概要・あらすじ
主人公シンク・イズミはサーカスアクションとアスレチック競技が得意な中学1年生。終業式からの帰り道の途中、彼は突如として獣耳や尻尾を持つ人々が暮らす異世界フロニャルドへ飛ばされてしまう。
そして、そこで出会ったビスコッティ共和国のお姫様ミルヒオーレ・F・ビスコッティに”戦い”への協力を促されるのだった。彼女は、隣国ガレット獅子団領国との戦いに勝利すべく、彼を勇者として召喚したのだという。
”戦い”という言葉に戸惑うシンク。しかし、フロニャルドにおける戦いとは、生死をかけた戦争ではなくアスレチック競技によるバトルだったのだ。そうと知ったシンクは、ミルヒオーレから渡された神剣パラディオンを携え、ビスコッティ共和国を代表する勇者として、戦場へと向かうのだった。
登場人物・キャラクター
シンク・イズミ (しんくいずみ)
金髪碧眼で13歳の中学生。インターナショナル・スクールに通っている。日本人の父とイギリス人の母の間に生まれた日本在住のハーフ。身体能力に優れており、趣味はサーカスアクションとアスレチック。 その実力は大規模大会で準優勝したことがあるほど。そして、その経験は勇者として召喚された異世界フロニャルドでの”戦い”で活かされることとなる。明るく素直な性格で、フロニャルドでの戦いが殺し合いでないと知った後は、異世界での生活と、課された使命を積極的に楽しもうと思うようになる。 武器はミルヒオーレから渡された神剣パラディオン。その形や大きさを、状況に応じて自由自在に変化させることが出来る。 勇者らしく一途で熱血な所を見せるときもあるが、普段は多少天然気味である。¶¶。
ミルヒオーレ・F・ビスコッティ (みるひおーれふぃりあんのびすこってぃ)
ビスコッティ共和国の住人。桃色の髪の毛をした14歳の少女で、本作のヒロイン。垂れ気味の獣耳と大きなアホ毛が特徴。幼いながらもビスコッティ共和国に在するフィリアンノ領の領主を担うと同時に、共和国の代表領主もこなす優秀さを見せる。 しかし、時折領主としての未熟さに落ち込み歳相応の表情を覗かせることも。その可憐な歌声から歌姫としても有名で、作中でも度々披露している。 ビスコッティ共和国を危機から救うため、シンク・イズミを勇者として召喚した。性格はおっとりとしているものの、その領主に相応しい真っ直ぐで純粋な姿勢は、多くの国民から慕われている。
ナナミ・タカツキ (ななみたかつき)
黒髪ショートの快活な15歳の少女。ロンドン在住のクォーター日系人でシンク・イズミの従姉。シンクに勝るとも劣らないスポーツ少女で、シンクの棒術の師であるとともに、サーカスやアスレチックの技術を磨き合った仲でもある。 その実力は本物であり、公式戦においては、シンクに負けたことは一度もない。レベッカ・アンダーソンとは仲が良い。
ガウル・ガレット・デ・ロワ (がうるがれっとでろわ)
ガレット獅子団領国の住人。銀色の短髪に凛々しい顔つきをした13歳の少年で、猫のような獣耳と尻尾が特徴。レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワの弟で、ガレット獅子団領国の第1王子。 勝ち気な性格で、荒っぽい言葉遣いも多いが、勝負相手に悪気もなく怪我をさせてしまった時などに狼狽える様子も見せるなど、根は優しい。シンク・イズミとは、同い年ということもあって、気の合う友人であるとともに良きライバルである。
リコッタ・エルマール (りこったえるまーる)
ビスコッティ共和国の住人。パーマがかった茶色のロング、狐のような獣耳としっぽが特徴の少女。ミルヒオーレ・F・ビスコッティとは親友同士である。13歳の少女にしてガレット獅子団領国代表領主の姫であるレオンミシェリ・ガレット・デ・ロワから発明王と称されている。 周波増幅器などの数々の発明品を生み出している。また、科学者として活躍する他、砲術士や影武者役を務めるなど、そのおさなげな容姿からは想像もできないほど多才な人物である。 ミルヒオーレと共にシンクが元の世界へと帰る方法を模索する。
レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ (れおんみしぇりがれっとでろわ)
ガレット獅子団領国代表領主の娘。ガウル・ガレット・デ・ロワの姉である。銀髪のロングに長いアホ毛が特徴の女性。猫のような獣耳と尻尾が特徴。フロニャルドの住人。「ワシ」や「じゃ」といった古めかしい口調で話す。 ミルヒオーレ・F・ビスコッティとは幼なじみである。
ノワール・ヴィノカカオ (のわーるゔぃのかかお)
ガレット獅子団領国の住人。ショートカットの黒髪にスラっと細長い尻尾と、黒猫のような特徴を持つ少女。ぱっと見は無口で大人しいが、実はお茶目な性格をしている。自分が貧乳である事にコンプレックスを持っている。 ガウル・ガレット・デ・ロワ直属の親衛隊ジェノワーズのセンターで戦う軽装戦士。短剣とナイフ使いの才能がある。
エクレール・マルティノッジ (えくれーるまるてぃのっじ)
ビスコッティ共和国の住人。緑髪のショートカットとフワフワとした獣耳、しっぽが特徴の14歳の少女。ビスコッティ騎士団に属する騎士で・ミルヒオーレ直属親衛隊の隊長を務める。 ロラン・マルティノッジの妹で、召喚されたシンク・イズミが異世界フロニャルドに不慣れなため、世話係をする。重度のツンデレ。普段は男っぽい口調でシンクにもキツい態度とツッコミで接するが、なんだかんだ言いつつシンクを好意的に思っているようである。 二本の短剣を操る二刀流の剣士で、紋章術を使って剣から衝撃波を放つことも出来る。
レベッカ・アンダーソン (れべっかあんだーそん)
ブロンドツインテールの13歳の少女。在日イギリス人。シンク・イズミの幼馴染であり、同じインターナショナル・スクールに通っている中学1年生。シンクとの仲は大変良く、彼の最大の理解者でもある。 オシャレ、ゲーム、漫画、ファンタジー小説が好き。本作ではごく平凡な女の子として描写されており、シンクが異世界フロニャルドに召喚されてからも、両者の間で電話・メールのやりとりは続いていたものの、シンクが異世界にいると知ることはなかった。 シンクには好意を抱いている様子である。
その他キーワード
神剣パラディオン (しんけんぱらでぃおん)
『DOG DAYS』に登場する武器。ビスコッティ共和国に伝わる宝剣で、ミルヒオーレ・F・ビスコッティからシンク・イズミへ手渡される。その形や大きさを、状況に応じて意のままに変えることの出来る変幻自在の剣。