ハヤチネ!

ハヤチネ!

原作者の福盛田藍子の出身地の岩手県が舞台になっており、岩手の郷土文化や名産品、方言などが丁寧に描かれている。都会暮らしだった兄弟三森シマ、三森誠司、三森梢が岩手県の大迫の叔父アキラと外国人一家3人との同居生活のなかで、自然の良さを知り、人とふれあい成長していく。

正式名称
ハヤチネ!
ふりがな
はやちね
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
日常
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概要・あらすじ

両親が事故で亡くなったことをきっかけに、三森シマ三森誠司三森梢は東京から母親の実家のある岩手県の自然あふれる大迫の叔父のもとに引っ越すことになった。すでに家には外国人の少女リリアン・アッカーとその兄イアン・アッカー、民俗学者の父の3人も同居していた。以前の家では、誠司は女の子らしい趣味を祖母に疎ましがられ、トラウマを抱えていた。

しかし、リリアンをはじめ、大迫の人々に受け入れられ、自分らしさを取り戻していく。

登場人物・キャラクター

三森 誠司 (みもり せいじ)

両親の死に伴い、岩手県大迫に住む叔父のアキラの家に住むようになった少年。気管支喘息を患っており、体が弱い。趣味は手芸で、手先が器用。少女趣味なところがあるが、厳格な祖母に厳しく注意されたために、他人にバレることを怖がっている。しかし、大迫の自然やリリアン・アッカーを始めとする人々と触れ合ううちに、自分らしさを取り戻していく。

リリアン・アッカー (りりあんあっかー)

アメリカ人とドイツ人のハーフである少女。父と兄・イアン・アッカーとともにアキラの家に住み込んでいるために、三森誠司兄弟とも同居するようになる。底抜けに明るく前向きな性格をしており、また民族学者である父親の影響で民俗学、特に大迫の文化に強い興味を抱いている。地元の人達から言葉を習ったため、訛りが非常に強い。

三森 シマ (みもり しま)

しっかりものの三森誠司の姉。社交性が高く、計算にも明るい。しかし、誠司には非常に甘く、彼を大切にする気持ちが強すぎて、ときに空回りすることも多い。

三森 梢 (みもり こずえ)

年少ながら、ミステリアスで大人びた空気をまとう三森誠司の妹。読書が好きで、特に妖怪を好む。妹でありながら、誠司のことを呼び捨てにしている。

三森 アキラ (みもり あきら)

三森誠司兄弟の、母方の叔父。まだ若いが年長者であり、幼い兄弟や同居人のリリアン・アッカーたちの保護者的存在。昼間は何もしていないニートと思われているが、新城壬杜というペンネームで大迫の妖怪を題材とした短編小説を書いて生計を立てている。

イアン・アッカー (いあんあっかー)

三森誠司の同居人でリリアン・アッカーの兄。ぶっきらぼうで上がり症で強面なため、怖いと誤解されがちな青年。口数は少ないが、思いやりが強く心優しい青年。普段は近所の農家の手伝いをしている。当初は誠司に恐れられていたものの、後に良き兄となる。

越野 じい (こしの じい)

イアン・アッカーのバイト先である農家の社長。せっかちな性格で口調も荒いため、常に怒っているように見える。

シン

三森アキラの小学校の同級生。強面で口調も荒いヤンキーだが、男気に溢れており情に脆い。当初は、三森アキラの少女趣味を罵倒するものの、彼の隠れた漢気に感動した後は親しく関わるようになる。

場所

大迫 (おおはさま)

周囲を自然に囲まれた岩手県に存在する町。昔ながらの風習が残っている。三森誠司の母方の実家であり、現在は三森アキラが暮らしている。

その他キーワード

無尽 (むじん)

『ハヤチネ!』に登場する用語。岩手県に現在する風習で、毎月同じメンバー内で集まり、決まった額を徴収し、それぞれ順番に溜まった金を受け取れるシステム。元々金融機関を利用できないもののために作られたものであるが、現在では飲み会の意味合いが強い。

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