オメガトライブ

現代を舞台に、「種の限界」により滅びゆく現生人類の次世代となる日本オメガに進化した吾妻晴と、類まれなるカリスマ性を有する元・暴走族総長梶秋一の2人を軸に、進化種オメガの抗争と、日本クーデター計画の過程を描く。続編は『オメガトライブ キングダム』。

正式名称
オメガトライブ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
レーベル
ビッグコミックス(小学館)
巻数
全11巻完結
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概要・あらすじ

16歳の引きこもり・吾妻晴はケニアの山中で保険金目当ての父親に瀕死の重傷を負わされる。薄れゆく意識の中、あらわれたWILLと契約、人類の新世代となるオメガに進化する。オメガの能力を使って、同士を増やす吾妻晴は、稀代のカリスマ性を有する元・暴走族総長・梶秋一も仲間とし、3年がリミットとなる日本クーデター計画を進めていく。

登場人物・キャラクター

吾妻 晴 (あずま はる)

16歳の引きこもり。社会復帰プログラムツアーで旅行していたケニアの山中にて、保険金目当ての父親に拳銃で撃たれ、瀕死となった。薄れゆく意識の中、突如あらわれたWILLと契約し、日本オメガへと進化する。オメガの中では原生人類の流れを汲む正当な進化種。日本オメガに進化したことにより、常人の80倍の速度で思考や行動が可能な「クロックアップ」を身につけ、自分と同じ「進化する脳」を持つ仲間を見つけようとする。 その後、アメリカオメガのイブ・L・ホークスから、世界のオメガたちが次世代の進化を獲得する「種の衝突」というゲームをしているという事実を告げられ、出遅れたオメガが「種の衝突」に参加するため、3年後、日本にクーデターを起こすという条件を突きつけられる。 クーデター完遂のため、生き残る側の部族「オメガトライブ」として同士を集めようとする。

梶 秋一 (かじ しゅういち)

暴走族・極東戦線の10代目総長を引退後、若者たちのネットワークを利用して実業家として成功する。安定した生活の中で、暴走族時代の血沸き肉踊る日々を懐かしんでいたが、「オメガトライブ」による極東戦線狩りを受けて現役に復帰、周囲の暴走族を傘下に加えて「極東連合」を結成、吾妻晴率いるオメガトライブと全面抗争を始める。 稀代のカリスマ性を有し、独特の喧嘩哲学で行動する。幼少時に母親から受けた虐待が原因で、極度のストレスや興奮状態になると脳内麻薬を大量分泌させて苦痛をすべて快楽に変える「後天性無痛覚症」である。また、その虐待が原因で大の納豆嫌いになっている。

桜 一郎 (さくら いちろう)

スキンヘッドの男性。渇きを無くした吾妻晴をアメリカオメガであるイブ・L・ホークスのもとに導く。その後、吾妻晴の考えに感銘を受け、参謀役として行動を共にする。経歴については一切不明である。

羽柴 恵美 (はしば えみ)

吾妻晴の恋人。金木英姫の異母姉妹。圧倒的な力を持つ男が好きで、DV男の暴力も自分への愛の証明として受け入れる。

金木 英姫 (かねき よんひ)

羽柴恵美の異母姉妹。テコンドーの使い手で、自分よりも強い男が好き。吾妻晴の能力を見極めるため、闇討ちする形で接近した。レベル2ウイルス感染による洗脳ののち、吾妻晴、桜一郎らと行動を共にする。感染の結果、遠くにいても吾妻晴の意思を感じ取ることができるようになっている。

劉 水華 (りゅう しぇいほあ)

中国オメガである劉智健の娘。他の種と混じり合い共存していくという父親の思想により、遺伝子操作を受けて、他のオメガと交合が可能になっている。父親・劉智健と同様、「水」の特性を持ち、水を自在に操ることができる。自尊心が高く、娘である自分を手駒のように扱う劉智健に反発している。

斉藤 道夫 (さいとう みちお)

「マングース道夫」との別名を持つ衆議院議員。金と暴力を効果的に使って現在の地位までのし上がった。その人心掌握術と腹芸は梶秋一も認めるレベル。かつては早海勇介の父親である国会議員大山正達の右腕として働いていたが、大山の引退後、地盤も講演会もその奥方までも奪い取った。

早海 勇介 (はやみ ゆうすけ)

斉藤道夫の第一秘書。急逝した国会議員・大山正達の息子で、現在は母親の旧姓を名乗っている。父親からすべてを奪い取っていった斉藤道夫を憎み、斉藤を討つために彼の下で働く。

荒戸 源一郎 (あらと げんいちろう)

元海上自衛隊海将補にして、「有事法制世論研究会」の主要メンバー兼「自衛隊秘密部隊」隊長。荒戸大輔の父親。平時は隠遁した自衛官を装っている。

荒戸 大輔 (あらと だいすけ)

荒戸源一郎の次男。吾妻晴が防衛大学に潜入した際の上級生で、人心掌握術を駆使して他者を支配することを当然と考える。同じように防衛大に進学し幹部学校の卒業を目前にして謎の事故死を遂げた兄・武士にコンプレックスを抱いている。

小菅 守 (こすげ まもる)

元自衛隊二等陸士。コミュニケーション能力の欠如により中隊内でいじめの対象となる。上官をナイフで切りつけるという傷害事件を起こして免職処分が下されるところを自ら志願して「完璧な兵士」を作るための実験台となり、吾妻晴に匹敵する驚異的な身体能力を獲得する。以後、コードネーム「金の鹿」として、自衛隊秘密部隊の暗殺者となる。

真島 昌士 (まじま まさし)

元極東戦線第10代目副総長。暴走族時代からの梶秋一の腹心の部下。自分を取り立ててくれた梶に多大な恩義を感じ、忠誠を誓っている。既婚で2児の父親。

イブ・L・ホークス

アメリカオメガ。アメリカ合衆国大統領夫人。特性は「火」で、大国を影から操ることができる権力によって遺伝子闘争に勝利しようとしている。いち早く日本オメガの存在を察知、他の種に先んじて吾妻晴に接触した。遅れて発生した日本オメガが「種の衝突」ゲームに参加するために「期限3年のクーデター」という条件を突きつける。

劉 智健 (りゅう ちーちぇん)

中国オメガにして、中国一の富豪。特性は「水」で、水を自在に操ることができる。他のオメガと融合し共存するという思想を持ち、遺伝子操作により他のオメガと交合が可能な子供、劉水華と劉天水を生み出した。他者を道具として切り捨ててまで保身を図る用心深さと、溢れんばかりの自己顕示欲が混在した複雑な人格を有している。

ファンダル・アブドゥル・ハキム

中東オメガ。サウダイ共和国の第7王子で、「日・中東石油開発事業」の交渉役として来日した。5歳の時「スクリューワーム」と呼ばれるハエを媒介としてウイルスに感染し、オメガとなった。その特性は「大地」で、膨大な数の「スクリューワーム」を操って攻撃ができる。また、ハキムが女性と性交することによって女性を宿主化し、その女性と成功した男性を洗脳していく。 自分を捨てて、かつての婚約者と逃げた母親と、母親と無理やり婚姻を結んだ父親を激しく憎み、両親への復讐を目標に生きている。

WILL (うぃる)

『オメガトライブ』に登場するウイルス。人類をオメガに進化させるウイルスが吾妻晴の脳内でビジョンとして発現したもの。巨大な性器を有した筋肉隆々の男性の姿としてあらわれる。旧人類を現生人類まで進化させた正当な進化種である。

集団・組織

オメガ

『オメガトライブ』に登場する種族。自滅に向かう原生人類の次世代となるべく、世界各地で同時多発的に発生した進化種。アメリカ、イタリア、中国、中東、行方不明、そして日本の6種が確認されている。「全てに絶望している」、「社会不適合者であること」、「それでもなお生に執着する意思を持っていること」の3条件を満たした人間がウイルスに感染することで次世代種であるオメガに進化する。 それぞれ異なった特性を持ち、独自のスタイルで次世代の進化を獲得するゲーム「種の衝突」に参加している。

自衛隊秘密部隊 (じえいたいひみつぶたい)

『オメガトライブ』に登場する組織。荒戸源一郎を隊長とする。敵の攻撃に対して堂々たる反撃を行えることを目的とした実戦部隊。自衛隊とは無関係の非合法組織だが、自衛隊を中心に各省庁、政治家、官僚に協力者を持ち、有事の際には命を賭して敵を迎え撃つ覚悟と装備を有する。

書誌情報

オメガトライブキングダム 全11巻 小学館〈ビッグコミックス〉 完結

第1巻

(2005年12月発行、 978-4091874856)

第2巻

(2006年4月発行、 978-4091801685)

第3巻

(2006年7月発行、 978-4091803672)

第4巻

(2006年10月発行、 978-4091806390)

第5巻

(2007年1月発行、 978-4091808066)

第6巻

(2007年4月発行、 978-4091811646)

第7巻

(2007年8月発行、 978-4091812445)

第8巻

(2007年10月発行、 978-4091814470)

第9巻

(2007年12月発行、 978-4091815583)

第10巻

(2008年5月発行、 978-4091818560)

第11巻

(2008年8月発行、 978-4091820945)

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