概要・あらすじ
日本がNEO鎖国時代に入ってから135年。17歳の桜一郎は、東京大学の文Iに合格する。しかし桜寺の住職である祖父は、一郎の目の前で、東大の入学許可証を破り捨てた。そして、桜家に代々伝わる刀「斬極丸（ざんきょくまる）」を手渡し、沈みゆくこの国の歯車となるか、それとも「極東学園」に入り「ONE」を目指すかの二択を迫った。事情がわからない一郎だったが、「ONE」を取るということは、再び始まる次世代の種の闘争の日本代表になることであり、人類を背負って立つということらしい。「人類を背負う」という言葉を聞いた一郎の血は熱く燃えたぎり、あっさりと極東学園へ行くことを決めた。極東学園は、唯一海外からの出入りが可能な経済特化地区である新東京島にある。新東京島に到着した一郎は、同じく「ONE」を目指す、ビッター・ラビット（佐伯ヒナミ）や、高い身体能力の持ち主であるハル＆ナツ兄妹の手荒い歓迎を経て、極東学園の入学儀式に参加する。そこで一郎たち新入生を待ち受けていたのは、100年前に死んだはずの、極東学園創立者、梶秋一であった。
登場人物・キャラクター
桜 一郎 (さくら いちろう)
17歳の少年。銀色の短髪、八つボタンが付いた学生服らしき服装が特徴。桜家に代々伝わる刀「斬極丸（ざんきょくまる）」を所持する。東京大学の文Iに合格するも、祖父から極東学園のことを聞き、同校に入学して、人類を背負って立つ次世代の王「ONE」を目指す。通常の人間の何十倍ものスピードで行動できる「クロックアップ」の使い手。
ビッター・ラビット
極東学園の女子生徒。本名は佐伯ヒナミ。「TRIBE」と呼ばれる戦闘集団の一つ「RABBIT TRIBE」の頭領。ツインテールが特徴で、うさぎをモチーフとしたコスプレをしている。次世代の王「ONE」を目指しており、新東京島に到着直後の桜一郎を襲う。
ハル
極東学園の男子生徒。17歳で、ナツの兄。白黒ツートンカラーのおかっぱ頭、赤と青のオッドアイ、ヘッドフォンが特徴。妹とともに「ハル＆ナツ警備保障」を名乗り、10万円であらゆる暴力から契約者を守る商売をしている。
ナツ
極東学園の女子生徒。16歳で、ハルの妹。黒髪のロングヘアー、後ろかぶりのキャップが特徴。棒付きの丸いキャンディをくわえている。背中に「Ω（オメガ）」の形の光るあざがある。兄とともに「ハル＆ナツ警備保障」を名乗り、10万円であらゆる暴力から契約者を守る商売をしている。高い身体能力を誇り、通常の人間の何十倍ものスピードで行動できる「クロックアップ」の使い手でもある。
梶 秋一 (かじ しゅういち)
極東学園理事長の男性。荒々しく逆だった髪、立派な口ひげ・あごひげ、黒縁眼鏡、派手なスリーピースが特徴。元暴走族「極東戦線」10代目総長だったが、総長引退後は実業家として成功する。総理大臣を3回務め、お札にもなっている伝説の人物。記録では98歳で死んでいるが、現役の理事長として桜一郎の前に姿を現す。
場所
極東学園 (きょくとうがくえん)
NEO鎖国時代に入り、唯一海外からの出入りが可能な経済特化地区の新東京島にある学園。世界を統一する存在「ONE」を発掘するために、梶秋一により設立された。学園内では「TRIBE」と呼ばれる戦闘集団が日夜闘争を繰り広げており、最後に残ったTRIBEの長が「ONE」になるといわれている。なお、闘争は「コスプレしていれば殺人未満はお咎（とが）めなし」というルールで行われる。
前作
オメガトライブ
現代を舞台に、「種の限界」により滅びゆく現生人類の次世代となる日本オメガに進化した吾妻晴と、類まれなるカリスマ性を有する元・暴走族総長梶秋一の2人を軸に、進化種オメガの抗争と、日本クーデター計画の過程... 関連ページ：オメガトライブ
オメガトライブ キングダム
次世代の人類である超人類・「オメガ」へと進化した青年・吾妻晴と、元暴走族議員・梶秋一の二人を主人公に、日本でのクーデター計画と、他国のオメガたちとの戦いを描いた作品。『オメガトライブ』の直接的な続編。 関連ページ：オメガトライブ キングダム
書誌情報
OMEGA ONE 3巻 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2022-04-19発行、 978-4098510863)
第2巻
(2022-08-19発行、 978-4098512454)
第3巻
(2023-01-12発行、 978-4098515400)
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