ぱぴるす戦士ライフマン!

ぱぴるす戦士ライフマン!

ごく普通の高校生の少年がヒーローとなって、襲い来る怪獣を倒すため奮闘するアクションコメディ。特にコメディ要素が強く、主人公が嫌々変身したり、間が抜けていたりと、ヒーローらしからぬ描写が多い。なお、物語の舞台は「チキュウ」と表記されているが、これは「地球」とは異なる、銀座系に属する架空の惑星であることが明言されている。「コミックNORA」1992年10月号から1994年12月号にかけて不定期に掲載された作品。

正式名称
ぱぴるす戦士ライフマン!
ふりがな
ぱぴるすせんしらいふまん
作者
ジャンル
スーパーヒーロー
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概要・あらすじ

銀座系第7番惑星のチキュウでは、宇宙怪獣がはびこり殺戮を繰り返していた。その宇宙怪獣と果敢に戦っていたヒーローがライフマン。しかし宇宙怪獣との熾烈な戦いの末、ライフマンはチキュウの平和と引き換えに命を落とす。それから18年後、ごく普通の男子高校生の星野育生たちが平和に生活していたチキュウに、再び宇宙怪獣が現れる。

過去に命を落とした初代ライフマンから、ライフマンに変身する資格を与えられていた育生は、変身して宇宙怪獣と戦うことになる。しかし、育生が想いを寄せている朝川眠子はライフマンに恨みを持っていた。ライフマンに変身すると眠子に嫌われてしまうため、育生は変身することを常にためらいながらも、毎回宇宙怪獣と戦う羽目になる。

登場人物・キャラクター

星野 育生 (ほしの いくお)

野良(のーら)高校2年C組の、17歳の男子。サバイバルゲームが好きなごく普通の少年で、将来ビッグなことをして歴史に名を残すのが夢。初代ライフマンが命を落とした18年後、再びチキュウに宇宙怪獣が現れた際、かつてチキュウ防衛団のメンバーだった星野育生の父から、自分にライフマンになる資格があることを告げられる。 両方の耳たぶにハート型のアザがあり、それがライフマンの資格を持つ証拠でもある。最初は伝説のヒーローであるライフマンになれることを喜んでいたが、自らが想いを寄せる朝川眠子がライフマンに恨みを持っていること、またライフマンに変身すると、その都度寿命が3年縮まることなどから、ライフマンに変身することをためらうようになる。 しかし、 メイオウからチキュウ征服のためにやって来た瑠璃香・ケースらの策略で、彼女たちが差し向ける宇宙怪獣と戦うことを余儀なくされる。

朝川 眠子 (あさかわ ねむこ)

野良(のーら)高校2年C組の女子。星野育生のクラスメイト。保健委員を務めており、サバイバルゲームでよく怪我をする育生の面倒を見ている。育生に想いを寄せられているが、彼の気持ちには気づいていない。初代ライフマンが命の危機を察知して自爆した時、砕けた岩がチキュウ防衛団の一員であった父親に当たって死亡したため、ライフマンに強い恨みを抱いている。 そのため、自らの力でライフマンを倒そうと考え、育生にも協力を求める。父親が残した武器や、新チキュウ防衛団で開発された武器などに興味を示し、嬉々として使いたがる。

瑠璃香・ケース (るりかけーす)

銀座系第3番惑星であるメイオウからチキュウ征服のために送り込まれた戦闘員。チキュウに設置されたラダ・ニホン司令支部の隊長を務めている。年齢は120歳だが、若い女性の姿をしている。宇宙怪獣を送り込んでチキュウを征服するために奔走し、それを邪魔するライフマンを排除しようとしている。星野育生がライフマンへの変身をためらっている時も、彼女の策略でやむなく変身せざるを得なくなってしまうことが多い。 育生をおびきよせるために朝川眠子をおとりに使うなど姑息な手を使い、いたぶって楽しむSっ気がある。自らの上司でチキュウ司令本部長官のエロールを慕っており、エロールとの恋を成就させるためにチキュウ征服に躍起になる。

エロール

チキュウ司令本部長官の男性。メイオウからチキュウに送り込まれた戦闘員を取り仕切っている。瑠璃香・ケースや小鳥・アスカらの上司にあたる。戦術に長けており、宇宙怪獣を使ってチキュウを征服する前にライフマンを捕獲し、研究材料とすることを指示する。部下には厳しく、自分に想いを寄せる瑠璃香が任務に失敗した時にも激しく叱責した。 一方で、小鳥が手柄を立てた際には隊長への昇格を約束するなど、部下への評価は公正で的確。

小鳥・アスカ (ことりあすか)

メイオウから送り込まれた戦闘員。年齢は83歳だが、女子高生の姿をしている。ライフマン討伐のため、「枝島小鳥」の名前を使って星野育生に近づき、彼と付き合ってライフマンを暴走させ、チキュウ征服の手足として使おうと目論む。ライフマンを攻撃する際には徹底的にいたぶり、ドSな一面を見せる。瑠璃香・ケースとは似た性質をしており、なにかと衝突している。

難波 王 (なんば わん)

かつてチキュウ防衛団の団長を務めた男性。チキュウ防衛団は10年前に解散したが、再び宇宙怪獣が現れたため、新チキュウ防衛団を結成するよう政府から命じられた。星野育生の父が元チキュウ防衛団の団員だったので、その息子でありライフマンに変身できる星野育生を、新チキュウ防衛団にスカウトする。

星野育生の父 (ほしのいくおのちち)

星野育生の父親。元チキュウ防衛団の団員。18年前に初代ライフマンが命の危機を感じた際、ライフマンの資格は彼に与えられるはずだったが、誤って星野育生の母の胎内にいた育生にその資格を与えてしまった。チキュウに再び宇宙怪獣が現れた時、育生にライフマンの資格があることを告げ、ライフマンとして戦うことを指南する。 のちに本当は自分がライフマンになりたかったと語っている。

星野育生の母 (ほしのいくおのはは)

星野育生の母親。元チキュウ防衛団の団員。18年前、星野育生の父との間に育生を身ごもっており、当初は星野育生の父に与えられるはずだったライフマンの資格を、初代ライフマンが誤って育生に与えてしまった。初めて育生がライフマンに変身した時には大喜びした。

初代ライフマン (しょだいらいふまん)

かつて、ライフマンとして宇宙怪獣と戦っていた男性。18年前、宇宙怪獣との死闘を繰り広げ、自らの命の危機を察知したため、ライフマンになる資格を星野育生の父に譲ろうとした。しかし、誤って育生の星野育生の母の胎内にいた星野育生にその資格を与え、自爆する。現在でも育生の中に生きており、育生が瀕死の状態になった時には、育生の意識の中に現れる。

集団・組織

チキュウ防衛団 (ちきゅうぼうえいだん)

かつて、チキュウに現れて殺戮を繰り返していた宇宙怪獣から、チキュウを守るために結成された組織。難波王を団長とし、星野育生の父や星野育生の母、朝川眠子の父親も在籍していた。18年前の初代ライフマンと宇宙怪獣の死闘により、チキュウは平和を取り戻し、10年前に政府の意向により解散している。

新チキュウ防衛団 (しんちきゅうぼうえいだん)

新たに設立した地球防衛のための組織。チキュウ防衛団解散から10年後、再び宇宙怪獣が襲来したことを受け、政府の命のもと難波王が設立。再び組織を結成する際、元団員に声をかけたが、いずれも家庭を持つようになっており、難波いわく、フヌケばかりになっていた。そこで難波が、元団員であった星野育生の父に相談したところ、ライフマンに変身できる自分の息子である育生を強く推薦したため、星野育生が新チキュウ防衛団の一員として迎えられた。 また、同じく父親が元団員であった朝川眠子も、強力な武器を使えるという理由で、団員になることを志願する。

ラダ・ニホン司令支部 (らだにほんしれいしぶ)

メイオウからチキュウ征服のために送り込まれた戦闘員の組織。チキュウに100ある支部の中でニホンに設置されている。瑠璃香・ケースが隊長を務めており、部下はサングラスに黒スーツ姿。瑠璃香がエロールへの想いで哀愁にふけっている時などは、部下は冷ややかな反応を示している。

場所

チキュウ

銀座系第7番惑星。実際の地球ではないとされているが、人種や文化などは地球と変わりはない。星野育生たちが住む惑星で、メイオウから送り込まれた瑠璃香・ケースらが操作する宇宙怪獣の攻撃を受け、征服の対象となっている。メイオウが征服を目指す銀座系惑星の中で、チキュウとカセイだけは、まだメイオウの支配下に置かれていない。

メイオウ

銀座系第3番惑星。先代国王のラダ11世が銀座系を統一しようと目論み、銀座系のすべての惑星に戦闘員を送り込んで次々に征服している。チキュウもその対象だったが、これまではライフマンによってことごとく阻止されてきた。瑠璃香・ケースやエロール、小鳥・アスカはメイオウからチキュウに送り込まれた戦闘員である。

その他キーワード

ライフマン

18年前に宇宙怪獣と死闘を繰り広げ、命の危機を察知して敵もろとも自爆してからは、チキュウの平和が守られることとなった。初代ライフマンが自爆の直前に、星野育生にライフマンになる資格を与えたため、育生はライフマンに変身できる。変身するには、「パピルス!」の掛け声とともにティッシュボックスからティッシュを1枚抜き出す。 ただし変身するたびに、寿命が3年縮んでしまう。変身後の姿は、抜き出したティッシュの性質を反映したものとなる。例えば鼻をかんだ後のティッシュでは変身後もネバネバしていたり、花柄ティッシュやテストの答案などを使うと、その印刷がそのまま変身後の体に反映されたりする。

ライフマンフラッシュ

ライフマンの必殺技。太陽の光を吸収して一気に放出し、敵を粉砕する。しかし、ライフマンの変身にテレクラのティッシュを使った時には、敵をエロくするだけの光線になるなど、変身時に使ったティッシュの性質に影響されることがある。ライフマンが使える技はいくつかあり、ライフマンの手引書に書かれているが、星野育生が手引書を雑に読んでいたため、しばらくはこの技しか使うことができなかった。

ライフマンVの字斬り (らいふまんぶいのじぎり)

星野育生が随分後になってから覚えたライフマンの必殺技。手刀を使って文字通り敵をVの字に斬ることができる。ライフマンが宇宙怪獣との戦いで危機に陥り、ライフマンフラッシュが使えなくなった時、たまたま朝川眠子が持っていた武器で敵を目潰しして、その間に急いでライフマンの手引書を読んで習得した。

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