には幼い頃から過度の期待を寄せていた。そのことが、デス美が自分よりも他人の期待を第一に考えるようになった要因の一つとなっている。
呪田 キル美 (のろいだ きるみ)
禍原デス美の母親。20歳の頃に秘密結社ゲッコーで調理係のバイトとして働いていたことがあり、その美しさから月光兵のあいだで「食堂バイトの華」と称えられるアイドル的な人気を誇っていた。その頃、同じく秘密結社ゲッコーの月光兵として働いていた38歳の禍原デス夫と出会い、年の差はあるものの「ヒーローに倒される際のやられ方」に美学を持つデス夫に惹かれて結婚。デス美と禍原ウラ美をはじめ、多くの子供を授かった。テレビ電話でデス美と通話をしていた際に、ウラ美のほかにも四人の子供が映っていた。
アル君 (あるくん)
秘密結社ゲッコーが人々からNエネルギーを集めて作り出した最強の存在。「究極怪人(アルティメットファントム)」と呼ばれている。赤子のような姿でありながら、生まれた当初から施設の床から天井まで届くほどの大きさで、その力は秘密結社ゲッコーの怪人や王女シリーズの誰よりも強い。その反面、知性は赤子並みで誰の言うことも聞かない暴走状態にあり、秘密結社ゲッコーの怪人たちの妨害を物ともせず施設を破壊すると、そのまま市街へ躍り出て破壊の限りを尽くしている。食べたものの能力をそのまま手に入れるという特殊能力を持っており、カルバリンベアや黒百合凶子といった怪人たちの能力をはじめ、ケーキを食べた際にはお菓子のような外見に見た目を変化させることもできる。最終的にはヒーロー戦隊「ジェラート5」と秘密結社ゲッコーが一時的に協力して相手取ってもなお互角以上の力を見せつけたが、ぶっつけ本番で投入された合体兵器「ジェラートクレイモア」を手にした相川不動と禍原デス美によって一刀両断され、人間の赤子ほどの大きさに縮小した。以後はボスラー大総統に猫かわいがりされながら日々を過ごしている。
集団・組織
ジェラート5 (じぇらーとふぁいぶ)
世界平和を目指して活動するヒーロー戦隊。ヒーローたちが扱う武器や兵器の開発を行うビッグジェラート博士が司令役を務め、五人のヒーローがチームとなって平和を守るための活動に勤しんでいる。世界征服を企む「秘密結社ゲッコー」の陰謀を阻止するため、日夜戦いを繰り広げている。ヒーローにはそれぞれ、パーソナルカラーが与えられており、「レッドジェラート」、「ピンクジェラート」のように個別のカラーで呼ばれている。また、ヒーローとしてのコスチュームも、名前にちなんだカラーリングとなっている。また、秘密結社ゲッコーが巨大な怪人を出した場合に対応できるように、12体のロボットが合体する「キングジェラートロボ」などの巨大兵器も開発している。兵器の開発や日々の活動のための資金は、ヒーロー戦隊の活動目的に賛同したさまざまな企業や篤志家がスポンサーとなり、ヒーロー戦隊のメンバーが企業CMに出演している。そのため、スポンサーとの関係でどうしても断れない仕事もあり、ブライダルのCMオファーが来た際は、彼女のいる相川不動は禍原デス美との板挟みに頭を悩ませる結果となった。
秘密結社ゲッコー (ひみつけっしゃげっこー)
世界征服を企む秘密結社。ボスラー大総統が頂点に立ち、その下に実働部隊として六つのチームが存在している。チームは熊怪人のカルバリンベア、兎怪人のドローンラビットをはじめとする改造手術によって獣と融合した怪人がリーダーを務め、その配下にはサブリーダーとして王女シリーズが配されている。さらにその下にはヒエラルキーの最下層である月光兵が、戦闘員として配置されている。各チームはおおまかに得意とする分野や、専門性によって役割が振り分けられており、ドローンラビットが率いる第六部隊は特に特殊工作やスパイ活動を主任務としている。日々の活動は主に市街に出ての破壊工作や、嫌がらせによって人々に負の感情をもたらすことにあり、それによって発生した「Nエネルギー」を収集し、「究極怪人(アルティメットファントム)」と呼ばれる最強の怪人を作り出そうとしている。世界平和を願うヒーロー戦隊「ジェラート5」とは水と油の関係にあるが、盲腸の手術で入院することになった相川不動に見舞いの花を秘密結社ゲッコー名義で送ったりと、ジェラート5に対してある種のリスペクトを抱いてもいる。組織としての歴史は比較的長く、「死神王女」こと禍原デス美の両親が秘密結社ゲッコーで出会って結婚するなど、親子二世代にわたって構成員となっている。
王女シリーズ (おうじょしりーず)
秘密結社ゲッコーに所属するエース格の戦闘員。六つあるチームにそれぞれのサブリーダーがおり、禍原デス美の「死神王女」、魔島忌々の「魔獣王女」、黒百合凶子の「鋼鉄王女」、宝条闇奈の「灼熱王女」、乱乱の「断罪王女」、三途川鬼羅の「鮮血王女」の六人の王女シリーズがいる。中でも特に死神王女のデス美の個人成績は、ほかの王女シリーズを圧倒するほどにずば抜けており、組織の中でも一目を置かれている。ボスラー大総統の指示により、王女シリーズのメンバーは都内にある「黒帝高校」に通っている。そのため、王女シリーズ同士は私人としても面識があるものの、唯一の例外として闇奈だけは灼熱王女のときは顔を完全に隠しているため、闇奈が灼熱王女であることは知られていない。
場所
黒帝高校 (こくていこうこう)
都内に存在する高校。ボスラー大総統の命令で、秘密結社ゲッコーの王女シリーズたちが全員「黒帝高校」に通っている。学園祭「黒帝祭」で、最終日のフィナーレに1時間という限られた時間だけ公開される「黒帝の月」のオブジェクトが「映えスポット」として有名となっている。また、三日月を模した黒帝の月に二人で座ったカップルは、永遠の愛で結ばれた無敵のカップルになれるという噂があり、相川不動と座るために禍原デス美が学園祭に誘った。
その他キーワード
黒帝祭 (こくていさい)
秘密結社ゲッコーの王女シリーズたちが通う黒帝高校の学園祭。土日の2日間にわたって開催され、10時から17時のあいだ一般に開放される。最終日のラスト1時間には「黒帝の月」という三日月を模したモニュメントが公開され、二人でそこに座ると永遠の愛で結ばれた無敵のカップルになれるという噂がある。
Nエネルギー (ねがてぃぶえねるぎー)
人間の持つ負の感情。秘密結社ゲッコーが悪事を働いている理由の一つに、人々からこのNエネルギーを集めることにある。集められたNエネルギーは、「究極怪人(アルティメットファントム)」という最強の怪人を作り出すために使用される。人が楽しんでいる場所で嫌がらせをするほど効率よく集められるため、遊園地などが格好の場所と見なされている。
月光兵 (げっこうへい)
悪の組織である「秘密結社ゲッコー」の戦闘員の中でもヒエラルキーの最下層に位置するヒラの戦闘員。戦闘員全員は黒タイツとドクロを模したマスクを着用しており、登場時や戦闘中には「キーッ」という奇声をあげる。
キングジェラートロボ
ヒーロー戦隊「ジェラート5」が所有するロボット。ビッグジェラート博士が「秘密結社ゲッコー」の巨大怪人に対抗するために作り出した、12体合体の決戦ロボで、その全貌は未だに明らかにされておらず、ロボを構成する一部試作機の試運転だけが行われている。完全な合体状態が12体というだけで、すべてのロボが必要というわけではないらしく、ふくらはぎを構成するジェラートサブマリンなどはなかったらそれで構わないと、ビッグジェラート博士に明言されている。
ジェラートサブマリン
ヒーロー戦隊「ジェラート5」が所有するロボット。ビッグジェラート博士が「秘密結社ゲッコー」の巨大怪人に対抗するために作り出した、決戦ロボ「キングジェラートロボ」の巨体を構成する12体のロボットの一つ。平たい形状の潜水艦で、合体後はふくらはぎを担当する。構成要素の一つであるものの、ジェラートサブマリン単体でも相当の大きさがあり、入り江に浮かんだ際にはかなりの威容を誇る。一方、それだけの大きさがありながら、ふくらはぎというさして重要でない部分を担当するため、なかったらそれで構わないとビッグジェラート博士に明言されており、真夏の時期にバカンスの舞台として試運転の名義で持ち出された。その際、サプライズとしてミサイル発射台から花火を打ち上げたビッグジェラート博士の操作ミスにより、特大花火を打ち上げる直前に蓋を閉めてしまったために爆発、炎上している。
黒帝の月 (こくていのつき)
王女シリーズたちが通う黒帝高校の学園祭「黒帝祭」の最終日に公開されるモニュメント。フィナーレの1時間のみという限定公開で、「映えスポット」として有名。また二人で座ると、永遠の愛で結ばれた無敵のカップルになれるという噂があり、禍原デス美が相川不動を誘った。
ジェラートクレイモア
ヒーロー戦隊「ジェラート5」が所有する武器。ジェラート5ののヒーロー五人の武器である長剣、弓、ハンマー、双剣、籠手を一つに合体させることでできる。人の身長ほどの大きさもある巨大な大剣で、柄の長さだけでも優に成人男性の腕を超える長さを誇る。完成に至るまでには巨額の出資が用いられており、その代わりに隊員たちはスポンサーのCMなど、出資額に見合うだけの広告活動などを請け負っている。「秘密結社ゲッコー」の生み出した「究極怪人(アルティメットファントム)」を倒すため、ぶっつけ本番で用いられた。その威力は絶大で、秘密結社ゲッコーの怪人や王女シリーズ、ジェラート5たちが総出で相手取っても倒しきれなかった究極怪人を一刀のもとに切り伏せ、小さな赤子のアル君の姿まで弱体化させることに成功している。
クレジット
- 原作
書誌情報
恋は世界征服のあとで 6巻 講談社〈KCデラックス〉
第1巻
(2020-04-10発行、 978-4065186763)
第2巻
(2020-11-17発行、 978-4065214244)
第3巻
(2021-04-08発行、 978-4065228500)
第4巻
(2022-01-17発行、 978-4065262245)
第5巻
(2022-04-15発行、 978-4065271575)
第6巻
(2022-12-15発行、 978-4065300527)