概要・あらすじ
アリカ・ユメミヤはまだ見ぬ母親の手掛かりを求めて乙HiME養成学校ガルデローべに入学し、寮で同室のニナ・ウォン、エルスティン・ホーとともに乙HiMEを目指して、日々特訓に励んでいた。
しかしある日、スレイブ(モンスター)に襲撃されたマシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム王女を助ける際に「蒼天の青石」で契約し、マシロの乙HiMEとなってしまう。アリカはマシロの乙HiMEとして、マシロを狙う陰謀に巻き込まれてゆく。
登場人物・キャラクター
アリカ・ユメミヤ (ありかゆめみや)
乙HiMEであった母親の手掛かりを求めて、世界唯一の乙HiME養成学校ガルデローベに入学することになった少女。ひょんなことからヴィントブルーム王国のマシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム王女と出会い、母の形見である「蒼天の青玉」を所持していたことで、彼女の契約乙HiMEとなる。 ガルデローベではナギ・ダイ・アルタイのお部屋係を務めており、またその側近である駐在武官セルゲイ・ウォンに心惹かれていく。 口癖は「ばっちゃが言ってた」。
ナツキ・クルーガー (なつきくるーがー)
乙HiME養成学校ガルデローベの学園長を務める女性。真祖フミ・ヒメノに仕える五柱のひとり。アリカ・ユメミヤが学園に秘密で乙HiMEになったことを把握しているが、あえて咎めずに見守る。
鴇羽 巧海頭 忠頼 (ときは たくみのかみ ただより)
東方の国ジパングの次期将軍である男性。五柱に選ばれたほどの実力者である鴇羽舞衣を姉に持つ。マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルームと見合いを通して出会い、ヴィントブルーム王国の内情を把握、マシロに為政者としての道を示す。
ガルデローベ
世界でただひとつの乙HiME養成学校。ヴィントブルーム王国内にあるがビューネ自治区として独立を認められ、世界中のどの国からも乙HiMEを目指す少女が集まっている。1年生は予科生=コーラルクラス、2年は本科生=パールクラスと呼ばれる。
ナギ・ダイ・アルタイ (なぎだいあるたい)
アルタイ公国の公王。冷酷無比な悪の為政者で、元々は第5王子だったが、兄たちを謀殺することで若くして公王についた。シュバルツと通じてヴィントブルーム王国を襲い、乗っ取ることに成功。 また伝説の石「漆黒の金剛石」を用いてニナ・ウォンと契約し、自身の乙HiMEとする。
乙HiME (おとめ)
『舞-乙HiME』に登場する特殊能力、及び特殊能力保持者の総称。乙Type Highly-advanced Materialising Equipment=乙式高次物質化能力の略称であり、ナノマシンを体内に注入した女性が、左耳に着けたピアスGEMでナノマシンを制御することで使用できる。 マスター認証がなければエネルギーの供給を受けられない。ナノマシンは男性の因子に弱いため、男性と性交渉をしたことがない女性だけが乙HiMEになることができる。
マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム (ましろぶらんどゔぃんとぶるーむ)
ヴィントブルーム王国の王位継承者の少女。女王に即位した後、アリカ・ユメミヤと契約したことで彼女のマスターとなる。無知ゆえに悪政を布いてしまったことでアルタイ・シュバルツ連合の反乱を呼び、国を奪われ難民生活を送ることとなるが、その過程で徐々に政治へと目覚めていく。
エルスティン・ホー (えるすてぃんほー)
乙HiME養成学校ガルデローベに所属する少女。代々優秀な乙HiMEを輩出してきた名家出身で、アリカ・ユメミヤのルームメイト。ガルデローベではアカネ・ソワールのお部屋係を担当している。 ホー家が過激組織シュバルツに与したため、エルス自身もシュバルツの一員として心ならずもヴィントブルーム襲撃に加わる。
ニナ・ウォン (になうぉん)
乙HiME養成学校ガルデローベに所属する少女。アリカ・ユメミヤのライバルかつルームメイトであり、またセルゲイ・ウォンの養子。予備科コーラルクラスでナンバーワンの実力者で、セルゲイに恋愛感情を抱いており、普段は冷静沈着であるものの彼絡みのこととなると非常に嫉妬深い。 その感情の黒い部分を利用され、アルタイ公国王子ナギ・ダイ・アルタイの契約乙HiMEに選ばれる。
セルゲイ・ウォン (せるげいうぉん)
アルタイ公国ヴィントブルーム大使館の駐在武官を務め、また公国の大公ナギ・ダイ・アルタイの側近でもある陸軍少佐の男性。端正な容姿から女性にもてるプレイボーイで、アリカ・ユメミヤや養子として保護しているニナ・ウォンからも好意を抱かれる。