キスで起こして。

キスで起こして。

2000年に中学3年生で漫画家デビューした作者・春田ななが、デビュー20周年を迎えた時の連載作品。とある日本の一般的な町が舞台。親同士の再婚で同い年の弟と小学生の妹ができた女子高生の麻倉絵南。顔がよくて、しっかりしているが生意気な弟・一葉冬眞と、変な男からばかりモテてしまう姉・絵南との義姉弟ラブコメディ。イケメンすぎて面倒くさいほど女子からモテてしまう冬眞は、女性に対して塩対応。しかし家族と認めた絵南に対しては過保護で、思わせぶりで直球の発言をし、絵南はキュンとさせられてしまう。運命の恋を夢見る絵南の家族への愛と禁断の恋を描いた少女漫画の王道的な作品。集英社「りぼん」2020年5月号から連載開始。

正式名称
キスで起こして。
ふりがな
きすでおこして
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
りぼんマスコットコミックス(集英社)
巻数
既刊8巻
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顔面最強義弟と学校でも家でも一緒

新しく家族となった同い年でイケメンの義弟・一葉冬眞とはクラスも一緒。転入したばかりの麻倉絵南が一人にならないよう、自分の仲間を紹介したり、昼ごはんに誘ったりと常に絵南を助けてくれる。そんな特別待遇の中、冬眞は無自覚に思わせぶりなセリフを言うため、義姉の絵南はついドキドキさせられる。しかし、キュンとしたのも束の間、すぐにひどいことを言われて、絵南はイライラしてしまう。上げたり下げたりと気持ちを揺さぶられ、読者は絵南の気持ちに共感してしまう。

生意気な義弟×運命の人との出会いを待つ義姉

冬眞はタレントかと思うほど整った顔のイケメン。良くも悪くも自分の意見をハッキリ言い、周囲の反応はあまり気にしない。妹の希咲をとても大事にしていて、シスコン気味。 絵南は、ちょっとかわいい普通の女子高生。なぜかダメ男ばかりにモテてしまい、少し男性不信気味だか、いつか運命の相手と結ばれることを夢見ている。

母の再婚相手である家族との初対面の日。変な男から言い寄られていた絵南を助けてくれたのは、義弟となる冬眞だった。初対面で「絶対、俺のこと、好きにならないでね」と言われた絵南は何様と冬眞に腹を立てるが、大切なモノを守り、芯のある冬眞にしだいに惹かれていく。

恋愛感情を持ったことのない冬眞に苦戦

妹の希咲を大事にしてくれる絵南を、家族として認め、受け入れる冬眞。絵南に対し、おちょくるようなことを言いつつも世話を焼いてくれる。そんな冬眞に特別な感情を抱いてしまう絵南。家族だからとその思いに蓋をしようとした絵南だったが、しだいにその気持ちは大きくなっていく。ついに「一人の男の子として好き」と告白した絵南だったが、絵南に対する気持ちは希咲と同じだと言われてしまう。誰かを本気で好きになったことがなく、自分の感情に鈍感な冬眞を振り向かせるのは至難の業だった。

登場人物・キャラクター

麻倉 絵南 (あさくら えな)

運命の人と出会えることを夢見ている女子高校生。明るく素直でかわいい16歳の女の子。高校1年の終わりに母の再婚が決まり、新しい家族と暮らすため、転校することになる。義弟となった一葉家の長男・一葉冬眞とは同い年で、彼と同じ森城学園に通う。なぜか変な男ばかりから告白され、友達から「両想いになれない呪いでもかかっているのでは」と言われてしまう。母の再婚してから姓は「一葉」となる。

一葉 冬眞 (いつは とうま)

森城学園に通う男子高校生。つり目のイケメンで、学校では注目の的。あまりにモテすぎて、好意を寄せる女子に対しては塩対応。しっかり者で面倒見もよく、先生からも頼られている。父と妹・希咲と三人で暮らしていたが、高校1年の終わりに両親の再婚で麻倉絵南と家族になる。小学生の妹・希咲をとても大事にしている。家族に対してはやや過干渉。ストレートでキツイことも言うが、優しいところもある。

一葉 希咲 (いつは きさき)

一葉冬眞の妹。天真爛漫でかわいい女の子で、兄の冬眞から溺愛されて育つ。小学1年生の終わりに、父が麻倉絵南の母と再婚。感情表現が豊かで人懐っこく、新しく家族になる絵南ともすぐに仲良くなるなど、一葉家のムードメーカー的存在。健人というボーイフレンドがいる。

書誌情報

キスで起こして。 8巻 集英社〈りぼんマスコットコミックス〉

第1巻

(2020-08-25発行、 978-4088675961)

第6巻

(2023-09-25発行、 978-4088677316)

第7巻

(2024-03-25発行、 978-4088677484)

第8巻

(2024-08-23発行、 978-4088677699)

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