SHAMAN KING THE SUPER STAR

本作はアニメ化やゲーム化をはじめとする多数のメディアミックスが展開されている、武井宏之の代表作「シャーマンキング」シリーズ第3作。だが、前作『シャーマンキングFLOWERS』が途中で終了したため、掲載誌やタイトルを一新して連載再開されたという経緯がある。前作と同様に、麻倉葉と麻倉アンナの息子･麻倉花が主人公を務めており、『シャーマンキング』の主人公である麻倉葉の出番は少ない。ただし、前作終盤で花が死亡して霊体となったため、本作序盤ではヒロインのアルミ･ニウムバーチが主人公を務めている。また、『仏ゾーン』や『デスゼロ』をはじめ、武井宏之の過去作のキャラクターが多数登場するのも特徴となっている。

麻倉花が地獄での修行に明け暮れる一方で、アルミ･ニウムバーチは神々の代理戦争「フラワーオブメイズ」を勝ち抜くため、花の持霊としてふさわしい伝説の霊「超級霊(スーパーゴースト)」を手に入れるべく旅立っていた。長野で開かずの金庫を巡って死闘を繰り広げるアルミは、戦艦大和をまとった強敵と対峙する。長野に集うシャーマンやさまざまな霊の思いと過去が交錯する中、アルミたちと敵対関係にあるチーム･ヤービスの面々が暗躍を始めていた。

現世に蘇生し、デスゼロを新たな持霊として迎えた麻倉花は、アルミ･ニウムバーチと共に長野から西東京に帰還していた。一方、ある人物が花の養母･玉村たまおを訪ねる中、チーム･ヤービスと共に暗躍する組織があった。これ以降はフラワーオブメイズに向けて各チームの活動が激しくなり、西東京を舞台に予想外の戦いも繰り広げられる。フラワーオブメイズにかかわるシャーマン･精霊･神々の思惑と陰謀、その過程でぶつかり合うシャーマン同士の熱いバトルも見どころとなっている。