顔面最強義弟と学校でも家でも一緒
新しく家族となった同い年でイケメンの義弟・一葉冬眞とはクラスも一緒。転入したばかりの麻倉絵南が一人にならないよう、自分の仲間を紹介したり、昼ごはんに誘ったりと常に絵南を助けてくれる。そんな特別待遇の中、冬眞は無自覚に思わせぶりなセリフを言うため、義姉の絵南はついドキドキさせられる。しかし、キュンとしたのも束の間、すぐにひどいことを言われて、絵南はイライラしてしまう。上げたり下げたりと気持ちを揺さぶられ、読者は絵南の気持ちに共感してしまう。
生意気な義弟×運命の人との出会いを待つ義姉
冬眞はタレントかと思うほど整った顔のイケメン。良くも悪くも自分の意見をハッキリ言い、周囲の反応はあまり気にしない。妹の希咲をとても大事にしていて、シスコン気味。 絵南は、ちょっとかわいい普通の女子高生。なぜかダメ男ばかりにモテてしまい、少し男性不信気味だか、いつか運命の相手と結ばれることを夢見ている。
母の再婚相手である家族との初対面の日。変な男から言い寄られていた絵南を助けてくれたのは、義弟となる冬眞だった。初対面で「絶対、俺のこと、好きにならないでね」と言われた絵南は何様と冬眞に腹を立てるが、大切なモノを守り、芯のある冬眞にしだいに惹かれていく。
恋愛感情を持ったことのない冬眞に苦戦
妹の希咲を大事にしてくれる絵南を、家族として認め、受け入れる冬眞。絵南に対し、おちょくるようなことを言いつつも世話を焼いてくれる。そんな冬眞に特別な感情を抱いてしまう絵南。家族だからとその思いに蓋をしようとした絵南だったが、しだいにその気持ちは大きくなっていく。ついに「一人の男の子として好き」と告白した絵南だったが、絵南に対する気持ちは希咲と同じだと言われてしまう。誰かを本気で好きになったことがなく、自分の感情に鈍感な冬眞を振り向かせるのは至難の業だった。
登場人物・キャラクター
麻倉 絵南 (あさくら えな)
運命の人と出会えることを夢見ている女子高校生。明るく素直でかわいい16歳の女の子。高校1年の終わりに母の再婚が決まり、新しい家族と暮らすため、転校することになる。義弟となった一葉家の長男・一葉冬眞とは同い年で、彼と同じ森城学園に通う。なぜか変な男ばかりから告白され、友達から「両想いになれない呪いでもかかっているのでは」と言われてしまう。母の再婚してから姓は「一葉」となる。
一葉 冬眞 (いつは とうま)
森城学園に通う男子高校生。つり目のイケメンで、学校では注目の的。あまりにモテすぎて、好意を寄せる女子に対しては塩対応。しっかり者で面倒見もよく、先生からも頼られている。父と妹・希咲と三人で暮らしていたが、高校1年の終わりに両親の再婚で麻倉絵南と家族になる。小学生の妹・希咲をとても大事にしている。家族に対してはやや過干渉。ストレートでキツイことも言うが、優しいところもある。
一葉 希咲 (いつは きさき)
一葉冬眞の妹。天真爛漫でかわいい女の子で、兄の冬眞から溺愛されて育つ。小学1年生の終わりに、父が麻倉絵南の母と再婚。感情表現が豊かで人懐っこく、新しく家族になる絵南ともすぐに仲良くなるなど、一葉家のムードメーカー的存在。健人というボーイフレンドがいる。
書誌情報
キスで起こして。 8巻 集英社〈りぼんマスコットコミックス〉
第1巻
(2020-08-25発行、 978-4088675961)
第6巻
(2023-09-25発行、 978-4088677316)
第7巻
(2024-03-25発行、 978-4088677484)
第8巻
(2024-08-23発行、 978-4088677699)