概要
教育者たちから最も恐れられる学生ゲリラ。武力によって多くの学校を開放してきた賞金首であり、配下の門土派ゲリラを始め多くの信奉者を持つ。戦闘に関しては並外れた才能があり、銃器の扱いにも長ける。ただし、その行動原理は正義感でも義侠心でもなく、ただただ戦いたい、殺したいという己の欲求を満たすことにある。
なお、早乙女門土の名前は、映画『旗本退屈男』の主人公早乙女主水之介をもじったもので、門土の眉間には早乙女主水之介と同様に大きな傷がある。
『バイオレンスジャック』における早乙女門土
同じ永井豪の作品である『バイオレンスジャック』にも重要人物の一人として随所で登場。
眉間の傷がトレードマークで、バイタリティの塊のような人物だが、冷血漢で傷害や殺人にためらいがない。名の知れた学生ゲリラで、親友である身堂竜馬に誘われ、過激派グループ「神の牙」のリーダーになる。過激派の闘士として全国に名を轟かせるも、悪運尽き熊本で警察に捕まり、死刑を待つ身であった。
激闘!門土編
刑務所で地獄と化した関東の噂を聞き、身堂竜馬とともに刑務所を脱走。大断層を乗り越えやっとの思いで新天地・関東にたどり着くが、謎の巨人バイオレンスジャックに阻まれ関東から追放される。
黄金都市(エルドラド)編
放浪するうち、たどり着いた黄金都市で、関東羅刹組に迎え入れられ、錦織つばさらと組んで大金塊を狙う。金塊を独り占めにし関東制圧を目論む。
死神警察編
関東死神警察が牛耳る町に流れ込み、あらぬ疑いで警察に連行されるが、取り調べの最中にひどい仕打ちを受けていた少女あゆ子を伴って脱走。あゆ子の親元でかくまってもらっていた時にバイオレンスジャックを名乗る女と出会う。
ハイパーグラップル編
身堂竜馬とともに朱紗真悟が支配するアクアポリス未来市に流れ着くが、並外れた精神エネルギーが危険だと判断され、朱紗真悟に命を狙われる。また、朱紗と対面した際、自分の存在が身堂竜馬のイメージによって創り上げられた幻だと指摘される。
身堂編
『黄金都市(エルドラド)編』で、バイオレンスジャックと勝負し、命をなくすが、何事もなかったかのようにその後のエピソードに登場している。その謎が明らかにされる。
超高層の悪魔編
関東の墓石と呼ばれる超高層ビル群で自分の亡霊に会い、自身が身堂竜馬に創られたコピーだと言われる。亡霊に体を乗っ取られ、身堂竜馬と闘う。
登場作品
ガクエン退屈男 (がくえんたいくつおとこ)
学生運動が過激化・先鋭化し、日本中で教育者と学生たちが武器を持って殺し合うようになった世界での戦いを描いた作品。凄腕の学生ゲリラとして知られる早乙女門土が、己の闘争本能を満たすために、教師たちを血祭り... 関連ページ:ガクエン退屈男
バイオレンスジャック
巨大地震により、日本から分断され、無法地帯と化してしまった関東を舞台にした文明崩壊もの。忽然と現れた謎の巨人・バイオレンスジャックと関東を支配しようとする魔王スラムキングの死闘や、地獄と化した関東で逞... 関連ページ:バイオレンスジャック