概要
青刀武士の青年で、尼子武士団の団長の息子。年齢は16歳で、身長は166センチ。日本刀のような形状をした鬼鉄刀を所有している。幼い頃より家門の跡取りとして育てられているために面倒見がよく、その理性的な顔立ちに反して包容力がある。また青刀武士であることから、刀気をつなげるためのチームワークが重要であることも熟知している。そのため、尼子武士団の団員からも広く慕われている。尼子武士団がかつて拠点だった淡路島を砲戦竜八岐大蛇から取り返す状況をうかがっていたところ、上杉竜臣が淡路島奪還作戦のための武士を集めていることを知り、武士団ごと上杉連合に参画し、同じ武士団の団員である山中盛鹿や五月川早苗と同じ部隊に所属する。やはり同じ部隊となった島津秋弘の傲慢ともいえる仕草に反感を抱き、当初は彼が部隊長になることに反対していた。しかし、剣術の勝負で彼に敗北するとその力を認めて、その命令に従って戦うことを選ぶ。さらに、武士の戦いの秘訣をよく知らなかった武蔵に対しても、彼が黒曜の女神の器であることを知らないままその力を認め、鬼鉄刀の扱い方をレクチャーし、やがて武士として強く信頼されるようになる。竜臣が生死不明になり、上杉連合の武士たちが次々と撤退する中、尼子武士団の仲間たちと共に残り、武蔵や秋弘らと共に諭鶴羽山に攻め入る。そして、焦りから指示を下さなくなった秋弘の代わりに仲間に指示を出しつつ、尼子勝巳自身も、犬村静六が差し向けていた小鬼たちを次々に仕留める。秋弘が調子を取り戻し、彼の本心を知ると彼の兄弟たちや武蔵と共に刀気をつなげて、砲戦竜八岐大蛇の真角を折る手助けをする。淡路島奪還作戦を成功させると、竜臣から功労者の一人として認められ、それ以上に故郷に帰れることを尼子武士団の仲間たちと喜ぶ。しかし、傷ついた体を休めているあいだに犬飼四郎にさらわれ、体に黒い鉱石を埋め込まれて犬田八咫郎の穴埋めとして黒曜石の八人に無理やり入れられてしまう。加入させられた直後は、犬村三喜人の霊幻刀であやつられるままに相模の街を襲撃し、無辜(むこ)の民を斬殺するという暴挙に出る。一方で自我を取り残すこともあり、そのたびに黒曜石の八人のもとから脱走しようとするが、その動きを完全に読んでいる三喜人に見つかっては、執拗に痛めつけられる。さらには、「兄弟らしくなるために」という極めて身勝手な理由で、彼から「犬村八尋」という名前を付けられてしまう。
登場作品
関連リンク
- 関連人物・キャラクター
- 武蔵