D.Gray-man

D.Gray-man

「仮想19世紀」の時代設定で、世界を終焉に導こうとする「千年伯爵」と「ノアの一族」、それを防ぐために設立された「黒の教団」と呼ばれる組織による世界規模の戦いを描いた作品。作者にとって初の長編連載作品で、『旧約聖書』やオカルト的な要素をSF的あるいはファンタジー的なアイディアとして用いており、シリアスな展開中心に物語を進めながら、ところどころギャグシーンを織り交ぜている。

正式名称
D.Gray-man
ふりがな
でぃーぐれいまん
作者
ジャンル
オカルト
 
バトル
 
ファンタジー
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊28巻
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あらすじ

アレン・ウォーカー編(第1巻~第2巻)

仮想19世紀末。そこでは蒸気に紛れて人が行方不明になる、という奇妙な事件が起こり始めていた。警官のモア・ヘッセは、事件と関係のある教会の調査中に、白髪の少年、アレン・ウォーカーと出会う。世界各地で悲しい事件を次々と起こすのは、人間の魂を閉じ込める事で創られた、「アクマ(AKUMA)」と呼ばれる悪性兵器だった。このアクマに対抗できるイノセンスに適合した、「エクソシスト」と呼ばれる戦士の一人であるアレンは、アクマによって縛られた魂と世界を救済するため、黒の教団に入団する。黒の教団は、7000年前に起こった世界の終末の再来を阻止するため、アクマを作り出す千年伯爵と戦い続けていた。さっそく教団に向かったアレンは、そこでリナリー・リー神田ユウをはじめとしたエクソシスト達と出会う。アレンはその後もさらなる出会いを重ね、時には悲劇を乗り越えながら、仲間と共にアクマとの戦いに身を投じていく。

土翁と空夜のアリア編(第2巻)

現在は無人と化した古代都市「マテール」では、「マテールの亡霊」と呼ばれる怪奇現象が発生していた。事件を解決するため、アレン・ウォーカー黒の教団で出会った神田ユウと共に、マテールに向かう事になる。そこでアレンはレベル2にまで進化したアクマと遭遇し、映し身の能力を持ったそのアクマにイノセンスをコピーされ、苦戦する事になる。一方、神田はイノセンスを心臓とし、その力で生きているというグゾルと、グゾルといっしょにいた少女のララを救出していた。その後地下に落ちたグゾルとララは、もう自分達に時間がない事を悟る。そして神田はアレンと合流するが、仲間のトマに化けたアクマに不意打ちを受け、重症を負ってしまう。

巻き戻しの街編(第3巻)

黒の教団の新たな任務で、アレン・ウォーカーリナリー・リーは、イノセンスを探すためにとある街に向かっていた。教団の捜索部隊すら退けるというその街では時間が巻き戻り、同じ日、同じ時間、そして同じ空間を何度も繰り返してしまうという謎の現象が発生していた。「巻き戻しの街」と呼ばれるその街に到着したアレンとリナリーは、さっそくイノセンスの捜索を始める。その途中で二人はアクマに襲われていた街人の女性、ミランダ・ロットーに出会う。ミランダは街の異常に唯一気づいており、巻き戻しが起こる前日の記憶も残っていた。そしてアレンは、ミランダが大事にしている古時計に、イノセンスが関係している事実に気づく。一方、ノアの一族の一人であるロード・キャメロットが動き出し、街に侵入していた。そしてロードと遭遇したアレン達は、異空間に囚われてしまう。

孤城の吸血鬼編(第4巻~第5巻)

ロード・キャメロットと交戦したアレン・ウォーカーは左目を潰され、ロードは多くの謎を残して、その場を立ち去った。黒の教団に戻ってブックマンラビと知り合ったアレンは、ノアの一族について探ろうとする。そして次の任務の途中、アレンは仲間とはぐれ、移動中に立ち寄った村の村民に引き止められてしまう。そこは吸血鬼のアレイスター・クロウリー3世が住んでいるという村だった。村民達に吸血鬼退治を頼まれたアレンとラビは、吸血鬼の話に半信半疑だったが、一連の騒動にクロス・マリアンがかかわっている事を知り、渋々引き受けてクロウリーの弧城へと向かう事となる。しかし遭遇したクロウリーは獰猛で、アレンとラビの攻撃が通用しなかった。アレンとラビは戦いの中でクロウリーが襲った人達に、アクマの証「ペンタクル」が浮かんでいる事に気づく。強力な攻撃を受けたアレンは城の中に吹き飛ばされて隠し部屋に迷い込み、謎の女性、エリアーデと遭遇する。そして左目に宿った能力を復活させたアレンは、エリアーデがアクマであった事を悟る。

元帥捜索編(第5巻~第6巻)

激化するイノセンスをめぐる戦いの中で、黒の教団は甚大な被害を負っていた。先に死亡した元帥に加え、捜索部隊を中心とする100人以上の教団員が死亡していた。アレン・ウォーカーリナリー・リーラビと共に、クロス・マリアンの捜索と保護を命じられる。エクソシストになったアレイスター・クロウリー3世を新たな仲間として迎えたアレン達は、中国でアニタと知り合い、クロスが日本の江戸に向かった事を知る。そして日本へと出航したその瞬間、アレン達は大量のアクマと巨大な物体に遭遇し、仲間のスーマン・ダークが消息不明となってしまう。そしてアレンとリナリーは、咎落ちしたスーマンと遭遇する。アレンはスーマン救出へ向かうが、イノセンスを暴走させたスーマンは命を取り止めるものの、心をなくしてしまう。アレンはスーマンを家族のもとに帰そうとするが、そこに現れたティキ・ミックが、スーマンの肉体を破壊してしまう。ティキはアレンの関係者を殺して回っており、アレンの左腕にあるイノセンスを奪ってしまう。

Lv.3編(第7巻~第8巻)

アレン・ウォーカーと離れたままのリナリー・リー達は、アレンと別れて任務を続行する事を黒の教団に命じられる。日本に向かおうとするリナリー達だったが、壊滅状態の船ですぐに出航するのは不可能だった。そこにエクソシストとなったミランダ・ロットーが現れ、彼女の「リカバリー」能力によって、半壊していた船が修復される。船と共に傷も癒されたエクソシスト達は、さっそく日本へ向かって出航する事となる。アレンと離れてしまったリナリーが自分を責める中、海上に複数のアクマが現れる。3体のレベル2に加え、さらに強力なレベル3のエシが現れた事で、リナリー達は苦戦を強いられる事になる。容赦なく攻撃が降り注ぐ中、一人でエシと対峙したリナリーは、イノセンスを強制開放させる。死闘の末に何とかエシを破ったリナリーだったが、同時に彼女のイノセンスにハートの可能性が出ていた。そして多くの犠牲とわずかな希望を胸に、リナリーは仲間と共に日本に到着する。しかしそこには、千年伯爵が率いる大軍勢が待ち受けていた。

アジア支部編(第8巻~第9巻)

ティキ・ミックに左腕を破壊されてしまったアレン・ウォーカーは、イノセンスの一部で心臓を補う事で、何とか命を保っていた。アレンは黒の教団のアジア支部に移動し、フォー達の助けを借りながら、自身のイノセンスを復活させようとする。しかしなかなかイノセンスは戻らず、アレンはアジア支部で足止め状態となっていた。そこにノアの方舟と共に、レベル3のアクマ達が襲撃する。フォーはアレンの姿になって応戦するが、新たな決意を胸にしたアレンは、フォーを助けるためにアクマのもとへと向かうのだった。そして戦いの中、フォーとバク・チャンの目の前で、アレンの壊れていたイノセンスが新たな姿に変化する。それは彼のイノセンスの本当の姿「神ノ道化(クラウン・クラウン)」だった。

方舟編(第10巻~第14巻)

自分のイノセンスの本当の姿を発現させたアレン・ウォーカーは、ノアの方舟を使って、日本でノアの一族達と戦っているリナリー・リーラビ達のもとへ向かう。さらに神田ユウ達とも合流するが、再会して間もなく、彼らは千年伯爵の罠によってノアの方舟の中に幽閉されてしまう。方舟は崩壊し始め、アレン達は出口の扉に行くためにノアの一族と戦う事になる。扉の鍵を手に入れた彼らの前にはスキン・ボリックが現れ、神田が足止めのために残る。方舟内を迷走するアレン達を待っていたのは、クロス・マリアンに怨みを抱くジャスデビだった。さらにジャスデビの不思議な銃弾によって、扉の鍵を隠されてしまう。アレイスター・クロウリー3世は一人残ってジャスデビと戦うが、敵の攻撃によって瀕死の状態になってしまう。一方、アレンはラビと共に先に進み、ロード・キャメロットティキ・ミックと再会する。ティキに再び対決を挑むアレンだったが、イノセンスに異変が起こる。何とかティキに勝利したアレンだったが、ティキを失ったロードはラビに怒りを向け、ラビの心を壊し、我を失ったラビはアレンを攻撃しようとする。そして方舟の崩壊が進む中、ティキはノアの力を暴走させる。そこに突如クロスが現れ、その圧倒的な力でティキを退ける。しかし千年伯爵が再び登場し、方舟の転送を加速させる。クロスは方舟を止めるためにアレンを別の部屋に飛ばし、そこにある不思議なピアノの演奏を命じるのだった。

Lv.4編(第15巻~第16巻)

日本での戦いを終え、アレン・ウォーカー達は黒の教団本部へと帰還する。だが教団上層部の会議によって、アレンは監査官に監視される事になってしまう。一方、教団の科学班はノアの方舟にあったアクマ製造工場を調査していた。しかし、調査中に新しい方舟へのゲートが開き、ノアの一族の一人、ルル=ベルが侵入し、大量のアクマが科学班を襲撃する。科学班のスタッフは次々と殺害され、一部の者は魔術で改造された骸骨「スカル(守化縷)」にされてしまう。仲間を救うべくアレンをはじめとしたエクソシストが総出で戦い、クロス・マリアンなどの元帥達も参戦する。一見危機を回避したように思えたが、レベル4の強力なアクマが出現する。虐殺を続けるレベル4はコムイ・リーを狙い始める。コムイ達を守るため、リナリー・リーは離れていたイノセンスを飲み込む。リナリーが新たな力を発動させ、教団側の反撃が始まった。

黒の教団壊滅事件編(第17巻)

ルル=ベルアクマの襲撃により、重大な損害を負った黒の教団は壊滅状態となり、他所への移転を決定した。教団員達が移転作業を進める中、コムイ・リーが作った対残業ウィルス「コムビタンD」により、科学班のスタッフをはじめとした教団員達が次々と亡者(ゾンビ)と化してしまう。ウイルスの感染源をつき止めてワクチンを作るため、感染を逃れたアレン・ウォーカー達は奮闘する。そんな中アレイスター・クロウリー3世が目覚め、アレンの近くには謎の少女の亡霊が出現するのだった。

アレンと14番目編(第17巻)

黒の教団本部の教団員は、新しい本部に移動する事になった。アレン・ウォーカー達は移動のためのゲートを作るため、先に新本部へと向かっていた。そこには教団の関係者や、中央庁関係者などさまざまな人物が集まっていた。しかしアレンはマルコム=C=ルベリエ達に拘束され、連れて行かれた別室でクロス・マリアンと再会し、クロスから衝撃の事実を告げられる。クロスはアレンの正体に関する事実を話したあと、何者かに襲撃されて行方不明になってしまう。

怪盗G編(第18巻)

クロス・マリアンの襲撃事件から約3か月後、犯人だと疑われているアレン・ウォーカーは、クロスが残していたメッセージの意味を探りつつ、新たな決意を胸にしていた。そんな時、パリでは神出鬼没の「怪盗G」による事件が発生し、世間を騒がせていた。この事件がイノセンスと関係あると知ったアレンは、神田ユウ達と共に怪盗Gを追う事になる。アレン達は、牢屋に入れられている怪盗Gの容疑者達と対面するが、誰もが「覚えがない」と主張する。そして容疑者達によると、怪盗Gは他人の体を使って盗みをしていると言う。その後怪盗Gと遭遇したアレン達は、一度は怪盗Gを捕まえるものの、新たな怪盗Gが現れてその場は混乱に陥り、彼はそのまま消えてしまう。後日アレン達は、怪盗Gの正体に関係するハースト孤児院を訪問する。孤児院で暮らす少年のティモシー・ハーストは、怪盗Gの正体であり、彼の額にある謎の球体の正体はイノセンスだった。神田達がティモシーを黒の教団に連れて行こうとした瞬間、突如レベル4のアクマが現れ、彼らは孤児院ごと結界に閉じ込められてしまう。

北米支部編(第19巻~第22巻)

アレン・ウォーカーは、怪盗G事件で遭遇した「鴉」と呼ばれる緋装束の集団と再会する。彼らは人工的に半アクマ状態となった「第三エクソシスト」と呼ばれる、特殊なエクソシストだった。新たな戦力として半アクマである彼らを迎えた事で、黒の教団には新たな波紋が訪れる。そんな中、ノアの一族にも新たな動きが始まり、千年伯爵はエクソシスト狩りを宣言する。黒の教団北米支部には、千年伯爵とロード・キャメロット、そしてシェリル・キャメロットが現れる。神田ユウと教団の幹部はアルマ=カルマの眠る深部へと集結していた。アレンも急行するが、そこではノアの一族が神田を利用して、眠ったままのアルマを覚醒させようとしていた。ワイズリーの力によって強制的に過去を見せられたアレンは、目の前で再現される記憶に映る、神田とアルマの凄惨な過去を知る事となる。幼い頃の神田はアルマと共に、イノセンスのシンクロ実験が繰り返され、苦痛に襲われる日々を送っていた。神田は次第に謎の女性の幻覚を見るようになり、ついには「失敗作」と見なされて凍結処分となってしまう。神田の過去の世界から帰還したアレンだったが、覚醒したアルマが完全にアクマと化してしまう。それにより第三エクソシスト達の体内にある細胞が暴走し、彼らはアルマの抱く怨念に囚われ、体の自由が利かなくなってしまう。アルマを止めようとする神田は満身創痍で戦い続け、アレンはこの悲しい戦いを止めようと奮闘する。やがて神田とアルマは心を通わせ、アレンは二人を守るために、誰の手も届かぬ地へと送り出すのだった。

十四番目の覚醒とアポクリフォス編(第22巻)

黒の教団北米支部の事件により、第三エクソシスト達はノアの一族の手に渡ってしまった。一方、アレン・ウォーカーの中で眠っていた十四番目の覚醒を悟った千年伯爵は、意味深な言葉を残してその場を去る。アレンはこの出来事をきっかけに十四番目の覚醒をさらに危険視されるようになり、教団に幽閉されてしまう。アレンの監視役のハワード・リンクはアレンのもとを訪れるが、突然アレンが苦しみ始め、十四番目の覚醒が始まってしまう。そこに枢機卿(カーディナル)が現れ、苦しむアレンに近づく。アレンを助けようとするリンクは速攻で背後に回った枢機卿に視界を奪われ、リンクを助けようとして咄嗟に、イノセンスで枢機卿の額を貫いてしまう。そこにティキ・ミックロード・キャメロットが出現するが、姿を変え始めた枢機卿は正体を現し、「アポクリフォス」を名乗る。彼こそがクロス・マリアンを襲撃した犯人だと知ったアレンは、アポクリフォスを責め立てて攻撃する。

AWを訪ねて編(第23巻~第25巻)

アポクリフォスに追われるアレン・ウォーカーは、追いかけて来たリナリー・リーに別れを告げ、黒の教団を離れて新たな旅に出る。アレンの目的は、教団やアポクリフォスから離れ、自分の中にいる十四番目について知る事だった。教団は離脱したアレンをノアの一族と見なし、アレンはノアの一族や教団からも追われる身となってしまう。一方、アレンをかばったロード・キャメロットが消えた事実を知ったシェリル・キャメロットは、ブックマンラビを激しく責め立て、ラビを痛めつける事でロードと十四番目の関係を聞き出そうとする。それから3か月の月日が流れ、リナリーとノイズ・マリの前に、神田ユウが現れる。教団に帰還した神田はズゥ・メイ・チャンの部屋を訪れ、再び自身のイノセンスである「六幻」を手に取り、その本当の姿を覚醒させる。アレンを心配しているジョニー・ギルは自ら教団を去り、神田と共にアレンを探す旅に出る。二人は街中でピエロをしていたアレンを見つけ出すものの、神田はマルコム=C=ルベリエから新たな任務を受けた、ハワード・リンクと対峙する事になる。一方、眠っていたアレンが目を覚ますが、側にいたジョニーを痛めつけてしまう。十四番目に体を蝕まれるアレンは錯乱し、ジョニーを遠ざけようとするが、覚悟を決めたジョニーはアレンと共に歩もうとする。しかしアレンのノア化は止まる事はなく、そこにアポクリフォスとノアの一族が現れる。十四番目はアレンの人格を蝕んで「ネア=D=キャンベル」として覚醒する。アレンの体を乗っ取ったままの彼は、ついに千年伯爵と対峙する。

登場人物・キャラクター

アレン・ウォーカー

国籍がなく住所不定で、若干15歳の英国人少年。アクマ退治専門の聖職者(クラーヂマン)「エクソシスト」のひとり。生まれながらに対アクマ武器となる「十字架(クロス)」と呼ばれるイノセンスが左腕に寄生しており、普段は血のように赤く染まっておりアクマに出会うと左腕全体が巨大化し鉤爪が相手を切り裂く武器となる。 ティキ・ミックとの戦いで左腕は一度失われた後復活し、それ以降イノセンスとのシンクロ率が臨界を越えると左腕自体が巨大な広刃の剣に変化する。左目には呪いがかけられており、死者の体内にいるアクマを見ることができたが、後にそれを周囲の者にも見えるよう投影することもできるようにもなる。捨て子だったが旅芸人のマナ・ウォーカーに育てられた。 クロス・マリアンに弟子入りした後は、師匠の借金を返すためギャンブル等で稼いでいた経験があり、イカサマもお手の物。弱々しく見える外見から「モヤシ」と呼ばれたり、髪の色から「白髪」などと呼ばれることもある。

リナリー・リー

『D.Gray-man』の登場人物で、黒の教団に属するエクソシストのひとり。本部で室長助手も務めており、室長であるコムイ・リーは実の兄。発動すると空中戦も可能となるほど機動性と運動性が跳ね上がり、それ自体が武器にもなる「黒い靴(ダークブーツ)」という対アクマ武器を足に装備している。アレン・ウォーカーが正式にエクソシストとなった頃から親身に接しており、ともに行動していたため、ティキ・ミックとの戦いでアレンが左腕を失った際にはひどく意気消沈していた。 またその時レベル3のアクマとの戦闘で命を失いかけ、長い黒髪を失ってショートカットになっている。

神田ユウ (かんだゆう)

『D.Gray-man』の登場人物で、黒の教団に属するエクソシストのひとり。前髪を切り揃え、長い黒髪をポニーテール状にまとめたクール系美青年だが、短気でキレやすく協調性はほとんど持ち合わせていない。刀型の対アクマ武器「六幻(ムゲン)」を使う。エクソシストとして着任直後のアレン・ウォーカーとともに任務に臨んだが、性格が合わず以降長い間ともに行動することがなかった。 ラビからはファースト・ネームの「ユウ」と呼ばれているが、本人はそう呼ばれることをひどく嫌っている。

ラビ

『D.Gray-man』の登場人物で、黒の教団に属するエクソシストのひとり。右目に黒い眼帯をつけ、バンダナで髪を立てたスタイルが特徴。明るい性格で誰とでもすぐに親しくなれるが、必要以上に親しくはならない。次代のブックマンとしてその役割を引き継ぐ立場にあり、黒の教団に属していることも仮初めに過ぎず「ラビ」の名前も偽名である。 サイズを自在に変化させることができる、「鉄槌」という見た目のままの名称の対アクマ武器を持ち、槌そのものを判子のように変化させ例えば「火」の文字を押印する「火判」ならば攻撃に火の属性を加えることができる。

ティムキャンピー

『D.Gray-man』に登場するゴーレムの一種。アレン・ウォーカーと常に行動を共にする小型のゴーレムで、言葉を話すことはなく、十字のある金色の球体に細長い一対の羽根と尻尾が生えた姿をしている。クロス・マリアンが造った存在であるため、クロスに改造されたアクマであるちょめ助に対しても懐くように接していた。

クロス・マリアン

『D.Gray-man』の登場人物で、アレン・ウォーカーの師匠。「元帥」と呼ばれるエクソシストの上位階級者5人のうちのひとり。つばの広い帽子と右半分だけの仮面をつけ、仮面の下にアンダーリムのメガネをかけている。またざんばら長髪の赤毛も特徴。対アクマ武器として、通常鎖で巻かれ封印された状態の「聖母ノ棺(グレイヴ・オブ・マリア)」と、対アクマ銃「断罪者(ジャッジメント)」のふたつを所持する。 基本的に自由人で、通常エクソシスト元帥は任務とエクソシスト候補者の捜索で黒の教団本部を離れていることが多いが、クロスの場合は本部を嫌っていて近づこうとしない。アレンを正式なエクソシストとするため本部に向かわせた際、ゴーレムとして造り出したティムキャンピーを同行させている。

ミランダ・ロットー

『D.Gray-man』の登場人物で、黒の教団に属するエクソシストのひとり。落ち窪んだ眼窩とこけた頬が特徴の痩せぎすなドイツ人女性で、自分自身に自信が持てないネガティブな性格の持ち主。30回以上同じ1日が繰り返されるイノセンスによる怪現象に巻き込まれていたが、任務で訪れたアレン・ウォーカーとリナリー・リーによって助けられ、エクソシストとなることを決意する。 エクソシストになってからは、対アクマ武器として黒色の円盤「刻盤(タイムレコード)」を使用し、特定の範囲内の時間を操作できる。例えば壊れたものを壊れる前の状態に戻したり、人間であればケガをする前に戻すことができる。

アレイスター・クロウリー三世

『D.Gray-man』の登場人物で、黒の教団に属するエクソシストのひとり。黒髪だが前髪だけ白く、鳥のくちばしのように伸びているのと、尖った耳が特徴。寄生型のイノセンスをその身に宿していたため、自身を吸血鬼だと思い込んでいたルーマニア人男性。祖父の時代から男爵の爵位を持つ「クロウリー城」の主で、周辺の村人からは昔から吸血鬼が棲んでいると噂されていた。 任務の途中で立ち寄ることになったアレン・ウォーカーとラビによって助けられ、エクソシストとなる決意をする。普段は気弱な性格だが、イノセンスが発動すると顔つきも性格も凶暴化する。長い間ともにいたアクマのエリアーデから吸血し力を得ていたため、アクマの血に含まれる毒を浄化する能力を持っている。

チャオジー・ハン

クロス・マリアン捜索のため日本へ向かったエクソシストの協力者のひとりで、船上の戦いを生き残り日本到着後も行動を共にする。千年伯爵によって新しい「ノアの方舟」にアレン・ウォーカーらが閉じ込められた際に巻き込まれ、そこでイノセンスと適合が認められ後に正式にエクソシストとなる。 直情的な性格で、多くの仲間を殺されたため「ノアの一族」を深く恨んでいた。すさまじい寝癖がつくため髪をバンダナでまとめているが、その状態でも放射状に髪が立っている。

ブックマン

黒の教団に協力する、「真の歴史の記録者」とでも呼ぶべき存在。鍼灸術の達人で、対アクマ武器としての針「天針(ヘヴンコンパス)」を持つエクソシストでもある。「ブックマン」は特定の人物の固有名詞であるが、その立場を受け継ぐものたちの総称でもある。アレン・ウォーカーらとともに行動するのは目の周りを黒く塗った老人で、継承者にあたるラビからは「パンダ」とも呼ばれていた。

ヘブラスカ

『D.Gray-man』に登場する、黒の教団のエクソシストのひとりだが、巨大な異形の存在。本部の塔内に常にいて、エクソシストと適合することで対アクマ武器の元となる「イノセンス」を護っている。エクソシストとなった者は必ずヘブラスカの審査を受けることになっており、イノセンスとのシンクロ率等が調べられる。

コムイ・リー

『D.Gray-man』の登場人物で、黒の教団本部の室長を務める科学者。ベレー帽に横長でアンダーリムタイプのメガネが特徴の中国人で、リナリー・リーの実の兄でもある。重度のシスコンで、妹を溺愛する傾向が強い。黒の教団に入ったのも、妹がエクソシスト候補として連れ去られ、3年間努力して室長の地位を勝ち得た経緯がある。 本部内の1フロアをプライベートな実験場にしており、教団内のさまざまな妖しいアイテムを造り出しているが、部屋は常に散らかり放題。部下である科学班班長のリーバー・ウェンハムに、無理難題や自分の引き起こした騒動の後始末を押し付けることが多い。

バク・チャン

黒の教団アジア支部の支部長。ティキ・ミックとの戦いに敗れ、左腕を失ったアレン・ウォーカーを保護していた。コムイ・リーとは交流があって、リナリー・リーには密かに好意を抱いており、写真を多数保管している。極度に興奮すると、顔を含めさまざまな部分にジンマシンが出る。 ノベル版『D.Gray-man』で初登場し、後に本編にも登場する運びとなった。

フォー

黒の教団アジア支部の「番人」と呼ばれる存在で、アジア支部の封印された部屋にいる「守り神」の力を、バク・チャンの祖父が結晶化させたもの。通常は少女の姿をとっているが、フォー自身の意思でさまざまな姿に変わることができ、高い運動能力を持つ上体の一部を武器化することでエクソシスト以上の戦闘能力を発揮できる。 行動も言動も荒々しく、ティキ・ミックとの戦闘で左腕を失ったアレン・ウォーカーの現場復帰を全力で闘うスパルタ形式で助けた。

マルコム=C=ルベリエ

ヴァチカンから監査役として黒の教団に派遣された人物。鋭い眼光を放つ髪をオールバックにした中年男性で、慇懃な態度で相手を追い込むような尋問を得意とする。エクソシストをアクマとの戦争に勝つための道具としか考えておらず、アレン・ウォーカーやクロス・マリアンを危険視している。 かつて幼いリナリー・リーをエクソシスト候補者として拉致した関係者であり、リナリーにとっては根深いトラウマとなっている人物でもある。ケーキ作りが趣味で、美味しいと評判になっている。

ハワード・リンク

マルコム=C=ルベリエとともにヴァチカンから派遣されてきた人物。金髪の前髪をきっちり切り揃え、後ろ髪を三つ編みでまとめているのが特徴。アレン・ウォーカーの監視役として起居を共にするが、食事の手配等さまざまな世話も焼く真面目な性格の持ち主。手土産に自作のパンプキンパイを用意するなど、上司を見習っている模様。 額に縦に並んだふたつのホクロがあるため、ラビからは「ホクロふたつ」と呼ばれている。

マナ・ウォーカー

アレン・ウォーカーの育ての親。旅芸人の一座でピエロを演じていたが、死亡してアクマ化し、アレンの左目に呪いを残した。

ちょめ助 (ちょめすけ)

『D.Gray-man』に登場するあくまだが、クロス・マリアンによって改造されエクソシストの協力者となった個体。ラビやリナリーらがクロス・マリアンの行方を追い船で日本に向かっている際、負傷したリナリーを助けて合流した。当初は人間からかけ離れたアクマらしい外見だったが、日本到着後は「サチコ」という和服姿の人間の女性型となる。 語尾が「~ちょ」となる口癖を持つことから、ラビによって「ちょめ助」と名づけられた。クロス・マリアンの匂いがするためか、ティムキャンピーがよく頭にとまっている。

千年伯爵 (せんねんはくしゃく)

『D.Gray-man』に登場する、アクマを造り出し世界を終末に向かわせようとしている怪人。長い耳と常に大きく開いた口に丸メガネ、さまざまなデザインのシルクハットを被り、丸々と太った体型であることなど全身に特徴がある。いつもおどけた態度を見せているが、エクソシストに対する強い敵対心を持っており容赦のない攻撃を加える。

ロード・キャメロット

『D.Gray-m,an』の登場人物で、「ノアの一族」のひとり。短い髪があちこち跳ねたボーイッシュな女の子だが、それは転生した姿であり、実際には一族の長子で千年伯爵に次ぐ立場にいる。ノアのメモリーのうち「夢」を持って生まれた存在でもある。まぶたを半分閉じかけた半眼状態でいることが多く、冷酷な性格をしているが、一度戦って以来アレン・ウォーカーには好意を持っており「愛している」とも発言し不意打ちのキスをしたこともある。 自身の「夢」を現実と接続することで瞬間移動を可能とするほか、相手を自分の「夢」の中に封じ込める能力も持つ。普段は同じ一族のシェリル・キャメロットの養女として生活しており、一般的な学校に通っているため、宿題をしている姿も描かれている。

ティキ・ミック

『D.Gray-man』の登場人物で、「ノアの一族」のひとり。ノアのメモリーのうち、「海楽」を持って生まれた子供。浅黒い肌に整った顔立ちを持つ眉目秀麗な男性。普段はその正体を隠し、普通のポルトガル人として生活しており、その状態を「白いオレ」と自称している。ノアとして行動する際はタキシード姿になり、千年伯爵と同じようにシルクハットを被ることもある。 ヘビースモーカーで、戦闘中でも咥えタバコでいることが多い。この世の万物を自在に透過し、逆に空気のような実体のないものに触れることができる。ロード・キャメロットからは愛称の「ティッキー」と呼ばれており、千年伯爵からは「ティキぽん」などと呼ばれることもある。左目の下に泣きボクロがあることから、ラビからは「ホクロ」と呼ばれている。

スキン・ボリック

『D.Gray-man』の登場人物で、「ノアの一族」のひとり。ノアのメモリーのうち「怒」を受け継いだ大男で、体内に「神の怒り」として雷のエネルギーを持ちそれを攻撃に使用する。一族の中でも特に強くノアの影響を受けているためエクソシストに対する憎しみも激しく、時に強すぎる「怒」によって操り人形のように戦い続けてしまうことがある。 エクソシスト元帥のフロワ・ティエドール討伐を目的に行動し、ティエドール部隊にいた神田ユウと闘っている。

ジャスデビ

「ノアの一族」の双子、ジャスデロとデビットのことで、「ジャスデビ」は自称でもあるが、一族の他の者からふたりで一人前扱いにもされている。持っているノアのメモリーも、ふたりあわせて「絆」ということになる。長い金髪のジャステロと短い黒髪のデビットと外見的な違いはあるが、どちらも少々イカれた性格であることは共通しており、ラビには「ファンキーな奴」と言われていた。 千年伯爵にクロス・マリアンの討伐を命じられていたが、何度も取り逃がした上、行く先々でさまざまな借金を肩代わりさせられていたこともあり、その恨みをアレン・ウォーカーに向けていた。ともに拳銃を使って攻撃し、弾丸を換えることで効果を変化させることができるほか、ふたりが同時に同じ想像をしたものを現実化する能力がある。

ルル=ベル

『D.Gray-man』の登場人物で、「ノアの一族」のひとり。変身能力を持つ、ノアのメモリーから「色」を受け継いだ女性。アレン・ウォーカーらが奪取した「アクマ生成工場(プラント)」、通称「卵」を取り返すため黒の教団本部を襲撃した。

十四番目 (じゅうよんばんめ)

『D.Gray-man』の登場人物で、「ノアの一族」のひとりだが裏切ったため一族から抹殺された存在。一族の14番目にあたるためそう呼ばれるが、一族には13人しかいないとされている。「ノアの方舟」を操縦する「奏者」としての能力を人間に与えたとされ、その相手がアレン・ウォーカーとティムキャンピー、そしてクロス・マリアンだといわれている。

レロ

『D.Gray-man』に登場するゴーレムの一種。千年伯爵の持つ傘で、先端にハロウィンのカボチャに似た頭がついており言葉を話すことができる。その名の通り語尾に「レロ」とつく喋り方が特徴で、ノアの一族には名前のうしろに「たま(様)」と尊称をつけて呼んでいる。千年伯爵の造り出した新しい「ノアの方舟」に転送されたアレン・ウォーカーらとは、敵対する立場ながら行動を共にすることになる。

アクマ

『D.Gray-man』に登場するモンスターの総称。いわゆる宗教上の悪しき存在としての「悪魔」ではなく、千年伯爵が死者を利用して造り出した生きた兵器のこと。悲劇に見舞われ恨みの念を持つ人間の魂を、「ダークマター」と呼ばれる暗黒物質と融合させ、別の人間の死体に入れて成り代わらせることで人間社会に侵入していく。みずからの体を不気味な銃器に変えると、毒のウィルスが含まれた弾丸を撃ち出して生きた人々を攻撃し、それを受けた人間は体内をウィルスに侵食されガラスのように砕け散ることになる。 またアクマは殺戮を繰り返すなどによりレベルアップし、レベル3まで上がると平均的なエクソシストが相手にならないほど強くなる。

モア・ヘッセ (もあへっせ)

イギリス人の女性警官。かつて強盗犯に両親を殺害されており、その犯人を捕まえるために警官になった。姉のクレアが事故で死亡し、現在は精神を病んだ義兄のマルクの世話をしている。警官になる事を反対するクレアとケンカし、仲直りする頃にクレアが事故死したという過去を持ち、姉に対する罪悪感や後悔を抱いている。街で行方不明者が出るという事件の調査のために訪れた、かつて姉が事故死した教会の中でアクマに襲われたところで、アレン・ウォーカーに助けられる。 当初はアクマの事は半信半疑だったが、クレアとマルクがアクマになっていた事で、アクマに関する真実を知る。

ララ

古代都市マテールで、グゾルといっしょに暮らす少女。「ララ」という名前はグゾルによって付けられたもの。その正体は、人間に作られた歌を歌う人形で、歌を聴いてくれる相手を探しながら、500年ものあいだマテールをさ迷い続けていた。また、マテールに住んでいると噂される「亡霊」の正体でもある。マテールに捨てられていた幼いグゾルと出会い、80年ものあいだ共に暮らしていた。 心臓部にはイノセンスがあり、人形でありながら見た目は普通の少女のように見え、言葉を流暢に話せる。

グゾル

古代都市マテールに捨てられていた少年。容姿が醜いという理由で村の人間から迫害され、亡霊が住むと噂されるマテールに置き去りにされていたところでララと出会う。以後80年ものあいだララと共に暮らしていたが、老衰し弱っていたところで調査に来ていたアレン・ウォーカー達と出会う。イノセンスを心臓として宿すララを守ろうとするが、のちにアクマに体を貫かれ命を落とす。

ケビン・イエーガー (けびんいえーがー)

黒の教団元帥の一人。元帥の中ではもっとも高齢の男性だが、つねに第一線で戦っていた。ノアの一族の襲撃を受け、ベルギーの教会で吊るされた状態で発見される。その後は瀕死の状態のまま謎の歌を歌い続け、そのまま命を落とす。

エリアーデ

アレイスター・クロウリー三世の孤城で彼と暮らす謎の女性。正体はレベル2のアクマだが、クロウリーはその事を知らずに彼女と過ごしていた。人間形態の時は22歳の女性の姿をしている。千年伯爵に作られたアクマの一人として、その本能により当初は躊躇なく人を次々と殺していた。しかしクロウリーと出会った事で自我や感情を持ち、人を殺す事に対し躊躇や葛藤を抱くようになる。 以降は一人の女性として生きる事を夢見て、クロウリーへの殺人衝動を抑えながら彼の孤城で暮らしていた。メイクが大好きで、アクマでありながら起床直後にまずメイクをするなど、自分の見た目をつねに気にしている。

エシ

日本に出没した、レベル3のアクマ。日本人絵師の魂を元に作られている。千年伯爵の命令により、レベル2のアクマを連れて海へ向かい、リナリー・リー達が乗っている船を襲撃した。重力を自在にあやつる能力を持つ。接近戦が得意で、頑丈な装甲で身を守っている。

リーバー・ウェンハム (りーばーうぇんはむ)

黒の教団本部の科学班に所属する男性。科学班班長を務めており、科学班責任者でもあるオーストラリア人。教団では、わがままで変わり者のコムイ・リーに振り回される毎日を送っている。同じ科学班の部下を大切に思っており、アレン・ウォーカーやリナリー・リーにとってもよき兄貴分のような存在。酒とタバコが苦手。

ジョニー・ギル (じょにーぎる)

黒の教団本部の科学班に所属する男性。年齢は25歳。ビン底メガネをかけ、頭にはヘッドホンを身につけている。気弱でおっちょこちょいな面があるが、情に厚くて人懐っこく、友人も多い。また仲間思いの性格で、感情的になると後先を考えずに突っ走る癖がある。体が弱く、まれに高熱を出す事がある。アレン・ウォーカーとは友人で、彼が十四番目に関する疑いをかけられ教団を去ってからも、追いかけるために自ら教団を退団する。 その後、再会した神田ユウと共にアレンを探す旅に出る。

ウィンターズ・ソカロ (うぃんたーずそかろ)

黒の教団元帥の一人で、メキシコ出身の男性。年齢は39歳。元死刑囚であり、鉄仮面を顔にかぶっており、顔には複数の刺青がある。イノセンスとのシンクロ率が非常に高い、数少ない「臨界者」の一人。スーマン・ダークの師匠でもあるが、非情な性格のためスーマンの死を悲しまずに罵倒した。殺し合いを好み、教団の重要人物の中でも特に強暴で冷酷な性格。

スーマン・ダーク (すーまんだーく)

ウィンターズ・ソカロ護衛部隊に所属する男性。黒の教団暦は5年。インドで襲撃に遭い、消息不明となっていた。娘のためにアクマとの戦いを放棄し、神を裏切って命乞いをしたため、イノセンス適合者でありながら咎落ちしてしまう。もともとはイノセンス適合者として、病を患った娘を残して教団へ向かったため、教団に入団する事は望んでいなかった。 しかし娘の治療代と引き換えに、エクソシストになる道を選ぶ。

フロワ・ティエドール (ふろわてぃえどーる)

黒の教団元帥の一人で、フランス人の男性。年齢は40歳。神田ユウ、ノイズ・マリ、デイシャ・バリーの師匠。元は画家で、任務の合間に絵を描いている。イノセンスの適合者を探すために一人で世界を回っていたが、デイシャの死をきっかけにスペインで神田達と合流し、のちに日本を訪れアクマとの戦闘に参加する。 個性的な元帥の中では比較的常識人で、温厚な性格。弟子への愛情が人一倍深く、少々親馬鹿な面もあり神田からは疎まれる事もある。

ノイズ・マリ (のいずまり)

黒の教団に所属するエクソシストの男性。年齢は28歳。フロワ・ティエドールの弟子。大柄な体格で、盲目なためいつも目を閉じている。穏やかで心優しく、仲間思い。盲目な代わりに聴覚が優れており、耳に装着した特殊なヘッドホンは、遠くは離れた音を聞いたり、細かく聞き分けたりする事ができる。戦闘による失明をきっかけに、第二エクソシストの素体になりかけていたところを、偶然神田ユウに救われた過去を持つ。

デイシャ・バリー (でいしゃばりー)

黒の教団に所属するエクソシストの青年。トルコ人でフロワ・ティエドールの弟子。年齢は19歳。アクマとの戦闘中に、ティキ・ミックに心臓を抜かれて命を落とす。

ティモシー・ハースト (てぃもしーはーすと)

パリにあるハースト孤児院で暮らす、フランス人の少年。一時パリを騒がせた「怪盗G」の正体。幼少期に泥棒だった父親に、証拠隠滅のために謎の球体を飲み込まされ、不思議な力に目覚める。この球体は額にくっついた玉として現れ、のちにイノセンスであった事が判明する。このイノセンスを悪用し怪盗Gとして他人の体を乗っ取り、金品を盗んでいた。 しかし、それは経営困難に陥った孤児院を助けるためであり、泥棒行為で得た利益は孤児院に寄付していた。のちに孤児院がアクマに襲われたのをきっかけに、イノセンスの本来の力を発動させ、エクソシストとして黒の教団に入団する。やんちゃでぶっきらぼうな性格で、捻くれた面もあるが根は心優しく素直。

エミリア・ガルマー (えみりあがるまー)

ハースト孤児院に勤務する女性。かつてティモシー・ハーストの父親を逮捕したガルマー警部の娘。孤児院では先生として働いているが、問題児のティモシーにはいつも手を焼いている。のちに、面倒を見ていたティモシーがエクソシストになったのをきっかけに、自らも黒の教団に入団する。趣味はボランティアと人助け。

ジジ=ルゥジュン (じじるぅじゅん)

黒の教団科学班に所属する男性。本部だけでなくアジア支部をはじめとした支部を行き来している。教団が再編された際に本部に異転となる。黒い帽子に丸いメガネをかけている。神田ユウとは昔なじみ。趣味は秘密箱を作る事。よく飲み会の幹事をやっている。

クラウド・ナイン (くらうどないん)

黒の教団元帥の一人の女性。年齢は32歳。元サーカスの猛獣使いで、右頬に傷跡がある。元帥の紅一点だが男勝りで冷静沈着な性格。三人のエクソシストを弟子に持っていたがアクマとの戦闘で亡くし、のちにティモシー・ハーストを新たな弟子として迎え、厳しくも愛情を持って育てている。「ラウ・シーミン」という寄生型対アクマ獣の小猿をいつも肩に乗せており、戦闘時は巨大な格闘猿に変身する。

蝋花 (ろうふぁ)

黒の教団アジア支部の科学班見習いの中国人の少女。年齢は18歳。くせっ毛の黒髪を三つ編みでまとめ、メガネをかけている。天然な性格をしている。李桂やシィフとは同期。アジア支部で出会ったアレン・ウォーカーに思いを寄せており、彼との再会を夢見て本部への異転を目指して努力している。

李桂 (りけい)

黒の教団アジア支部の科学班見習いの中国人の少年。年齢は19歳。同期の科学班見習いである蝋花やシィフをまとめるリーダー的存在。任務から帰還したリナリー・リーに一目ぼれし、彼女との再会を夢見て、本部への異転を目指して努力している。趣味はゲームとランニング。

シィフ

黒の教団アジア支部の科学班見習いの朝鮮人の少年。年齢は19歳。狐目でおとなしく、まじめで冷静な性格の持ち主。蝋花やシィフとは同期だが、二人とは異なり、純粋な知的好奇心などから本部への異転を夢見て努力している。イノセンスをはじめとした科学的研究には熱心で、天体観測も好む。蝋花には淡い恋心を抱いている。

ズゥ・メイ・チャン (ずぅめいちゃん)

黒の教団アジア支部で、対アクマ武器の開発者をしている老人の男性。バク・チャンの大叔父でもある。チャン家に伝わる術「癒闇蛇」を使う優秀な魔術師でもある。第二エクソシストを始動させた過去を持ち、神田ユウとアルマ=カルマが体験した第二エクソシストに関する過去の出来事も知っている。このため神田とアルマに対しては罪悪感を抱いており、彼らの過去を気にかけている。 アポクリフォスに襲われたハワード・リンクを癒闇蛇で救った際に瀕死となり、寝たきり状態になっていた。のちに神田が教団に帰還した際に、彼のイノセンスである「六幻」を託して命を落とす。

アニタ

中国にある妓楼「天青楼」の女主人。年齢は27歳。黒の教団の協力者であり、大勢の部下と共に教団をサポートしている。クロス・マリアンの愛人であり、訪ねて来たアレン・ウォーカー達にクロスの行方を教え、日本に送ろうとする。

マホジャ

アニタの部下で、黒の教団の協力者。スキンヘッドの大柄な女性で、アクマを素手で殴るほどの怪力を持つ。クロス・マリアンを探しているアレン・ウォーカー達に、アニタと共に協力する。

ジェリー

黒の教団に所属している、オカマ口調で話すインド人男性。教団の料理長を務めており、コムイ・リーとは親友関係。幼少期に家の道場を継ぐ事に反対して家出し、諸国を旅する中でズゥ・メイ・チャンと出会う。その後ズゥの弟子となり、世界中のさまざまな料理を得意とする。食欲旺盛な人とかわいい男の子を好み、大食いなアレン・ウォーカーの事も気に入っている。

シェリル・キャメロット (しぇりるきゃめろっと)

「欲」を司るノアの一族の男性。表向きはロード・キャメロットの養父で、ティキ・ミックの兄をしている。ある国の大臣となって、国を戦争に導きアクマが生まれやすい世界を作り出そうとしている。ロードを溺愛しており、アレン・ウォーカーをかばって彼女が消えた際は激昂していた。

ワイズリー

「智」を司るノアの一族の青年。最後に覚醒したノアで、年齢は17歳。見た目は青年だが振る舞いや口調は古風。額の聖痕にある魔眼によって、相手の心を読んだり、脳を覗いて精神攻撃を仕掛けたりできる。ただし相手の額にも同じ魔眼の模様が浮かび、これがダメージを受けた際はワイズリー自身もダメージを受けるようになっている。 35年前にネア=D=キャンベルに殺害された過去を持つが、その際のショックでほかのノアよりも転生が遅れていた。

アルマ=カルマ

過去に第二エクソシストの被験体をしていた少年で、昔の神田ユウの友人。殉職したエクソシストの女性の脳をもとに作られた。人懐っこく健気な性格の持ち主。マヨネーズが大好物で、薬のカプセルにもかけて食べる。自分の正体を知ったあとに研究者達を次々と殺害し、止めようとした神田に体をバラバラにされた。これにより死亡したと思われていたが、実は黒の教団北米支部にて、体を継ぎはぎ状態にされたうえで9年間眠っていた。 マダラオ達の体にはアルマ=カルマの細胞が埋められており、事実上、第三エクソシスト計画の母胎となっている。

レニー・エプスタイン (れにーえぷすたいん)

黒の教団北米支部長を務める、アメリカ人の女性。露出の多い服装を着ている。かつて第二エクソシスト計画に研究者として参加していた過去を持つ。マルコム=C=ルベリエから受け取ったアクマの卵殻の欠片を使い、密かに第三エクソシスト計画を進めていた。

マーシーマ

「恤(マーシーマ)」を司る、ノアの一族の男性。スペイン出身。サングラスをかけ、頭にバンダナを巻いている。大柄で屈強な体格を活かした、高い格闘能力を持つ。子供の世話をするのが好き。

フィードラ

「蝕(フィードラ)」を司る、ノアの一族の男性。エジプト出身。絵日記を描くのが趣味。のんびり屋な性格で、監視をはじめさまざまな任務をこなす。「ポワズ」と呼ばれる、病原体のような寄生蟲を相手の体内に入れてあやつる事ができる。

マダラオ

第三エクソシストの男性。中央庁の戦闘集団「鴉」の元メンバーで、第三エクソシストのリーダー的存在。アルマ=カルマの細胞を体内に宿す。冷酷な性格の持ち主。同じく鴉メンバーのハワード・リンクとはかつて仲間同士だった。アルマ細胞の暴走でアクマとなり、ノアの一族に連れ去られ、以降ノアに助力している。

テワク

第三エクソシストの女性。アルマ=カルマの細胞を体内に宿す。マダラオの妹でもあり、お嬢様口調で話す。兄のかつての仲間であるハワード・リンクとも知り合いだが、彼を毛嫌いしている。アルマ細胞の暴走でアクマとなり、ノアの一族に連れ去られ、以降ノアに助力している。

トクサ

第三エクソシストの男性。つねに笑顔で丁寧な口調だが、挑戦的な発言が多く、時には毒舌になる。身体能力や判断力に優れる。アルマ=カルマの細胞を体内に宿す。ティキ・ミックに両腕を折られて戦闘不能となったため、マダラオに吸収される事を望んだ。のちにアルマ細胞の暴走でアクマとなり、ノアの一族に連れ去られ、以降ノアに助力している。

ゴウシ

第三エクソシストの男性。力士のような風貌の大柄な人物で、腕っ節が強く腕相撲が得意。アルマ=カルマの細胞を体内に宿す。のちにアルマ細胞の暴走でアクマとなり、リナリー・リーに破壊される。

キレドリ

第三エクソシストの少年。小柄な体型で毒作りを趣味としている。ドイツ出身。アルマ=カルマの細胞を体内に宿す。のちにアルマ細胞の暴走でアクマとなり、ウィンターズ・ソカロに破壊される。

アポクリフォス

謎の多い自立型イノセンスで、「隠されし者」の異名を持つ。枢機卿のふりをしながら黒の教団に近づき、十四番目としての覚醒が始まったアレン・ウォーカーの前に姿を現す。アレンとの融合を目論んでおり、アレンの逃亡後も追いかけ続けている。最大の目的はイノセンスの核であるハートを守る事であり、イノセンスを破壊しようとしているノアの一族にとっては、死神に等しい。

マザー

クロス・マリアンのパトロンをしている老人の女性。イギリス人で、黒の教団の協力者でもある。使用人のバーバと共に田舎暮らしをしている。クロスが連れて来た幼いアレン・ウォーカーを受け入れ、家に住まわせていた。いかつい容姿に厳しい性格をしているが、根は心優しく面倒見がいい。クロスやアレンとの十四番目の関係、さらにはマナ・ウォーカー関連の事情を知っており、クロスが頼れる数少ない人物。 トランプや家庭菜園が趣味。

バーバ

マザーの家で使用人をしているイギリス人男性。マザーと共に黒の教団の協力者をしている。体は大柄だが、大らかで子供っぽい性格している。幼いアレン・ウォーカーをかわいがっていた。

カテリーナ・イヴ・キャンベル (かてりーないゔきゃんべる)

7千年前に先代の千年伯爵と出会い、恋に落ちたイギリス人の女性。のちに先代の千年伯爵から分裂する形で生まれ、枯れ木の下にいた二人の赤ん坊(マナ・ウォーカーとネア=D=キャンベル)を発見し拾った。それぞれを「マナ」「ネア」と名づけて育てた、二人の義母でもある。

ネア=D=キャンベル (ねあでぃーきゃんべる)

十四番目の本名および正体。ノアの方舟を操作できる、数少ない「奏者」の一人。ノアの一族の一人だったが、35年前に自らが千年伯爵となるためにノアを裏切る。その際にアレン・ウォーカーの肉体に記憶を残すと言う形で宿り、のちに千年伯爵に葬られてしまう。アレンがノアの方舟を操作したのをきっかけに、徐々にその人格を現すようになり、北米支部での出来事をきっかけに覚醒する。 マナ・ウォーカーとは双子の兄弟で、千年伯爵の片割れにあたる存在。

集団・組織

黒の教団 (くろのきょうだん)

『D.Gray-man』に登場する、アクマと戦うエクソシストの所属する組織。またその総本部である断崖に建てられた黒い円柱状の塔のことも指す。約100年前に発見された、「神の結晶」あるいは「イノセンス」と呼ばれる不思議な力を持つ物質でできた石箱(キューブ)に刻み込まれた「千年伯爵によって世界が終末を迎える」という予言に対応するためヴァチカンが設立した。 エクソシストの胸には、ヴァチカンの名においていかなる場所でも入場が許される「ローズクロス」の紋章がついている。

ノアの一族

『D.Gray-man』に登場する、千年伯爵を筆頭とする世界を終焉に導く者たちのこと。『旧約聖書』の「創世記」に登場する、大洪水を生き延びた「ノア」の子供たちで、それぞれがノアの記憶や感情を受け継いでいる。髪の毛や帽子で隠れていることはあるが、基本的に皆額に真横に横切る手術痕のような傷跡がある。

その他キーワード

イノセンス

この世で唯一アクマを破壊できるとされる、不思議な力を帯びた神の結晶。使用するにはイノセンスの適合者である事が必須条件で、一つにつき一人の適合者にしか扱えない。100年前に発見された一つのキューブに、使用方法が記されていた。このキューブの作り手は、千年伯爵と一度戦い打ち勝った者ともいわれている。アクマからも狙われているため、黒の教団はイノセンスを巡って戦う事も多い。

エクソシスト

アクマとの戦闘、破壊ができる戦士の総称。イノセンスの適合者でもある。大半は黒の教団に所属しており、アクマとの戦闘や世界に存在するイノセンスを回収するのが主な任務となっている。アクマを作った千年伯爵を筆頭とするノアの一族と敵対している。アクマと戸の戦闘時は、アクマ用に特別に武器化されたイノセンス「対アクマ武器」を使用する。

第二エクソシスト (せかんどえくそしすと)

過去に戦闘不能となったエクソシストの脳を移植されたエクソシストの事。昔の黒の教団の被実験体であり、神田ユウとアルマ=カルマの正体でもある。イノセンスとのシンクロ実験が繰り返されたため、苦痛に襲われる日々を送っていた。

第三エクソシスト (さーどえくそしすと)

黒の教団北米支部の第三エクソシスト計画により、半アクマとなった特殊なエクソシスト達の事。レニー・エプスタインによって計画が進められていた。アクマの卵殻と融合した、アルマ=カルマの細胞が移植されている。体の一部を変形させたり、アクマを吸収する事も可能。ただし戦闘時にイノセンスを使わないため、アクマとなった人間の魂を救済する事はできず、まとめて破壊してしまう。 アルマの細胞を宿しているため、アルマがアクマ化した際は細胞が元に暴走し、アクマ化してしまう。のちに一部の者は破壊され、残った者はノアの一族の手に渡る。

対アクマ武器 (たいあくまぶき)

アクマに対抗するために、イノセンスを戦闘向きに改造した武器の総称。普通の銃や剣では破壊できないアクマを、唯一破壊できる道具。イノセンスの種類や使い方、戦闘スタイルなどによって、「寄生型」「装備型」「結晶型」に大きく分かれている。大半は寄生型と装備型で、結晶型は数が少ない。

ノアの方舟 (のあのはこぶね)

表向きは旧約聖書に登場する伝説の舟だが、実際はノアの一族が移動手段に使用している大きな舟。正体は「奏者」と呼ばれる者だけが扱えるという、空間移転装置。内部には「プラント」と呼ばれるアクマ製造工場も存在する。奏者が脳内で歌を思い浮かべる事で、自分が訪れた事のある場所であれば、ゲートをつなげて空間ごと移動できる。

咎落ち (とがおち)

イノセンスに適合しない人間に、無理にイノセンスをシンクロさせようとした際に起こる暴走現象。神の使徒でない者が、神とシンクロしようとする事に対する罪や罰であるとされる。一度発動すると助かる事はなく、24時間以内に体がイノセンスに取り込まれてしまう。また咎落ちの存在は、黒の教団でも一部の教団員しか知らない。

ハート

すべてのイノセンスの「核」や「心臓」とも呼べる、もっとも特別なイノセンスの事。これが破壊されるとほかのイノセンスまでもが力を失うが、どこにあるのか、誰が持っているのかもわかっておらず謎が多い。イノセンスの破壊を狙うノアの一族からも狙われており、黒の教団も探し続けている。

ブローカー

人間を裏切ってノアの一族に従い、アクマの材料となる人間をノアに提供している者の事。多額の報酬を目当てとした、私欲によってノアに従っている者が多い。

書誌情報

D.Gray-man 28巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2004-10-04発行、 978-4088736914)

第10巻

(2007-02-02発行、 978-4088743189)

第11巻

(2007-05-02発行、 978-4088743417)

第12巻

(2007-08-03発行、 978-4088744032)

第13巻

(2007-12-04発行、 978-4088744353)

第14巻

(2008-03-04発行、 978-4088744865)

第15巻

(2008-06-04発行、 978-4088745282)

第16巻

(2008-09-04発行、 978-4088745664)

第17巻

(2008-12-04発行、 978-4088746050)

第18巻

(2009-06-04発行、 978-4088746425)

第19巻

(2009-12-04発行、 978-4088746753)

第20巻

(2010-06-04発行、 978-4088747644)

第21巻

(2010-12-03発行、 978-4088701332)

第22巻

(2011-06-03発行、 978-4088702407)

第23巻

(2012-04-04発行、 978-4088703923)

第24巻

(2013-11-01発行、 978-4088705392)

第25巻

(2016-06-03発行、 978-4088806358)

第28巻

(2022-10-04発行、 978-4088832685)

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