メガネ、時々、ヤンキーくん

メガネ、時々、ヤンキーくん

なるきの初連載作品。現代日本の高校を舞台に、平穏な暮らしにあこがれるヤンキー嫌いの女子高校生百瀬尋と、元ヤンキーで今は優等生の壱倉煖が、校内ボランティア「おたすけ部」の活動を通じて心を通わせていくラブ・コメディ。引っ込み思案でヤンキーたちにパシりにされていた中学校時代のトラウマで、ヤンキーに強い拒否感を抱く百瀬と、元ヤンキーであることをひたすら隠そうとする壱倉の心境がコミカルに描かれる。また、ヤンキー嫌いな百瀬がトラウマを払しょくし、最終的に恋も成就させるカタルシスを味わうことができる。講談社「別冊フレンド」で2021年2月号から連載の作品で、2021年末にいったん物語は完結したが、完結編となるコミックス第2巻で異例の重版が続き、読者の要望に応える形で2022年に連載が再開された。

正式名称
メガネ、時々、ヤンキーくん
ふりがな
めがね ときどき やんきーくん
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
講談社コミックス別冊フレンド(講談社)
巻数
既刊7巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

百瀬 尋 (ももせ ひろ)

壱倉煖と同じ高校に通う1年生の女子。壱倉とはクラスメイト。肩まで伸ばした栗色のミディアムヘアで、華奢(きゃしゃ)な体型をしている。おとなしい性格の引っ込み思案で、中学校時代はクラスメイトのヤンキーたちにパシリとしていいように使われていた過去を持つ。そのトラウマから今もヤンキーが大の苦手。高校入学後はクラスメイトに恵まれ、平穏な生活を送っている。だがドジっ子気質のため、まだ部活が決まっていない百瀬尋を心配した担任教師から、校内ボランティアが主な活動の「おたすけ部」への入部をうながされ、優等生の壱倉といっしょに課外活動に勤(いそ)しむことになる。しかし活動を始めてすぐに、壱倉が実は元ヤンキーだったことを知ってしまう。百瀬自身の前だけ本性を見せる壱倉に対し、当初は困惑していたが、ぶっきらぼうな言動の裏に隠された壱倉の芯の強さと優しさ、そして自らを変えようとする真摯な姿勢に惹(ひ)かれ、壱倉と付き合うようになる。

壱倉 煖 (いちくら だん)

百瀬尋と同じ高校に通う1年生の男子。百瀬とはクラスメイト。度の強そうな黒縁眼鏡をかけ、地味な風貌をしている。物静かであまり目立たないが、文武両道の優等生で、周囲からの信頼も厚い。校内のボランティア活動をする「おたすけ部」の唯一の部員で、放課後に校門の清掃や花壇の手入れをするなど、多忙な毎日を送っている。実は中学の頃は近隣でも有名なヤンキーだった。喧嘩(けんか)が非常に強く、女子にもモテていたが、一匹狼気質で周囲に人を寄せ付けなかった。高校入学後はそんな自分の過去を封印し、ヤンキーとは無縁の高校生活を送っていたが、おたすけ部に入部した百瀬に元ヤンであることがバレてしまう。そのため、百瀬の前でだけは伊達(だて)眼鏡を外し、端正な顔立ちをはじめ本来の姿をさらけ出している。人を食ったような性格で毒舌ながら、正義感が強くて筋が通らないことが大嫌い。周囲の人間にはまったく興味を示さないが、ドジっ子の百瀬の面倒を見ているうちに彼女の優しさに惹かれていく。のちに告白し、百瀬と付き合うようになる。

書誌情報

メガネ、時々、ヤンキーくん 7巻 講談社〈講談社コミックス別冊フレンド〉

第1巻

(2021-06-11発行、 978-4065235973)

第2巻

(2021-12-13発行、 978-4065261408)

第3巻

(2022-11-11発行、 978-4065296875)

第4巻

(2023-04-13発行、 978-4065313398)

第5巻

(2023-10-13発行、 978-4065333570)

第6巻

(2024-03-13発行、 978-4065347065)

第7巻

(2024-08-09発行、 978-4065366172)

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