概要・あらすじ
いつ出来たのか誰も知らないが、路地裏にひっそりとたたずむバー、来夢来人(ライムライト)。ほとんどの人に存在を気付かれることはないものの、心に寂しさを抱えた者がつい立ち寄ってしまうという不思議な店。店主である謎の美女、沙羅の提供するカクテルには、人生をやり直させたり運気を上げさせたりと、飲む者の願いを叶える夢のような力が宿っており、人々に不思議な体験をさせるという。
今宵もまた、悩みを持つ者が来夢来人を訪れるのだった。
登場人物・キャラクター
沙羅 (さら)
BAR来夢来人の女主人兼バーテンダー。凛とした佇まいをした美女。心に寂しさを覚えた者達が訪れるBRA来夢来人で、飲んだ者の願いを叶える不思議なカクテルを提供している。しかし、あくまで願いを叶えるだけであり、その人が幸せになるのはその人次第というスタンス。大正時代より、現在と同じ容姿で来夢来人の店主を務めており、謎が多い人物。
榊 玉三郎 (さかき たまさぶろう)
幼い頃より厳格な親により英才教育を受け、東大の法学部に通う大学四年生。勉強一筋の人生だったため、女性との交流が無かったことが悩みであり、ある日友人に誘われた合コンでBAR来夢来人を訪れる。その後、結婚詐欺に引っかかったところを沙羅に救って貰い、自分の勉強不足を実感し、公務員の内定を蹴って来夢来人で修業することになる。 真面目な性格であり、時折沙羅の冷酷とも思えるやりかたに疑問を覚えることもある。
柊 真琴 (ひいらぎ まこと)
感受性がとても強い故に、社会にうまく馴染めないでいる女子高生。他人との交流が上手くいかないため、恋愛シュミレーションゲームのキャラクターを恋人にしている。沙羅によってその恋人を現実化してもらうも、現実を見て消してしまう。その後、BAR来夢来人に心地よさを感じ、頻繁に訪れるようになる。 霊感も強く、幽霊を見ることがある。
九鬼 陽介 (くき ようすけ)
屋台でバーを開いている男性。バーテンダーとして一流の腕を持っており、客に対して一番ベストな酒を出すことを信条としている。その考え方故に、前に勤めていたバーでは上司と対立し辞職した経歴を持つ。屋台での営業故に、警察からの立ち退き要請を受けるが、榊玉三郎の紹介で会った沙羅の力で、営業を続けられる環境を手に入れる。 新米 バーテンダーである玉三郎にとっては頼れる先輩的存在であり、一緒にカクテルコンペに出場したこともある。
場所
BAR来夢来人 (ばーらいむらいと)
女性バーテンダーの沙羅が店主を務めるバー。路地裏にひっそりと存在し、普段は存在を気付かれないが、心に寂しさを感じた者がふと訪れてしまうという不思議な店。店内にはカウンターと数個のテーブル席があり、そこそこの広さを持っている。
その他キーワード
来夢来人特製カクテル (らいむらいととくせいかくてる)
『BAR来夢来人』に登場するカクテル。BAR来夢来人のバーテンダー、沙羅が悩みを抱える者に提供する特別なカクテルのこと。本人が飲む他に、相手に飲ませる、カメラに垂らす、所持するなど様々な利用法がある。望みは叶えるものの、本人が幸福になるかまでは関与しない沙羅のスタンス通り、使用した者が幸せになるかは本人次第となっている。 また、特製カクテルとあるが、ベース自体はジントニックやギムレットなど、一般的なカクテルであることが多い。
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