あいつとララバイ

横浜を舞台に、バイク好きの不良高校生菱木研二と女子高生佐藤友美の恋愛模様を中心に、多くの仲間たちが織り成すみずみずしい青春群像を描いた作品。ラブコメ漫画、ヤンキーケンカ漫画、バイク漫画と多彩な魅力が詰め込まれ、バイクブームだった当時の流行を反映し、人気を博した。敵役として多くの暴走族やヤクザ組織が登場し、時には警察に対しても一歩も引かない研二だが、恋愛にはウブで、友美との関係も、キスで大騒ぎするようなプラトニックな純愛である。

正式名称
あいつとララバイ
作者
ジャンル
バイク
レーベル
講談社コミックスDX(講談社)
巻数
全19巻
関連商品
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概要・あらすじ

中学3年生の佐藤友美は、初恋の相手が海外へ留学してしまうことを当日に親から知らされ、大慌てで成田空港へと急ぐ。電車でも車でも間に合わないとあせった友美は、思わず路上で信号待ちをしていた少年のバイクの背にまたがってしまう。面くらいながらも少年は友美を成田空港まで送り届けてくれた。その後高校へ進学した友美の前に、留年して1年生をやり直している菱木研二が、クラスメイトとして現われた。

なんとこの研二こそが、友美を空港に送ってくれたあの少年だったのだ。バイク好きで授業は遅刻する不良少年の研二に最初は近づこうとも思わなかった友美だが、研二は友美のことを好きだと告白してきた。驚きとまどう友美だが、ナンパで問題児だけれど魅力にあふれる研二に接しているうちに、次第に心が揺れ動いてゆく。

登場人物・キャラクター

菱木 研二

バイクを愛する不良男子高生。横浜西高校を留年したので、1歳年下の佐藤友美と同じクラスになった。友美のことが好きになり、アタックを続ける。最初は警戒されていたが、じょじょに打ち解け、カップルとなった。明るくひょうきんで皆に好かれる人気者だが、女性に対しては弱く、ちょっと誘惑されるとすぐなびいてしまうので、たびたび友美にヤキモチを焼かせる。 正義漢でもあり、バイクの腕前と度胸は天下一品。実家は菱木モータースという自動車・バイク整備工場。バイクは好きだが集団でつるむのは嫌いで、暴走族たちとは距離を置いている。圧倒的な強運の持ち主でもあり、何度となくライバルたちと危険なレース勝負を繰り返すが、命が危険な大ケガを負ったことはない。

佐藤 友美

横浜西高校に入学した女子高生。茶髪にパーマをかけている。両親と弟の4人家族。走ることが好きで、中学の時には陸上部で県の記録保持者だった。ナンパな不良の菱木研二に好きだと言われ、最初は戸惑い困っていたが、真っ直ぐで素直な研二にだんだん好感を持ち始め、つきあうことになった。 研二に夢中になってからは自分からキスするなど大胆な行動も多くとり、次々と現われる恋のライバルたちとも堂々と渡り合うようになる。研二と不良の抗争現場にも飛び込むなど、勝ち気で度胸もある。

太田

横浜西高校3年生。男子バスケ部所属。モテモテマンの異名を持つ人気者。佐藤友美に交際を申し込んだ。そして友美につきまとう菱木研二に対し、友美を賭けたバスケットの試合を持ちかけた。太田チームの楽勝かと思われたが、研二と友美が仲良くしている様子を見て逆上し、ヒステリックな本性を露呈してしまう。 結局試合にも負け、研二と友美の距離を縮めるのに一役買ってしまった、ピエロのような悲しい存在。

相沢 理恵

横浜西高校で、留年する前の菱木研二と同級生だった女子高生。黒髪で長髪の大人びた雰囲気の美女。両親が離婚寸前で悩みを抱えている。学校ではおだやかな姿しか見せないが、その正体は、横浜じゅうの暴走族から尊敬を受ける伝説の「本牧レディ」の7代目。本牧レディは胸にKマークの付いた赤いジャンプスーツがトレードマークである。 中学のころはレディースチームエンゼル・キッスのリーダーであった。男に引けをとらない度胸と腕力の持ち主。密かに研二に思いを寄せていたが、研二と佐藤友美の仲を認め、2人を応援している。

白川 由紀子

横浜西高校に赴任してきた英語教師。菱木研二と佐藤友美のクラス担任も受け持つ。グラマーでセクシーな大人の女性。派手な外車を乗り回し、パトカーを振り切ってしまう過激な性格。学生のころの同級生で現在は人気F1ドライバーの島英彦が好きだった。自分の前を去った彼の面影を研二に重ね、酒場を連れまわしたりドライブに誘ったりと、積極的に誘惑し、友美にジェラシーを抱かせる。

耀子さん

菱木研二たちがよくたまり場にしている喫茶店「ファニー」のマスターを務めている女性。やんちゃな研二たちを見守る、お姉さんのような存在。

マリア

横須賀に住んでいるハーフの女の子。父親はアメリカ海軍勤務。葉山マリーナに夏休み中のアルバイトに来ていた菱木研二と知り合った。研二に一目ぼれし、積極的にモーションをかける。研二を追って葉山にアルバイトに来た佐藤友美とお互いにライバルとして意識し合う。 「ヨコスカマリア」と呼ばれ、横須賀の暴走族たちのあこがれを一身に集めている。

新名じゅん

横浜女学院に通う女子高生。女性4人組のバンドのボーカル&ギター担当。黒髪のショートヘアで、幼い面影も残るかわいい女の子だが、親兄弟のいない天涯孤独の身なので気は強く、男とケンカして勝つほどの強さを誇る。中3まで大阪で暮らしていたので、大阪弁を使う。佐藤友美とは中学時代に陸上競技でのライバルだった。 その気の強さを見込まれ、相沢理恵の次に「本牧レディ」8代目を継ぐ逸材として注目されるも、本人にはその気なし。母親と昔に別れた実の父親が大きな会社の社長なので、そのツテを使い、友美の通う横浜西高校に転入してきた。友美の彼氏である菱木研二のことが気になりはじめ、彼の周りをつきまとい、友美をやきもきさせた。

秋本 たかし

佐藤友美のご近所さんで、兄のような存在だった。友美の初恋の相手。アメリカへ留学へ行ってしまい、友美を悲しませた。1年後に帰国した際には、ヒゲもじゃのワイルドな風貌になっていた。友美の通う横浜西高校に教育実習として体育の講師で赴任してきた。友美が不良学生の菱木研二と仲が良いらしいことを嘆き、研二を目の敵にしている。

大門 恭介

神戸の暴走族魔駑奴愚(マッドドッグ)のリーダー。関西一円に勢力を誇る暴力団大門組のひとり息子。バイクの腕とケンカは関西一と言われ、不良たちから慕われている。関西弁でしゃべる熱い男。神戸の街で菱木研二や相沢理恵たちと知り合った因縁で、横浜へと出てきた。 「族狩り」をしていた沢木竜一を巡る抗争が終わった後、横浜西高校に転入してきた。研二たちと行動を共にしているうちに新名じゅんのことを意識しはじめ、やがて恋仲へと進展した。

沢木 竜一

関東一のライダーと呼ばれた伝説の男。菱木研二にバイクを教え、多くの影響を与えた。従って、研二は彼の事を尊敬している。横浜の暴走族本牧ストリートベイカーズのリーダーだったが、抗争の果てに逮捕され、街から姿を消した。2年後に再び横浜に戻ってきたが、ハンパな暴走族にヤキを入れてまわる「族狩り」を行ない始めた。 そのため、本牧レディ相沢理恵を中心とした現役暴走族たちの敵となった。

赤木 洸一

北海道の郊外の牧場で暮らしている。メガネをかけているおだやかな顔つきの男性。原宿のバイクグループテディボーイズのリーダーだった過去を持つ。バイクの腕前はバツグンだったが、彼に勝負を挑んだライダーは皆なぜか事故を起こしてしまい、「死神ライダー」という異名で呼ばれていた。 そしてついに挑戦者から死者を出してしまい、赤木はバイクを捨てて北海道へと身を隠した。しかし、かつてチームの後輩だった少年ユウキが赤木の所在を突き止める。偶然北海道旅行中に出会った菱木研二も交えて、「死神ライダー」との勝負が始まった。

マキオ

かつては原宿のバイクグループテディボーイズに所属していたが、仲間たちと決裂し、姿を消した。その後プロのオートバイレーサーとして日本に戻って来た。偶然菱木研二と路上で勝負する羽目になったが、圧倒的テクニックで研二を負かした。肋骨にヒビが入るケガを負い、バイクも大破してしまった研二だったが、今までのライバルとはレベルの違うマキオの登場は、彼の闘争心に火をつけた。

集団・組織

紅蓮会

『あいつとララバイ』に登場するヤクザ組織の名称。横浜一帯をシマにしている。あくどさで定評がある。女子高生新名じゅんや菱木研二が末端組員にからまれたことが原因となり、横浜じゅうの暴走族を束ねる「本牧レディ」相沢理恵たちと紅蓮会は全面抗争に突入した。理恵の父親の会社を紅蓮会がゆすっていた事も原因の一つである。 そして「本牧レディ」の初代は、現在紅蓮会に所属するゆうき霧子であった。この抗争は新旧本牧レディのぶつかりあいでもあるのだ。両者は暴力ではなくバイクで、横浜から神戸までの長距離レースで勝敗をつけることとなる。

書誌情報

あいつとララバイ 全19巻 〈講談社コミックスDX〉 完結

第1巻

(1998年3月発行、 978-4063199154)

第1巻

(1982年1月18日発行、 978-4061728080)

第2巻

(1998年3月発行、 978-4063199161)

第3巻

(1998年3月発行、 978-4063199178)

第4巻

(1998年4月発行、 978-4063199260)

第5巻

(1998年4月発行、 978-4063199277)

第6巻

(1998年4月発行、 978-4063199284)

第7巻

(1998年5月発行、 978-4063199352)

第8巻

(1998年5月発行、 978-4063199369)

第9巻

(1998年5月発行、 978-4063199376)

第10巻

(1998年6月発行、 978-4063199451)

第11巻

(1998年6月発行、 978-4063199468)

第12巻

(1998年6月発行、 978-4063199475)

第13巻

(1998年7月発行、 978-4063339574)

第14巻

(1998年7月発行、 978-4063339581)

第15巻

(1998年7月発行、 978-4063339598)

第16巻

(1998年8月発行、 978-4063339727)

第17巻

(1998年8月発行、 978-4063339734)

第18巻

(1998年8月発行、 978-4063339741)

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