概要
魔界と人間界との間に交わされた不可侵条約、その平和条約は定期的に延長するための魔導師を伴っての調印式が行われている。魔導師ジュゼッペ・マイヤートの来日が決定し、人間界から滝蓮三郎、魔界からは麻紀絵という闇ガードが招集され、マイヤート護衛の任に就く。
しかし、かねてより両世界の不可侵条約を取り払おうとする魔界の過激派一味がマイヤートを狙って次々と襲ってくる。
登場人物・キャラクター
麻紀絵 (まきえ)
ジュゼッペ・マイヤートの護衛のために魔界側から派遣された闇ガード。年齢不明で外見は男装の麗人。人間界では無名のモデル業をしている。頭髪や指の爪を伸ばして攻撃をする。
滝蓮 三郎 (たき れんざぶろう)
表向きは中堅家電メーカーの営業マンだが、裏の顔は魔界の住人と戦い世界の平穏を守る闇ガード。ジュゼッペ・マイヤートの護衛に任命される。寡黙でストイックな性格の25歳。特製のマグナム・リボルバーを武器に敵と戦う。
ホテルの主人 (ほてるのしゅじん)
霊障壁と呼ばれる、魔界の者を寄せ付けない結界を張った帝都ホテルの支配人。滝蓮三郎とは旧知の間柄で滝たち一行を泊める。
Mr.影 (みすたーかげ)
魔界の過激派のボス。外見はスーツ姿の眼光鋭い男性。バラバラにされても身体の一部から全身を再生させる事が出来る。自らの影を操って相手を影の中に飲み込む能力を持つ。
闇ガード (やみがーど)
『妖獣都市』に登場する職業あるいは肩書き。人間界と魔界の争いごとを収め、時には調印式のガードマン的な役割を務める。格闘、銃撃などの能力に長け、任務を最優先する。市井の民間人には存在を知られていない。
蜘蛛女 (くもおんな)
Mr.影の配下。ある目的のために人間の女性に化けて滝蓮三郎に接触し、彼の体液を採取した。粘着力の強い糸で相手を捕縛する。
ジュゼッペ・マイヤート (じゅぜっぺまいやーと)
200年以上も生きている小柄な老人。偉大な魔導師にして霊能者として力も強大だが、日頃は我侭で好色な爺として振るまっている。魔界と人間界の調印式のためにイタリアから来日した。
ジン
魔界の過激派に関わった事で悪人になってしまった、麻紀絵の昔の恋人。ジュゼッペ・マイヤートを狙って帝都ホテルを襲撃する。