概要
イグナクロス九十九号駅の駅長を務める。イグナクロス零号駅に対して対抗意識を持っており、イグナクロス九十九号駅の集客率を上げるために、名物料理を作り出そうと日夜奮闘している。イグナクロス零号駅の駅長である神林ミランダと同様に、駅長とは思えぬほどに幼い外見をしており、一見すると12歳から13歳ほどに見える。
その正体は、ミランダの姉妹であり、イグナージュリングの本来の機能である、惑星、イグナージュの初期化権限を与えられた裁定者、シビュラージュの一人である「黒の姫巫女」。300年ほど前に、イグナージュリングとイグナクロスの両駅を設計した科学者の神林アダージュの娘として生まれ、現在まで、システムの与える永遠の命によって現代まで生き長らえて来た。
母親の神林アリエルに似たミランダと異なり、父親のアダージュに似た長い黒髪をしており、それを結い上げてポニーテールにしている。300年前の当時は、父親の事をミランダと共に愛しつつ、彼の教え子である天野星子や、教育係の花沢ポーシアらと共に幸せな日々を送っていた。しかし、観察議員の議長であるノワウスの演説の際にテロに遭った事をきっかけに、報道カメラマンの茶木チャスケと出会い、外の世界に興味を抱くようになる。
茶木と触れ合ううちに、彼が亡くした妹の代わりとなりたいという願望を抱えていくが、父親への屈折した愛情や、姉妹であるミランダの暗躍が原因で、素直に思いを告げる機会を失ってしまう。
そんな中、ミランダが眠るアダージュに夜這いしているのを覗き見してしまった事によって錯乱し、家族最後の別れの場でアダージュを銃撃。だが、銃弾はアダージュをかばったミランダの頭に当たる事となり、呆然としている内に駆けつけた茶木によって連れ出された。それから300年後の現在では、自分が引き起こした出来事による数々の業をしっかりと受け止めて前へと進む、強い意志を持った人物へと成長した。
普段はイグナクロス九十九号駅の駅員であるレンファやシャオロンと名物料理開発を行っており、たこ焼きを作るためにライトマシンガン「CMG-1」を使用して巨大な蛸を撃退しようとするなど、騒がしい日々を送っている。幼い頃はミランダの事を「ミルー」と呼び、彼女には「イプ」と呼ばれていた。
また茶木のもとを訪ねた時に、神林イプシィの身分が周囲にバレる事を恐れた茶木によって、茶木の妹という設定で、飯子」という偽名を付けられた。
登場作品
イグナクロス零号駅 (いぐなくろすれいごうえき)
惑星軌道上に存在するイグナクロス零号駅を舞台に、駅員達と訪れる人々の交流を描くSFヒューマンドラマ。基本的にグランドホテル方式に近いオムニバス形式で描かれるが、物語が進むにつれてイグナクロス零号駅に秘... 関連ページ:イグナクロス零号駅
関連リンク
- 関連人物・キャラクター
- 神林 ミランダ