概要
日本の漫画家。男性。ちばてつやに憧れ、漫画家を目ざして上京。まずは貸本劇画家としてデビューした。その後、南波健二のアシスタントを経て、1969年に『男になれ』が「増刊少年サンデー」に掲載され、商業誌でデビューを飾る。1973年、「週刊少年マガジン」で連載開始した『愛と誠』(原作:梶原一騎)で人気を不動のものとする。同作品で1975年度講談社出版文化賞(児童まんが部門)を受賞した。その後、『故郷を撃て!』(原作:滝沢解)、『Dr.クマひげ』(原作:史村翔)、『沙流羅 The legend of mother』(原作:大友克洋)など名だたる作家と組んで数多くの名作を生み出した。緻密な構成力と流麗なタッチで多くのファンを魅了するが、アシスタントを一切使わず、人物から背景までひとりで描く事で知られている。1988年、浅田次郎の小説『ラブ・レター』を「週刊ヤングマガジン」にて漫画化し、原作者の浅田次郎からも高い評価を得る。以降、浅田作品の『鉄道員(ぽっぽや)』『壬生義士伝』の漫画化を手がけた。
ヒストリー
- 1949年1月4日
長崎県に生まれる。
- 1969年
『男になれ』が「増刊少年サンデー」に掲載され、商業誌デビュー。
- 1973年
『愛と誠』(原作:梶原一騎)を「週刊少年マガジン」にて連載開始。
- 1975年
『愛と誠』で第6回講談社出版文化賞(児童まんが部門)を受賞。
- 1979年
『故郷を撃て!』(原作:滝沢解)を「週刊少年マガジン」にて連載。
- 1986年
『Dr.クマひげ』(原作:史村翔)を「週刊ヤングマガジン」にて連載。
- 1988年
『ラブ・レター』(原作:浅田次郎)を「週刊ヤングマガジン」に掲載。
- 1999年
『沙流羅 The legend of mother』(原作:大友克洋)を「週刊ヤングマガジン」にて連載。
- 2007年
『壬生義士伝』(原作:浅田次郎)を「コミックチャージ」にて連載。
- 2010年
『壬生義士伝』で、第39回日本漫画家協会賞優秀賞受賞。
受賞
- 1975年
第06回 講談社出版文化賞/『愛と誠』 /児童まんが部門
- 2010年
第39回 日本漫画家協会賞・優秀賞/『壬生義士伝』
- 2024年4月12日
第53回 日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞