概要・あらすじ
野比のび太のもとへ、突然現れた、ネコ型ロボットのドラえもん。彼はのび太の子孫セワシに仕えていた子守用ロボットで、のび太の不運な人生のせいで子孫は貧困にあえいでおり、のび太を世話をすることでその人生を変え、自分やセワシの境遇を好転させたいのだという。
登場人物・キャラクター
ドラえもん
22世紀からタイムマシンでやってきたネコ型ロボット。元々のび太の玄孫であるセワシに仕えていた子守用ロボットだったが、成人後ののび太の数々の不始末がもとで、一家は困窮。その過去を改変すべく野比家に居候し、のび太を世話する。 ネコ型ロボットではあるが、球体を2つ重ねたような寸胴の体型で、狸と間違われることもしばしば。耳はネズミに囓られて失っており、そのトラウマにより、ネズミを大の苦手としている。 手はゴムマリ状になっているが、物質を吸い寄せる特殊な能力があり、物をつかむことが可能。また、手袋型の道具をはめれば人間と同様に五指を駆使できる。足もまた、扁平な球状になっている。 地面から微妙に浮いており、土足でも床を汚すことはない。腹部には半月型の四次元ポケットが装備されており、ここからさまざまなひみつ道具を取り出し、魔法のような未来の技術を使用できる。人間と同じ食べ物を摂取し、エネルギーとできる機構を備えているが、特にどら焼きを好む。
野比 のび太 (のび のびた)
当初は小学4年生だったが、のちに5年生と設定された。なお、原作では掲載誌が学年誌など多岐に渡るため、年齢は固定されていない。常に他人を思いやる、優しい心の持ち主だが、怠惰で小ずるい面も多々見られる。ある意味善人にも悪人にもなりきれない、ごく普通の少年と言える。 学業成績も身体能力も甚だしく低く、何をやっても失敗ばかり。しかしながらひみつ道具の活用においては知恵が回り、ドラえもんが想定していなかったような使い方で成果を挙げることもある。 また、あやとりと射撃に関しては天才的な技量を持つ。大の昼寝好きで、わずか0.3秒で眠りについたこともある。
野比 のび助 (のび のびすけ)
のび太の父。ごく平凡なマイホームパパとして描かれており、基本的に息子には甘いが、ときには厳しく叱る場面も描かれている。学生時代は画家を志していて、学業面は優秀であったようだが、運動神経は鈍く、その欠点が息子に受け継がれてしまったとされている。
野比 玉子 (のび たまこ)
のび太の母にして、のび助の妻。基本的には心優しい母親であるが、息子の成績や行儀の悪さには厳しく、ことあるごとにお説教をしている。若い頃は学業成績は悪いもののスポーツ万能で、欠点のみが息子に受け継がれてしまったと言っている。
セワシ
のび太の玄孫にあたる、22世紀の小学4年生。ドラえもんの最初の主人であり。ドラえもんがのび太の世話に行ってからは、ドラミに世話されつつ暮らしているが、ときどきのび太を訪ね、助言や苦言を呈することもある。 祖先ののび太よりもしっかり者で、腕っ節も強い。
ドラミ
『ドラえもん (新・帯)』に登場するロボット。ドラえもんの妹として開発されており、実際に互いを兄妹として認識している。全体のフォルムや手足、四次元ポケットなど、ほとんどの仕様は兄と共通しているが、機械としては後継機に当たるためか、兄よりも高性能なしっかり者として描かれている。 兄と同様、耳はないが、頭部の大きなリボンが耳の役割を果たしている。好物はメロンパンで、苦手はゴキブリ。
源 静香 (みなもと しずか)
のび太のクラスメイト。かわいらしく、文武両道の優等生で、同級生からの憧れの的。無類の風呂好きで、入浴シーンが描かれることも多い。本人は秘密にしているが、焼き芋が大好物。バイオリンをたしなんでいるが、下手の横好きで、たまに演奏でのび太たちを卒倒させることも。 のび太に惚れられており、ドラえもんが現代に来たことによる歴史の改変で、将来のび太と結婚すること予定となっている。
剛田 武 (ごうだ たけし)
のび太のクラスメイト。大柄でケンカの強いガキ大将で、暴力や理不尽な理屈でのび太たちを取り仕切っている。それでも単なる暴君ではなく、ときにはリーダーとして仲間を牽引したり、厚い友情を見せることもある。 実家は雑貨屋を営んでいる。父母には頭が上がらず、横暴が過ぎると、それを聞きつけて現れた親に厳しく折檻される。歌が大好きだが、その歌唱力は騒音レベル。ときどき空き地でリサイタルを催し、のび太たちを戦慄させる。
ジャイ子 (じゃいこ)
ジャイアンの妹。同じ名前の子がいじめられるおそれがあるとの配慮から、本名は設定されていない。兄とは相反して穏やかな性格。漫画家を志しており、「クリスチーネ剛田」のペンネームを持つ。ドラえもんによって歴史が改変される前は、将来のび太と結婚することになっていた。
骨川 スネ夫 (ほねかわ すねお)
のび太のクラスメイト。キザで嫌味な性格の小柄な少年。裕福な家庭に生まれ、父親が芸能界にコネがあることから、芸能人と会う機会もあり、それをいつも自慢しては、トラブルの種を産んでいる。ジャイアンに腰巾着のように付き従い、のび太をいじめることが多い。 しかしジャイアンから被害を受けて、ドラえもんに泣きつくこともある。
出木杉 英才 (できすぎ ひでとし)
のび太のクラスメイト。眉目秀麗、文武両道の完璧な優等生。しずかにも好意を寄せられていることから、のび太や周囲から嫉妬されがち。それでも博学ゆえに、のび太に頼られることもある。
その他キーワード
四次元ポケット (よじげんぽけっと)
ドラえもんとドラミの腹部に装備されている半月型のポケットで、前者のものは白無地だが、後者のものには網状の模様が入っている。中身は四次元空間につながっており、容量は無限大とされている。そして手を突っ込むことで、格納されているひみつ道具にアクセスし取り出すことができる。
ひみつ道具 (ひみつどうぐ)
『ドラえもん (新・帯)』に登場する、22世紀の科学技術で作られたアイテムの総称。四次元ポケットにつながる無限大の四次元空間に格納されることから、極小のものから建物のような規模のものまで、膨大な種類がある。 作中でしばしばドラえもんが未来のデパートに発注しているシーンが描かれることから、ドラえもんが随時買い足したり、レンタルしたりして備えているとされている。
タイムマシン
『ドラえもん (新・帯)』に登場する架空の乗り物。任意の年代・時刻と座標を指定して、自由に空間を航行できる。初めてドラえもんが野比家に訪れた際に、のび太の机の引き出しに出口が設定されたことから、以降、そこが発着場となっている。 形状は、絨毯に操作盤等が設置されたようになっている。ドラミはチューリップ号と名付けられた、花型の密閉式の機体を所持している。
クレジット
- 原作
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藤子不二雄
- チーフディレクター
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もとひら了 → 芝山努
- 総作画監督
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中村英一
- 音楽
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菊池俊輔
- アニメーション制作
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シンエイ動画