概要
腹を減らした猿は蟹を相手に、自分の持つ柿の種と蟹が持つ握り飯の交換を持ちかける。蟹が蒔いた柿の種は大きな木に育ち、沢山の実をつけた。猿は柿の実を取ってやろうと言って木に登るが自分が食べてばかりいる。
猿に固い柿の実を投げつけられた蟹は死んでしまい、亡骸から子蟹が生まれた。親の仇を取ろうとする子蟹に栗蜂臼らが助太刀し、猿の家で待ち伏せて猿を散々に懲らしめる。
登場人物・キャラクター
蟹 (かに)
猿から貰った柿の種を育てるが、猿に柿の実を投げつけられて死亡。
猿 (さる)
ずる賢い猿。蟹の握り飯を手に入れ、柿の実を投げつけて蟹を殺した。
子蟹 (こがに)
蟹の亡骸から生まれ、親の仇を取ろうとする。
栗 (くり)
蟹の仇を取ろうとする子蟹に加勢し、囲炉裏に隠れて爆ぜ猿に火傷を負わせた。
蜂 (はち)
蟹の仇を取ろうとする子蟹に加勢し、水甕に隠れて猿を刺した。
臼 (うす)
蟹の仇を取ろうとする子蟹に加勢し、庇に隠れて猿を押し潰した。