花園 羽香里

愛城恋太郎に初めてできた彼女の一人。お花の蜜大学附属高等学校に通う1年生で恋太郎と同じ4組に在籍する。院田唐音と共に高校入学式当日に恋太郎と出会った初めての「運命の人」。かわいらしく丁寧な口調で話すが、実は計算高いぶりっ子。根は心優しい一方で、恋太郎との恋愛に関しては押しの一手でぐいぐいせまり、スキあらば偶然を装った肉体的接触を狙っていく抜け目のない性格をしている。恋太郎との仲を深めるため、ゲームやイベントといった計略を図ることが多く、事件の発端となることもままある。しかし大抵の計略は、恋太郎ファミリーの個性の強い彼女たちの前に予想外の方向へ推移していき、彼女の思惑どおりとなる場面は少ない。学内の成績はよく中間テストでは、240人中25位の成績を収めていた。大きな屋敷に住む資産家の娘ながら、当時中学生だった母親の花園羽々里が、死別した中学生の少年、羽香里の父の子供を産むために人工授精によって妊娠し、出産する。以後は羽々里の女手ひとつで育てられてきたという複雑な誕生経緯を持つ。そのため母親の愛を一身に受けて育っており、厳格に生活を管理される箱入り娘。このことは、のちに複数の女性と同時に交際している恋太郎との付き合いが羽々里にばれた際に問題となり、羽香里が軟禁され転校寸前まで追い詰められる原因となった。一連の事件では羽々里が母親であることを理由に、恋太郎たちにまで富と権力を利用した強権を振るおうとしていたため、その横暴な性格を恐れていた。しかし事件の結果、羽々里も恋太郎ファミリーに加わったことで、二人の関係も穏やかなものに落ち着いたのか、親子仲睦まじい姿が見受けられる。特に羽々里とは女性として豊かな体形やかわいらしい容姿や、恋愛すると相手に一途になりすぎるあまり盲目になり暴走しがちな点も受け継いでいるため、似た者親子な行動を取ることも多い。その一方、羽々里がかわいい物好きとして母性を発揮するシチュエーションを求めるのに対して、羽香里は直接的な接触や際どい部分へのボディタッチを求めるなど淫乱の気がある。恋太郎の彼女となった唐音とは恋太郎ファミリーの中でも特に親しく、恋太郎を巡って言い争うことも多々あるが、親友といえる関係にある。しかし、ファーストキスを平等に行うため恋太郎、唐音、羽香里の三人同時にキスした出来事や、薬膳楠莉の「大好きな人とチューしたくてしたくてたまらなくなる薬」が引き起こした「キスバイオハザード事件」で恋太郎の機転により唐音と濃厚にキスを交わした結果、無意識のうちにお互いを求める状態が散見するようになった。特に眠っているあいだは顕著で、互いを恋太郎と勘違いして抱きしめ合うなど、ある種の仲睦まじい姿が見受けられる。