No.1

桜江七夏の身体を乗っ取っている宇宙人。性別はない。丸い頭に、顔の大部分を占める大きな一つ目と短い手のようなもの、細長い胴体がついた身体をしている。頭には横縞模様が入っており、大きさは人間の口の中に入るほどで、非常に小さい。身体は黄色で、目が円形なため、いつも目を見開いているように見える。またほかの宇宙人とは違い、手に相当するものが4本生えている。

本名は人間には発音できないので、自身の囚人ナンバーを便宜上名乗っている。Zと同じ星の出身で、母星で重罪を犯したため、Zの手によって地球に流刑される予定であった。また、その際、生身では地球で生きられないため、カエルなどの下級生物の身体をあてがわれるはずだった。しかし、いっしょに連れて来られたNo.3がZのスキをつき、すぐ近くにいた駒方結仁の身体を乗っ取るという形で、地球で生きるための身体を手に入れる。

これによってNo.3に救出され、同時に近くにいた結仁の友人、七夏の身体を手に入れる。そして七夏の身体のホルモン分泌物をコントロールするなどの改造を行い、別人のように美しい顔立ちとスタイル抜群の身体、高い頭脳と身体能力を七夏に与えた。

その後は青葉西高校に進学し、入学半年にして青葉西高校を牛耳る女王として君臨する。また、青葉西高校入学を機に、七夏が密かにあこがれていた紫ノ塚の存在を知り、七夏の恋路に協力。自分の身体の一部を紫ノ塚に移植するという方法で紫ノ塚をあやつり、七夏と恋人同士にした。その際七夏とは、自分が帰還したあとも、紫ノ塚に対してだけは自分の身体の一部を移植したままにしておくので、七夏とはずっと恋愛関係でいられるので安心しろ、と伝えていた。

また、No.4とNo.5が進めていた計画についても知らず、二人からそれを知らされるまでは、七夏達のうち誰かを犠牲にして帰還するという発想も持っていなかった。

そのため、五人の囚人達のうち、乗っ取った相手と比較的良好な関係を築いていた囚人といえる。しかし、Zが戸津慎五の身体を手に入れ、No.2達五人の囚人の捕獲作業を開始した事で囚人達が次々に捕獲され、最終的にNo.4と協力してZ達に挑む事になる。だがその際No.4が裏切ったため、No.4に強い怒りを感じるようになる。

そして、今回囚人達五人が地球でZに捕獲された場合、五人は今度は別の星で再度刑を執行される事になるが、執行後は自由に暮らせる事になっている。その際は自分がNo.4を殺しやすい環境にしてほしいという条件でZに投降し、4番目に捕獲された。