キングダム(漫画)の登場する国。読みは「しん」。

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登場作品
キングダム(漫画)
正式名称
ふりがな
しん

総合スレッド

秦(キングダム)の総合スレッド
2016.01.25 12:36

概要

中華西方の弱小国家だったが紀元前221年、始皇帝・嬴政が戦国の世を制し史上初めて中国を統一した。強大なの基盤を築いたのは始皇帝・嬴政が生まれる100年近く前の商鞅(しょうおう)であった。商鞅は秦を中央集権化させるため、数々の改革を実施した。画期的な改革は郡県制で、これにより国内各地の権力者たちは力を失うこととなる。郡県制は各地域に「県」を置き、他国に侵攻し手に入れた地域には「郡」を置く。これらの「県」や「郡」には、中央から知事として官僚を派遣し地方行政を仕切らせた。官僚は国王の命令にのみ従うため、国王の権力が秦の隅々までいきわたり、税金の徴収や徴兵が進み、国力が飛躍的に高まることとなった。また商鞅は、農業の収穫量を激増させるため広大な荒れ地を開拓し田を増やし、税制、土地制度の大改革も実施した。さらに徹底的な富国強兵を図り、世襲の特権を廃止するとともに、農民であっても武勲を上げれば重用すると決断。

戦国時代末期の儒家・荀子によると、「秦は民の生活に厳しい制限を与え酷使する一方で、恩賞で手なずけている。民が利を得るには戦闘以外に方法がないようにした」と評している。秦は厳しい刑罰と恩賞を決めることで、国全体を軍事組織化し、農民たちを自発的に戦闘に参加させ兵士の数と質を高め、強大な国家となっていく。大将軍になることを夢見て戦場で活躍するも、まさにこの典型例と言える。秦が強国へのし上がる基盤が完成した時に、第31代秦王・嬴政が登場し、次々と列国を滅亡させていく。この時代が『キングダム』の舞台となる。

秦王・嬴政は紀元前230年にを滅ぼし、次はを紀元前228年に滅亡させる。は秦王・嬴政の暗殺を狙うが失敗し、紀元前226年に燕の都・薊が陥落。秦はにも侵攻し、紀元前225年に魏の都・大梁を水攻めにより陥落させ滅亡させる。南方のに秦は一度大敗するが、これも紀元前223年には滅ぼしている。紀元前222年には、国都が陥落し衰亡していた燕と趙を完全に滅亡させる。も紀元前221年には秦に全面降伏し、ついに秦の中華統一が成立する。

中国を統一した始皇帝・嬴政は、さらなる中央集権化のため、統一事業へ動き出す。最初に行ったのが王号に代え、皇帝号を採用することだった。今後この呼称は始皇帝から始まり、万世に及ぶものとした。始皇帝・嬴政の政権組織は始皇帝の直下に行政・軍事・監察の長、「三公」を置き、その下に「九卿」が置かれるという中央集権体制となった。全国を36郡に分け、その長官を中央が任命する郡県制を採用し、王を各地に配属する世襲の封建制度を廃止した。さらに武器の没収、首都・咸陽から放射状に伸びる道路も整備。統一貨幣として半両銭(はんりょうせん)を鋳造し、小篆(しょうてん)で文字を統一。度量衡や車輪の幅までも統一していく。思想統制としては焚書坑儒(農業、医薬、占い以外の書物を焼き捨て、儒学者500人近くを生き埋め)を実施する。これは儒学思想の「国は、統一させようとするから争いが起こる。国内はバラバラであった方がいい。」を封じるためだった。これらの貨幣、単位等の統一により、交通・商業・経済が著しく発展し、制度や法も全国一律に発布されるようになった。

また北方から秦を脅かしていた匈奴の侵入を防ぐ為に、秦、趙、燕に元々あった長城を連ねて万里の長城を築き上げた。当時の万里の長城は山間部は石を積み上げ、平地は土を固めた簡単なものだった。今のレンガ造りの長城は、明の時代(15世紀~16世紀ごろ)に完成した。始皇帝・嬴政の万里の長城建設の大工事は、農民への負担が大きく不満が反乱を呼び、秦衰亡のきっかけにとなったと言われている。急激な改革による厳罰を伴う苛烈な圧政が、農民を苦しめた結果でもある。始皇帝・嬴政は交通網の整備と同時に、不老不死の霊薬探しを始めていく。しかし肝心の不老不死の霊薬は見つからず、前210年、5回目の巡幸の最中に病気となり、50歳で死亡する。

始皇帝・嬴政の後を継ぎ皇帝となったのは末子の胡亥であったが、[宦官]に操られ、秦王朝は急速に衰えていく。始皇帝・嬴政の死後も大規模な工事は続き、全土から農民らが徴集された。陳勝(ちんしょう)と呉広(ごこう)は北方警備を命ぜられた農民部隊の隊長だったが、大雨で足止めされ期限までに、目的地へ辿りつけなかった。この罪は斬罪にあたるため、やむなく陳勝と呉広は反乱を起こす。この乱がきっかけで秦全土に反乱が広がり、呉では項梁と項羽(こうう)、沛では劉邦(りゅうほう)が決起し、旧戦国6雄が独立し秦は再び群雄割拠の時代となる。陳勝・呉広の乱は秦により平定されていったが、その後混乱の中から頭角を現してくるのが、劉邦と項羽である。項羽は破竹の勢いで秦軍を圧倒し、劉邦は知略で秦軍を打ち破る。秦では宦官の趙高が皇帝胡亥に責任を負わせ自害させ、甥の子嬰を三世皇帝ではなく、秦王として擁立。秦王は劉邦に玉璽と符節を渡して降伏し、紀元前206年に秦王朝はわずか15年で滅亡した。秦の首都・咸陽を蹂躙した項羽は子嬰を処刑し、財宝や宮女を略奪し阿房宮に火を放った。阿房宮は3か月にわたって燃え続け、ここに秦の終焉を告げることとなった。

登場人物・キャラクター

黒髪を後ろで縛った目つきの鋭い少年。頑固で自分の意志を曲げない、強気な性格をしている。戦災孤児であり下僕の身分だったが、「天下の大将軍」になることを夢見て鍛錬を続けていた。「王弟の反乱」で窮地に陥った...

関連キーワード

紀元前403年~紀元前228年まで存在。中華・戦国の七雄のひとつで首府は邯鄲。位置は中華の中央北部で、犬猿の仲の西の秦・東の燕に挟まれている。かつて軍の要だった趙の三大天がいなくなり弱体化した趙だった...

登場作品

世界観『キングダム』は戦国時代後期(紀元前245年以降)、後の始皇帝・嬴政が少年だった頃の中国を舞台に始まる。その頃、「戦国の七雄」と呼ばれる秦、楚、斉、燕、趙、魏、韓が覇を競い合い、戦いを繰り広げて...