愛と誠

愛と誠

不良青年の太賀誠と、幼い頃命を助けられた彼への純愛を貫く早乙女愛。2人の苦難と恋愛を描いている。梶原一騎原作・ながやす巧作画。

概要

幼少時、ある少年に命を救われた早乙女愛は、彼を「白馬の王子」と慕い続けながら成長した。しかし偶然再会した彼太賀誠は手のつけられない不良になっていた。彼の更生を願い献身的に尽くす早乙女愛だったが、太賀誠は次々に問題を起こし、早乙女愛を苦難に立たせる。早乙女愛はくじけそうになりながらもなお、彼のために純愛を貫こうとする。

登場人物・キャラクター

主人公

『愛と誠』の主人公の1人。眉間に傷がある一見して不良の男子。登場時高校1年生。幼い頃、幼稚園児であった早乙女愛の命を救ったことにより眉間に三日月型の傷が残る。信州・蓼科で「フーテン・タイガー」と異名を... 関連ページ:太賀 誠

主人公

『愛と誠』の主人公の1人。長髪で清楚な雰囲気の女子。早乙女財閥のブルジョア令嬢。登場時は青葉台学園中等部3年生。成績優秀でスポーツ万能。中等部・高等部を通じて全生徒からの憧れの的。クラスでは岩清水弘と... 関連ページ:早乙女 愛

眼鏡をかけ、青白い男子。登場時青葉台学園中等部3年生クラスでは早乙女愛と共にクラス委員をつとめる。中等部きっての秀才。クラスでは控えめで内気な存在だが、早乙女愛を深く愛し、彼女に宛てた手紙で「きみのた... 関連ページ:岩清水 弘

早乙女 将吾

白髪で眼鏡をかけた紳士。早乙女愛の父親。早乙女財閥の当主で、早乙女興業社長。青葉台学園のPTA理事長。政財界に顔が利くが、政界の黒幕と言われる座王与平とも通じている。

早乙女 美也子

ショートヘアーで眼鏡をかけた毅然とした女性。早乙女愛の母。財閥当主の妻としての高い誇りを持ち気性が激しい。非常に勘が鋭く早乙女愛の僅かな変化にも気づく。上流階級の貴婦人として振る舞い、夫である早乙女将吾も頭があがらない。早乙女愛、太賀誠が在学する青葉台学園からも敬意と恐れを抱かれる存在。

高原 由紀

ショートヘアーで理知的な雰囲気の女子。登場時は花園実業高校2年生。ツルゲーネフの『初恋』を持ち歩く。運動神経も抜群。投げナイフの名手であり、その腕は相手の血を流さなくても精神的に深いダメージを与える。父は表向き高原興業の社長という名目だが、暴力団・高原組の組長で新宿一帯を取り仕切っている。

巨体で唇の厚い顔の男子。登場時は花園実業高校3年生。花園実業高校の影の校長と言われる。チエの輪と鉄道模型が趣味で頭の回転は良くなく普段はヘラヘラしているが、怪力の持ち主で機嫌を損ねると手が付けられない... 関連ページ:座王 権太

座王 与平

和服で眼鏡をかけ、貫録のある初老の男性。座王権太の父親で、政財界を影から操る黒幕といわれる右翼の大ボス。花園実業高校のPTA会長。ひとり息子の座王権太を溺愛しており、害を加える者があれば容赦しない。早乙女愛の献身的な態度に心を打たれる。

砂土谷 峻

左目に黒い眼帯をつけた冷酷な表情の男性。新宿を根城にするヤング・マフィア緋桜団団長。ムチを自在に操る。冷酷非情で人間味ゼロのコンピューターつき悪魔と称され、敵はもちろん任務に失敗した手下にも容赦なく制裁を加える。「悪の花園」と呼ばれる花園実業高校に「流血革命」を興そうとする。

凛々しい顔立ちで逞しい男子。登場時は青葉台学園高等部3年生で、ラグビー部主将。ラグビー部の練習に乱入した太賀誠のファイトに惚れ込み、入部を勧める。ボクシング部主将の火野将平と共に生徒内では二大勢力と呼... 関連ページ:城山 郷介

火野 将平

いかつい顔で逞しい身体の男子。登場時は青葉台学園高等部の3年生でボクシング部主将。部内ではひとり頭抜けた実力を持ち、対抗試合ではほかの選手が負けてばかりの中にあってオールKO勝ちの実力者。また学園内ではラグビー部主将の城山郷介と共に二大勢力と呼ばれている。やや単純な思考の持ち主。

マスター

髭を生やし、蝶ネクタイの太目の男性。純喫茶・窓のマスター。アルバイトとして早乙女愛を雇い、彼女の求めに従って給料を前金で払う。令嬢風の早乙女愛に違和感を持ちつつも、彼女の目当ての客が増えて喜んでいる。

チヨ子

ショートカットの女性。純喫茶・窓で働き、主にレジを担当している。アルバイトとして働きだした早乙女愛に客の人気が集まることを苦々しく重い、彼女に冷たい態度を取る。

町田 鉄男

鋭い目つきの男子。登場時は黒雄高校に在学し、ボクシング部の主将。「下町のあばれんぼう」の異名をとる黒雄高校ボクシング部の中でも傑出した実力を持ち、あちこちのプロボクシングのジムからスカウトが来ている。青葉学園高等部との対抗試合で太賀誠と対戦する。

西田

眼鏡をかけた実直そうな男性。早乙女家で雇われている運転手。当主の早乙女将吾を乗せる他、娘の早乙女愛の登下校も担当している。太賀誠が現れて以来、彼が元となる事件に度々巻き込まれる。

青葉台学園校長

青葉台学園の校長。太って頭髪はなく丸眼鏡に口髭、右頬にほくろがある。青葉台学園の校長。PTA理事長の早乙女将吾よりも、その妻早乙女美也子を恐れ、ペコペコしている。早乙女将吾の斡旋により転入してきた太賀誠が起こす暴力沙汰に手を焼いている。

やや鼻が大きいショートヘアーで目つきの悪い女子。常にガムを噛んでいる。「悪の花園」と称される花園実業高校に在学し、スケバン・グループの中堅幹部。転入してきた太賀誠に対して最初にいんねんをつけるが、逆に... 関連ページ:花田 洋子

天地 大介

短髪で爽やかな青年。早乙女愛の父が当主をつとめる早乙女財閥の重役の息子。教師研修生として花園実業高校に潜り込む。大学時代は神宮球場のヒーローで、空手3段・柔道4段の腕も持ち、ボクシングの腕も一流。明るく朗らかだがやや強引な性格。得意のスポーツを通して花園実業高校を清めようとする。

アリス

セミロングの栗毛の女性。「のんべえ小路」のスナック「オスカー」で働き、ギターを演奏する。混血児であることを理由に冷たく扱われた経験があるが、誇りを持って生きている。店に度々現れるようになった太賀誠に好意を持ち始めるが、表面上は突っ張っている。

太賀 トヨ

小太りで割烹着を着た中年女性。太賀誠の母。かつては信州・蓼科に在住していたが、上京し「のんべえ小路」の一角で赤ちょうちんの飲み屋を開いている。店に立ちながら自分も酒を飲んで酔っ払ってしまうため、「トラおかみ」などと呼ばれている。

高原

細身で鋭い目つきの男性。顔の右側に大きな傷跡がある。高原由紀の父。高原興業社長であり、新宿一帯を取り仕切る暴力団高原組の組長。舎弟達からは「社長」と呼ばれている。物静かだが肝の据わった人物。娘の高原由紀への愛情は深い。座王与平の政財界への工作の片棒を担いでいる。

岩清水弘の父

眼鏡をかけ七三分けの細身の中年男性。ごく一般的な人物。息子・岩清水弘が、早乙女愛や太賀誠と関わるうちに思わぬ行動に出始めることに深く悩む。

自動車整備会社の店主

右頬にほくろのある痩せた中年男性。小さな自動車整備会社を経営する。太賀誠を社内の部屋に住まわせている。太賀誠の愛想の無さにやや呆れているものの、整備の腕を信頼していたが、座王権太の襲撃や警察官の尋問など不審な事が続き困り出す。

ジョージ

縮れ毛で肌の黒い少年。高原由紀がかつて収容されていた孤児院に後から収容されてきた混血児。高原由紀よりは年上。陽気で、暗かった高原由紀を初めて笑わせてくれた。

バゴ

黒い肌に短い白髪の老人。グァムきってのベテラン観光ガイド早乙女財閥が設立したホテルのガイド主任。早乙女将吾に連れられてグァムにやってきた早乙女愛にグァムの観光名所を案内する。恋人岬では、その悲恋の伝説を早乙女愛に語る。

集団・組織

青葉台学園

『愛と誠』に登場する学校。早乙女愛が通い、父早乙女将吾はPTA理事長をつとめている。卒業生の男子は政財界の第一線で活躍し、女子は良家に嫁ぐという名門校。幼年部から大学部まであり、このうち中等部と高等部は隣接している。

黒雄高校

『愛と誠』に登場する学校。青葉台学園と同じにある。ボクシング部は強豪校で「下町のあばれんぼう」の異名をもつ。夜間部の生徒はガラが悪く、青葉台学園の生徒をしょっちゅうイビっている。

花園実業高校

『愛と誠』に登場する学校。「悪の花園」と呼ばれる東京1の不良高校。男子は本格的なヤクザ 並み、女子もスケバン・グループのメッカとして有名。背後には組織暴力団が絡んでいると言われる。他の学校を退学させら... 関連ページ:花園実業高校

緋桜団

『愛と誠』に登場する組織。新宿を根城にする新興暴力団。義理や人情など微塵も無く、邪魔者はただ刺す、殺すだけの流血だけで解決しようとする冷徹な集団。団長砂土谷峻以下全員が10代の若者のため「ヤング・マフィア」とも呼ばれる。

場所

すなっくルイ

『愛と誠』に登場する店。花園実業高校スケバン・グループの溜り場。バーテンダーはカウンターでスケバン達の乱行を見て見ぬふりをしている。早乙女愛はこの店に入る高原由紀を見かける。のちに緋桜団の団長砂土谷峻が、ムチで花園実業高校の影の校長座王権太を叩きのめした場でもある。

書誌情報

愛と誠 全10巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(2001年5月発行、 978-4062609852)

第2巻

(2001年5月発行、 978-4062609869)

第3巻

(2001年6月発行、 978-4063600100)

第4巻

(2001年6月発行、 978-4063600117)

第5巻

(2001年7月発行、 978-4063600452)

第6巻

(2001年7月発行、 978-4063600469)

第7巻

(2001年8月発行、 978-4063600759)

第8巻

(2001年8月発行、 978-4063600766)

第9巻

(2001年9月発行、 978-4063600858)

第10巻

(2001年9月発行、 978-4063600865)

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