概要・あらすじ
富山県出身のマイナー漫画家・吉本浩二は、抱えていた連載が全て終わってしまい、途方に暮れていた。しかし、そんな自分を変えたいと考え、趣味のバイクで日本一周の旅に出ること、8歳年下の片思いの相手・Eさんに告白することを決心する。彼のEさんへの恋愛感情と旅先での古い友人や見知らぬ人とのふれあい、日本各地の情景などを描く。
登場人物・キャラクター
吉本 浩二 (よしもと こうじ)
『日本をゆっくり走ってみたよ〜あの娘のために日本一周〜』の主人公であり、本作の作者。富山県出身の漫画家。36歳で独身、小太りで口下手、不器用でモテない男性。8歳年下のEさんに片思いをしている。抱えていたマンガの連載が全て終わってしまい、新たな仕事がない状態で悶々としていたが、そんな自分を変えるために、趣味のバイクで日本一周の旅に出ること、その旅から帰ってきたらEさんに告白することを決意する。 名古屋の大学を卒業しており、全国に友人がいる。
Eさん
吉本浩二の片思いの相手。元書店員の28歳の女性で、吉本浩二とは編集者との花見に同席したことがきっかけで知り合う。現在は栃木県宇都宮市在住。明るくさっぱりした性格。
迫田 (さこた)
吉本浩二の大学時代のサークルの先輩。気さくで面倒見のいい性格。大学での同級生と結婚し、そのまま名古屋で暮らしている。
坂田 (さかた)
吉本浩二が淡路島を訪れた際に出会った21歳の青年。実家は食堂を営んでおり、店を継ぐために淡路島に残っているが、そのことに不安を抱えている節がある。
野々瀬 (ののせ)
吉本浩二の大学時代の友人。徳島県出身で、現在も徳島県で暮らす。明るい性格の女性で、四国を訪れた吉本浩二と会い、彼の恋を応援する。
大学時代の憧れの人
氏名は登場しない。吉本浩二が大学時代に憧れていた女性。島根県出身。大学卒業後に故郷に戻って結婚し、現在は大阪府で暮らしている。
竹原 康之 (たけはら やすゆき)
吉本浩二の元アシスタント。真面目な性格で、不動産業を営む父親が病に倒れたことをきっかけに漫画家への道をあきらめ、現在は地元の神戸に戻り、家業を継ぐための勉強中。
吉本浩二の母 (よしもとこうじのはは)
昭和21年生まれ。明るく子供想いだが、少々頭に血が上りやすい。吉本浩二の父の浮気が発覚し、離婚を切り出す。
吉本浩二の父 (よしもとこうじのちち)
吉本浩二が帰省する少し前に、浮気をしていたことが発覚し、吉本浩二の母と険悪な雰囲気になる。
吉本浩二の兄 (よしもとこうじのあに)
吉本浩二同様、口下手で、コミュニケーションが得意ではないタイプ。現在は結婚して地元・富山県で家族と暮らす。吉本浩二の作品の単行本は全て自宅に揃えている。
大田実 (おおたみのる)
吉本浩二の高校時代の友人。地元・富山県の食品メーカーに就職し、営業マンとして働いている。吉本浩二同様に独身でモテない。見栄っ張りな性格。
木島 (きじま)
吉本浩二の大学時代の同級生。大学時代は牧場で吉本浩二とともにアルバイトをしていた。現在は北海道で養鶏場を営む。3人の息子がいる。