禍原 デス美

黒帝高校に通う女子高校生。2-Bに在籍している。その正体は、秘密結社ゲッコーの王女シリーズの一人である「死神王女」。社内の戦闘員の中でも抜群の個人成績を誇るエース格で、その戦績は12か月連続でトップの座にあり続けている。その実力と身体能力の高さから、秘密結社ゲッコーの上司や平の戦闘員である月光兵から、熊の生肉が大好物で猪の生き血をすする女という噂を流されるほど恐れられている。また、夜な夜な強者を求めて徘徊する宇宙外から来た殺戮マシーンとカンちがいされている。実際は、博多出身でパンケーキとパスタが大好物で、グリーンスムージーを愛飲し、夜は西洋のヨガとも呼ばれるピラティスに通っている女の子。日頃からキュートなネイルを欠かさず、ファンシーな小物を愛用して寮ではヘル子という猫を飼い、気分で香水を使い分けるかわいらしさを持つ。さらに高校では手芸部に所属しており、手編みのマフラーをプレゼントとして贈るなど、家庭的な一面もある。死神王女として活躍する一方で、周囲に誤解されている日々に心を消耗していたが、ある日、敵対組織であるヒーロー戦隊「ジェラート5」の「レッドジェラート」こと相川不動に告白されたことで、それまでの生活が一変する。当初は恋愛ベタな自分の弱点を突いた狡猾な罠と疑いを持っていた禍原デス美だったが、誠実に向き合う不動の様子に心絆され、交際を受け入れた。それからは両組織に隠れながら、戦場で出会うたびに頃合いを見ては離脱し、逢い引きを繰り返している。恋人である不動と同じジェラート5の隊員として活躍する轟大吾とは、同じ博多出身で幼なじみ。10年前に8歳だったデス美が通い始めた道場で、当時13歳の彼と出会って以来の仲で、あまりの強さから指導者のいなかったデス美の師匠となった。当時、県内最強の強さを誇った大吾であっても、一方的に倒されるほどデス美との実力差があったが、大吾の努力のかいあって現在までデス美は大吾との実力差に気づいていない。大吾が師匠として彼女を鍛え上げた結果、不良たちをまとめてなぎ払うほどの強さを誇るようになったデス美は、地元で「親不孝通りの死神」として恐れられるまでになった。「ピンクジェラート」こと有栖川ハルとは、同じ不動を好きな者同士として争うことはあったが、なかよくしている。また、彼女が暴漢に襲われていたところを救った過去もあり、不動と付き合っている事実がばれて以降も関係を公言されることなく、勉強会を開くなど関係は良好。同じ王女シリーズの魔島忌々や黒百合凶子とは社内でなかよくしており、昼食をはじめとして行動をよく共にしている。同じ2-Bに通うクラスメートの宝条闇奈から弁当のオカズを奪われるなど、ちょっかいをかけられている。不良として周囲に怖がられていた闇奈に気後れすることなく話しかけたのがきっかけでなかよくなるが、闇奈が王女シリーズの「灼熱王女」であることには気づいていない。家族は妹の禍原ウラ美をはじめ、多くの兄妹に恵まれている。また、両親の禍原デス夫や呪田キル美はかつて秘密結社ゲッコーで働いていた経験があり、妹のウラ美も将来は入社することを夢見ている。