概要・あらすじ
東西新聞社の文化事業究極のメニュー作りに励む記者コンビ・山岡士郎と栗田ゆう子:は、社主が健康を崩して入院したのをきっかけに、長寿をテーマにした料理で競合紙の至高のメニューと対決する流れになった。
長寿食のヒントを求めて沖縄に飛んだ山岡たちだったが、そこで石垣島のリゾート開発にからむ環境問題に直面し、食と長寿の関わりをより深く掘り下げていくことになる。
登場人物・キャラクター
山岡 士郎 (やまおか しろう)
新聞記者。東西新聞社の文化部所属。鋭い味覚と豊富な食の知識で究極のメニュー作りに取り組んでいる。美食家・海原雄山の息子。厳格な父が母親を苦しめ死に追いやったと考え、確執が続いている。 権威を誇る者を嫌う反骨精神の持ち主。究極対至高の勝負により、雄山とは公私ともに対立する関係となっている。
大原 大蔵 (おおはら たいぞう)
東西新聞社のトップ。役職は代表取締役社主。自社の創立100周年を記念する事業として究極のメニュー作りを思いついた張本人。時間も予算もかかるのは承知で、山岡たちに美食の追求を任せている。 元美食倶楽部の会員だったが脱退しており、腸に良性のポリープが見つかるなどの体調不良により入院している。
富井 精一 (とみい せいいち)
東西新聞社の文化部所属。役職は副部長。上司にはこびへつらい部下には強気にあたる権威主義者だが、基本的には陽気で調子のいい性格であるため部内ではそれなりに親しまれている。食に関しては感性がやや鈍いのとnトラブルを起こしては山岡に助けられている。
花村 典子 (はなむら のりこ)
新聞記者。東西新聞社の文化部所属。社内では田畑とよくつるんでおり、さらに栗田を加えたトリオとして公私にわたり共に行動することが多い。田畑と共に後輩の栗田の味方をしてしめあげてくることから山岡には恐れられている。
海原 雄山 (かいばら ゆうざん)
陶芸や書画の分野で名を馳せる日本美術家。国内有数の美食家でもあり、会員制の料亭美食倶楽部を主宰している。食や美に関して妥協を許さない厳格な性格で、反抗した息子の山岡士郎を長らく勘当している。 帝都新聞側について至高のメニュー作りを手がけ、山岡たちの究極のメニューと競っている。
田畑 絹江 (たばた きぬえ)
新聞記者。東西新聞社の文化部所属。社内では花村とよくつるんでおり、さらに栗田を加えたトリオとして公私にわたり共に行動することが多い。栗田を後輩として可愛がる姐御肌で、山岡が栗田に対して無神経な言動をとると?り、しめあげる。 少女時代にはスケバンだった。
谷村 秀夫 (たにむら ひでお)
東西新聞社の文化部所属。役職は部長。公私とも堅実な人物で、あくの強い上司と部下が騒動を起こすのをいさめる板ばさみ的な役回りにある。社内における山岡と栗田の最大の理解者の1人。 時間のかかる究極のメニュー作りを落ち着いて見守っている。
筒金 (つつがね)
財政界で力をもつ筒金グループの会長。沖縄の石垣島をリゾート開発するため、自然の豊かな浜を埋め立てて空港を建設する計画を推し進めている。自分を批判した海原雄山に強いコネをほのめかして脅そうとしたが、何者にも動じない雄山から逆に一喝される。
栗田 ゆう子 (くりた ゆうこ)
新聞記者。東西新聞社の文化部所属。優れた味覚を持ち、究極のメニュー作りに携わることで食文化への見識を深めている。溌剌とした性格で、いつもだらけているパートナーの山岡に発破をかける役。 メニュー作りへの挑戦や食に関するさまざまなトラブルを解決する山岡へ信頼と好意を抱いている。
小泉 鏡一 (こいずみ きょういち)
東西新聞社の役員。役職は取締役編集局長。エリート意識が強く、長年のヨーロッパ駐在経験の反動で日本の食文化を軽んじる傾向にあった。当初は究極のメニュー企画に反対していたが、山岡に勧められた日本酒の味に感銘を受けて考えを改め、以降は賛成の立場にまわる。
場所
帝都新聞社 (ていとしんぶんしゃ)
『美味しんぼ 究極対至高 長寿料理対決!!』に登場する企業。東西新聞の競合紙で、部数や企画をつねに争っている。究極のメニューの後追いで至高のメニューの企画を立ち上げた。全国発行部数では東西新聞を抜いてトップ。
東西新聞社 (とうざいしんぶんしゃ)
企業名。東京に本社がある全国紙の新聞社。社主じきじきの指示で、創立100周年記念の文化事業として究極のメニューのプロジェクトが立ち上がった。山岡と栗田は文化部に勤めている。発行部数で帝都新聞に抜かれたため、社主が帝都へ強い対抗意識を燃やしている。
美食倶楽部 (びしょくくらぶ)
『美味しんぼ 究極対至高 長寿料理対決!!』に登場する飲食店。海原雄山が主催する料亭で、会員制。入会には社会的地位だけでなく、食に関するセンスや見識に優れていることが厳しく求められ、すでに会員になった者でも雄山の一存で即座に退会させられることがある。
イベント・出来事
究極のメニュー (きゅうきょくのめにゅー)
『美味しんぼ 究極対至高 長寿料理対決!!』に登場する企画。多彩な飲食材と料理を輸入している日本が後世に残すべき文化遺産として、全国から厳選した究極のメニューを作るプロジェクト。東西新聞社創立100周年を記念し、社主の特別命令を文化部が請けたもの。 部内で行われた味覚テストを経て、山岡士郎と栗田ゆう子が担当者になった。
至高のメニュー (しこうのめにゅー)
『美味しんぼ 究極対至高 長寿料理対決!!』に登場する企画。東西新聞の究極のメニューに対抗して帝都新聞が打ち出したプロジェクト。海原雄山が取り仕切りを引き受けたことにより明確に山岡たちの究極のメニューとの対決姿勢があらわれ、同じテーマでどちらがより美味いメニューを出せるか審査を受ける料理勝負を行うことになる。
クレジット
原作
美味しんぼ (おいしんぼ)
怠け者だが、食に関して妥協を許さない新聞記者の山岡士郎が、食に関するトラブルを解決したり、父海原雄山との確執を解消していく中で、文化遺産に残るような究極のメニューを考えていく様を描いたグルメマンガ。第... 関連ページ:美味しんぼ