概要・あらすじ
小学生の吉田よしおは、夏休みの最終日に宿題が山ほど残っていることに焦りを感じていた。しかし、今更しょうがないので、テレビをつけると「アラジンと魔法のランプ」をやっていた。これを見てよしおはピンときた。
召使いに宿題をやらせればいい! そこで「母ちゃん、うちに魔法のランプない?」と聞くと速攻で怒られたが、魔法のランプへの思いは強く、自力で押入れを探してみる。すると、あった! よく見ると、レストランでカレーライスのカレーを入れるあれだけど、魔法のランプの形に似てるし、自分が信じていれば召使いが出るはず!
……こうしてカレー容器をこすったためによしおの苦難が始まった。
登場人物・キャラクター
ハニ太郎 (はにたろう)
『ハニ太郎です。』の主人公。吉田よしおが夏休みの最終日、宿題の残りに焦りを感じ、魔法のランプよろしく押入れから探し出したカレー容器。なんとなく形がランプに似ているので、思い切って擦ったところ出現したのが埴輪のハニ太郎だ。 自己チュウでワガママな性格で、ゴトゴトと動いては尋常でないイタズラを思いつく。召使いが欲しくて呼び出したはずのよしおだが、逆にハニ太郎がよしおを召使いのように使っている。 また、よしおのガールフレンド平山ミキが大好きで、埴輪と人の壁を乗り越え彼女との結婚まで考えている。超能力を使うことができ、金縛りや服従など、相手を思うがままに操る能力がある。大食漢であるが、饅頭がきらい。 寒さにも弱く、冬がきらいである。
ハニ子 (はにこ)
『ハニ太郎です。』の登場キャラクター。ハニ太郎の妹で、本名は、ペンジャミン・サティ・ドット・ハニョリーヌ。ピンクのボディーにクルクルとうずを巻いた髪の毛が4本あり、うるんだ瞳でお花型のポシェットを下げている。 兄のハニ太郎をハニタリン王国へ連れ戻そうとやってきたが、ハニ太郎が帰るといわないので、彼女も吉田家の居候となる。性格は兄と同じく、ワガママでカンシャク持ち。寒さに弱い。ハニ子も超能力を持ち、相手をコンニャクや風船もどきに変身させる。
吉田 よしお (よしだ よしお)
『ハニ太郎です。』の登場人物。シイタケの傘のような髪型をした小学生。夏休みの宿題をどうにかしようとカレーの容器を擦って出した召使いのはずのハニ太郎に、なぜか苦しめられる毎日を送っている。ハニ太郎の超能力で、金縛りになることはもちろん、下痢体質にされてしまい、道で排便することが日課のようになってしまった。 おかげで周囲からは「ウンチ男」と言われてしまう。平山ミキとは将来結婚したいと思う仲だが、ハニ太郎によく邪魔をされるため、ハニ太郎兄妹には早く出て行ってほしいと願っている。 詩人の才能を秘めており、本人も詩人になって150歳まで生きるという夢を持つ。
吉田 よしゆき (よしだ よしゆき)
『ハニ太郎です。』の登場人物。吉田よしおの父である。水産会社に勤務しているサラリーマン。真面目だが能天気な性格で、様々な状況に対して順応性が高い。宿題をやらない息子でも立派な社会人になれると信じている。 ハニ太郎とハニ子からは、あまりヒドイ目に遭っていないので彼らには家族のように接している。お酒が好き。
吉田 よし子
『ハニ太郎です。』の登場人物。吉田よしおの母である。専業主婦で、出来の悪い息子に始終頭を抱えている。そのため、いつもガミガミ怒っているが、キレると必殺技「包丁投げ」が出る。ときにズボラでグータラな一面もあり。 ハニ太郎兄妹の面倒を見てはいるが、日常の横暴から嫌気がさしており、早く出て行ってほしいと願っている。
吉田 よしぞう (よしだ よしぞう)
『ハニ太郎です。』の登場人物。吉田よしおの祖父である。普段は宮崎に住んでおりリッチな生活をしているが、孫のよしおが可愛くて仕方がないため、ちょくちょく吉田家にやってくる。しかし、彼もハニ太郎の被害に遭っており、裸で外を走らされる、食べ物を取られる、位牌を壊されるなど散々な思いを味わったためハニ太郎を「悪魔」、ハニ子を「悪魔2」と言って嫌っている。 他界した妻の位牌を持ち歩き、事あるごとに念仏を唱える。
平山 ミキ (ひらやま みき)
『ハニ太郎です。』の登場人物。吉田よしおのガールフレンドである。しかし、ハニ太郎にも好かれていて、よしおと一緒にいると割って入ってこられることもしばしば。よしおの下痢体質には少し閉口している。