概要・あらすじ
国内に様々な対立構造や問題を抱えるイタリア政府は、「社会福祉公社」なる障害者支援法人を立ち上げる。その実態は身体障害の少女たちの体を改造、「条件付け」とよばれる洗脳を施し、暗殺者として行動させる超法規的組織だった。
「義体」と呼ばれる少女たちは、身体と引き替えに否応なく過酷な任務に飛び込んでいくのであった。
登場人物・キャラクター
ヘンリエッタ
純真無垢な少女。殺人事件に巻き込まれて瀕死の重傷を負い、精神的ショックで死を望んでいたところ社会福祉公社に引き取られ義体になる。初期の義体のため、「条件付け」が軽度のため、感情が残っているので情緒不安定になることもあるが、殺人者としての腕は一流。 担当官であるジョゼに対して兄妹のような、恋人のような複雑な感情を持つ。
ジョン
リコの担当官。他人にも仕事にも厳しく、目的のためには手段を選ばない。義体は仕事の道具という認識のもと、徹底した条件付けにも抵抗を持つことはない。
ヒルシャー
元ユーロポールの捜査官。ジョゼ同様、無理な条件付けを嫌っており、それ故なかなか思い通りにいかない年頃のトリエラの扱いに悩むことが多い。
トリエラ
初期義体の一人。他の義体より年長なのか成熟しており、よく皆の面倒を見ている。語学堪能で、皆の教師役も買ってでている。自らの義体としての運命も受け入れており、客観的で冷静な性格だが、テディベア集めが趣味など少女らしい側面もある。
ジョゼ
ヘンリエッタの担当官。彼女に対して「妹」のような愛情を持って接しており、人間性を損ねる「条件付け」などに否定的な考えを持っている。相反する考えのジャンとはそのことでしばしば対立している。
クラエス
初期義体の一人でトリエラのルームメイト。当初はラバロが担当官についていたが事故により死亡。その後は社会福祉公社で義体の性能試験を担当している。義体化直後は身体の変化にうまく対応できなかった。 物静かな性格で、孤独を好み、音楽や読書、園芸をしながら過ごしている。
マルコー
アンジェリカの担当官で、元は内務省・治安作戦中央部隊に所属していた。度重なる義体」の改造と条件付けにより悪化するアンジェリカの容態を悲観し、次第に彼女に冷たくあたってしまう。
ラバロ
クラエスの担当官で、元軍警察大尉。退役は小銃の暴発で膝を負傷したためで彼の意に沿ったものではなく、社会福祉公社への入社もジャンに軍警察への復帰を交換条件として提示されたため。最初はクラエスのこともあまり真剣に扱ってはいなかった。
リコ
初期義体の一人で、天真爛漫で好奇心旺盛な性格。ヘンリエッタのルームメイト。全身麻痺で寝たきりの患者だったところを社会福祉公社に引き取られ、義体となる。仕事の道具としてしか自分を見ていない担当官のジャンからは辛く接されるが、生きて動けることに喜びを感じている。 任務中には完全に感情を殺して行動する。
アンジェリカ
最初の義体。プロトタイプ的な位置づけで投薬実験などを繰り返されたため、状態が不安定で実戦にはあまり投入されていない。記憶混濁などの兆候が見られる。
エルザ
1人でいることを好む義体の少女で、他の義体と交わろうとしないが、担当官のラウーロとの間にだけは強い結びつきを感じている。しかしラウーロの方は彼女を単なる道具としてしか見ておらず、この感情の差が事件を引き起こすことになる。
クレジット
原作
GUNSLINGER GIRL (がんすりんがー がーる)
舞台はテロの横行するイタリア。政府機関「社会福祉公社」は、死に瀕した少女を改造・洗脳し、優秀な殺し屋としてテロリストと戦わせていた。「義体」と呼ばれるサイボーグに生まれ変わった少女たちの苦悩と戦いを描... 関連ページ:GUNSLINGER GIRL