あらすじ
娘のむーちゃんを出産後、たかぎなおこはようやく退院して夫のおつぐやんと家に帰ってきた。だが、これからは病院のサポートもなく、自分たちで子育てをしていかなくてはならない。ミルク作りから授乳後のげっぷ、さらには沐浴など、しなければならないことに追われて二人はてんやわんや。明けて翌日、おつぐやんが仕事に行ってしまって不安を覚えるなおこだったが、そこに心強い子育ての大先輩である母が、なおこの育児をサポートするために現れる。(エピソード「じぃじとばぁばがやってきた)。ほか、27エピソード収録)
登場人物・キャラクター
たかぎ なおこ
漫画家を生業とする女性。41歳の時に2歳年上のおつぐやんと結婚し、42歳で妊娠。帝王切開で長女のむーちゃんを出産した。慣れないことばかりであたふたするときもあるが、育児に協力的なおつぐやんや、退院後すぐに三重から手助けにやって来てくれた母や父、むーちゃんの面倒を見てくれる義母などのサポートを受けつつ、日々新たな発見をしながら、愛情込めてむーちゃんの育児に励んでいる。おつぐやんには「なおこやん」と呼ばれている。実在の人物、たかぎなおこがモデル。
おつぐやん
たかぎなおこの夫。なおこより2歳年上。出産以前から、家で仕事をしているなおことは家事を分担しており、仕事で家をあけているとき以外は、育児にも積極的に参加してなおこを助けている。残業が少なく、職場が家から近いということもあって、育児に割ける時間も多い。ひな人形をしまい遅れた際に、娘の婚期が遅れても別に構わないと口にしたり、キッズコーナーで遊ぶむーちゃんを見て、そのかわいさのあまり涙ぐんだりと、とにかく娘のことがかわいくて仕方がない。歩けるようになるのがほかの子と比べて遅かったりと、ともすれば欠点と感じがちなところについても、いつかは歩けるようになるし、歩き出したらかわいらしいハイハイ姿も見られなくなってしまうと肯定的にとらえ、むーちゃんの成長を温かく見守っている。
むーちゃん
たかぎなおこの幼い娘。月齢8か月くらいまでは、よく男の子にまちがえられていた。小柄な体型で、1歳4か月の頃にまだハイハイをしていたりと、ほかの子と比べて成長が遅いのではないかと心配されることもあったが、母親のなおこと父親のおつぐやんの、のんびりとした育児方針と深い愛情により、すくすくと成長していく。
母
たかぎなおこの母親。三重県でなおこの父と暮らしているが、なおこの退院翌日から2週間、泊まりがけで孫であるむーちゃんの育児を手伝うためになおこの家にやって来た。帝王切開だったため、退院後もすぐに本調子に戻らなかったなおこを気遣い、むーちゃんの面倒はもちろん、なおこの食事の世話までして、娘の初めての育児をサポートする。むーちゃんとの初対面時、生まれてきたことを心から喜び、かわいいかわいいと連呼していたことが、未だ実感の薄かったなおこの母性を、急激に目覚めさせるきっかけとなった。ちなみに、幼い頃のなおこはやんちゃだったために手を焼いてきたはずだが、母自身は大変だったことなど何もなく、なおこら三人の子供たちがかわいくて仕方がなかったと語っている。
父
たかぎなおこの父親。三重県でなおこの母と暮らしている。もともと、母がなおこの手助けに行っているあいだは家で留守番している予定だったが、母がなおこや孫のむーちゃんについて電話で報告してくる内容を聞いて我慢ができず、母が実家に帰る3日前に、突如なおこの家にやって来た。実は、キッズコーナーで全力で体を使ってむーちゃんと遊んだりと、子供が大好き。若い頃は仕事で忙しいにもかかわらず、休日になると子供たちをプールに連れて行ったり、なおこを自転車に乗せて遊びに行ったりしていた。
義母
おつぐやんの母親。たかぎなおこの家の近くに住んでおり、店を開いて一人で暮らしている。なおこがむーちゃんと午前中の散歩をしたあと、午後によくお世話になっている。お茶を淹れてなおこのことをもてなし、昼寝をしているむーちゃんを見ていてくれるため、この時間はなおこの貴重なリフレッシュタイムにして、仕事の時間となっている。