概要・あらすじ
1991年春、森の中を追手から逃げていた男が宇宙船のような物体を発見し、姿を隠す。程なくして追手が宇宙船に近づくと、突如中から怪物が現れて彼らを皆殺しにしてしまう。その2年後、ドライブを楽しんでいた月宮真由は、森の中から助けを求める声を聞く。声のする方へ近づくと、1人の少年が怪物に追われている場面に遭遇。真由は慌てて少年を助けるが、彼は突然1つの金属球を取り出し、それを真由の身体へと埋め込むのだった。
登場人物・キャラクター
月宮 真由 (つきみや まゆ)
スポーツクラブでインストラクターとして働く女性。年齢は18歳。その美貌から何人もの男性に声をかけられているが、本人は独り身を楽しんでいる。ドライブに出かけた先でエル・シュレイダーと出会い、彼を追っていた怪物に襲われる。その際、エルの取り出した金属球を体に埋め込まれ、全身を金属に覆われた金属生命体となる。
エル・シュレイダー (えるしゅれいだー)
怪物に追われていた少年。見た目は5歳くらいだが、実年齢は1歳半。「奇跡の子」と言われ、母親のマリア・シュレイダーとともに来日していたが、彼を狙った男たちにマリアを殺され、森の中を逃げていた。その正体は宇宙人で、自らの技術である金属球を空中から自由に取り出すことができ、月宮真由を金属生命体へと変身させる。 自分の命を救ってくれた真由を、かつての母親のように慕っている。
マリア・シュレイダー (まりあしゅれいだー)
カリフォルニアに住む14歳の少女。エル・シュレイダーの母親。かつてプールで遊んでいた時に空からの謎の光を浴びて気絶。この時、身体に傷は一切負わなかったが、処女ながら妊娠してしまい、エルを産んだという経緯がある。「奇跡の子」と呼ばれたエルとともに来日したが、エルの命を狙う集団に襲われ、彼を逃がすために命を落とす。
男 (おとこ)
敵対するやくざの暗殺に失敗し、森の中を逃げていた男性。逃げた先で宇宙船の残骸を発見し、中で宇宙人の死体と金属球を発見する。その死体を見て、自分も金属生命体になれると考え、金属球を自らの身体に埋め込んで変身する。その後はエル・シュレイダーの命を狙うも、同じく変身した月宮真由に撃退される。
その他キーワード
金属球 (きんぞくきゅう)
1991年に地球に飛来した物体。その正体は、長期間の宇宙旅行に耐えるために宇宙人によって開発された、身を守るために使う道具。地球上空を飛んでいる際に宇宙船内で事故が起き、その一部が地上へと落下した。当初は金属球のあまりの小ささに誰も気づかなかったが、男が宇宙船の残骸を発見したことがきっかけでその存在が明らかになる。 金属球は生きており、炭素系生物と融合することで、金属の鎧のようなものに変化する。この変化は使用者の精神に同調するため、心の醜いものは姿も醜くなる。月宮真由はまるで女神のような美しい姿となるが、エル・シュレイダーによれば、それは真由が清い心の持ち主だからとのこと。
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