概要・あらすじ
西暦2095年4月、主人公司波達也とその妹司波深雪は国立魔法大学付属第一高校に入学する。深雪は一科生(ブルーム)の最優秀生徒として、達也は二科生(ウィード)のおちこぼれとして。
曲者の生徒会長に一年生かつ二科生でありながら風紀委員を任じられることになった達也だったが、二科生を蔑む一科生に侮辱される。それを良しとしない妹の願いで一科生を降した達也であったが、風紀委員としての任を果たす彼に対する反発は日に日に強まっていく。
そんな中、一科生と二科生の軋轢を利用しようとする犯罪組織のたくらみが進行していた。妹との平穏な学校生活を守るため、達也は行動に出る。
登場人物・キャラクター
司波 達也 (しば たつや)
魔法使いではあるが、一つの強大な魔法を持つため、魔法使いの能力を左右する魔法演算領域のほとんどを占領され、他の魔法を上手く使用できないという欠陥がある。入学試験の筆記では一位であるものの、実技が伴わず、二科生となる。
司波 深雪 (しば みゆき)
司波達也の妹。完璧なまでの美貌を持ち、魔法使いとしてもトップクラスの実力を誇るが、いきすぎたブラコン。幼い頃に達也の魔法により命を救われている。四葉家の中での兄の扱いや、兄の能力が周囲に認めらないことに対し激しく憤り、また心を痛めている。
魔法科高校 (まほうかこうこう)
国立魔法大学付属高校の略。全国で第一から第九までの高校がある。主人公が通うのはそのうちの第一高校。
森崎 駿 (もりさき しゅん)
第一高校の一科生。エリート意識が高く、深雪に対しては礼を尽くすが達也のことを蔑んでいる態度を隠さない。そのため深雪の怒りを買い、達也と勝負することになるが、あっさりと敗北を喫する。
七草 真由美 (さえぐさ まゆみ)
達也と深雪の通う第一高校の生徒会長。十師族のうちの七草家の一員。天真爛漫といえば聞こえのいい天然っぷりだが、時折十師族の一員としての鋭い面を出す。達也に興味を抱き、また深雪を生徒会に召致する。
西条 レオンハルト (さいじょう れおんはると)
達也とともに二科生として第一高校で学ぶ。明るい熱血漢で、ムードメーカー。得意な魔法は硬化。達也の能力を高く評価しており、与えられるCADをためらいもなく受け取り、使用する。 また自身も強くありたいと願い、努力を惜しまない。
千葉 エリカ
達也とともに二科生として第一高校で学ぶ。十師族よりは家格が落ちるものの、ナンバーズと呼ばれる数字を苗字に持つ魔法使いの家系に生まれる。千葉家は警察組織との繋がりが強く、エリカの長兄もまた警察省のキャリア組である。 お家芸千刃流剣術を修めている。
十師族 (じゅっしぞく)
『魔法科高校の劣等生』に登場する、苗字に一から十までの数字が入る、日本屈指の魔法使いの一族とその総称。主人公達也の通う第一高校には、十師族の七草家や十文字家など有力な十師族の子弟在籍する。 達也と深雪は十師族のうちの四葉家の者だが、名を伏せている。
その他キーワード
ブルーム・ウィード (ぶるーむうぃーど)
『魔法科高校の劣等生』の舞台である魔法科高校の中で、一科生と二科生を表す言葉。ブルームは花を、ウィードは雑草をさす。一科生制服の左胸には八花弁のエンブレムがあり、二科生の制服にはないため、この両者を区別する、誰もが知る隠語として使われている。
CAD (しーえーでぃー)
『魔法科高校の劣等生』に登場する、魔法の発動をアシストするデバイス。腕輪型やスマートフォン型、また拳銃の形をしたものなど、その形状はさまざま。CAD開発の第一人者としてトーラス・シルバーがいる。