リュウの道

リュウの道

宇宙から帰還した少年柴田リュウが、文明が崩壊した地球を舞台に仲間とともに人類の未来を築き上げていくSF漫画。

正式名称
リュウの道
ふりがな
りゅうのみち
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

宇宙船に密航した柴田リュウは長期睡眠させられて地球に帰還した。だが、帰還した地球は大きく変貌しており、文明はすでに崩壊していた。奇形化した生物が闊歩する森で、宇宙帰還船の生き残りマリア・ヘンダーソンジミイ・ヘンダーソンの姉弟に出会ったリュウは、人類の生き残りと文明を探すための旅に出る。多くの仲間と出会ったリュウは旅を通じて経験を積み、能力を高め、生き残った人類たちのリーダーとなっていく。

登場人物・キャラクター

柴田 リュウ

宇宙船に密航したことで、睡眠カプセルによる長期睡眠を強制された16歳の少年。その際受けた睡眠教育により様々な専門知識を有している。地球にただひとり帰還したが、核戦争で崩壊した世界に絶望感を抱き、文明探しの旅に出る。睡眠教育によって活性化されたリュウの脳は独自の進化をとげ、最後には超能力すら使いこなすようになる。

マリア・ヘンダーソン

地球を脱出して戻ってきた宇宙帰還船の生き残りのひとり。若き女性で、ジミイという弟がいる。人類の生き残りを探す柴田リュウの旅に同行するが、過酷な旅の途中で精神を壊してしまう。しかし、異次元の存在に精神攻撃を受けたことがきっかけとなり、精神が復調。その後、神の意志により地球を託されたリュウと結ばれる。

ゴッド

元ロケット・パイロットの老人。宇宙からの帰還者。左手にマシンガン、右手に刀を仕込んだサイボーグ。生き延びた人間たちの村を守っており、それゆえにゴッドと呼ばれるようになった。柴田リュウの旅に同行する。

アイザック

『リュウの道』に登場するロボット。過去大量に生産された量産型ロボット。目はサーチライトになり、胸からはエネルギー波を放つことができる。廃墟の町でさまよっていたところを柴田リュウと出会い、修理されて復活した。ロボット・シティで敵に改造され、以降、しゃべる能力を身につけた。SF作家アイザック・アシモフにちなんで、リュウにアイザックと名づけられた。

ペキ

『リュウの道』に登場するキャラクター。ニュー北京猿人と呼ばれる種族。子供の頃助けられて以来、柴田リュウになつき、その旅に同行する。成長した猿人となったペキは、リュウが指導者となった町の警備隊長となる。

ムツンバイ

放射能の影響で奇形化したミュータントの少年。一つ目で腕が四本ある。四本の腕と二本の足ではって走る姿から、ムツンバイと呼ばれるようになった。柴田リュウに懐き、その旅に同行する。

コンドル

塔のある町の外側の森で暮らすミュータントたちのリーダー。未来を予知する第三の目を持つが、ふだんははちまきでその目を隠している。柴田リュウが町に侵入する手助けをした。リュウが町の指導者となった後は、町と森の人々の安全を守る護民官長となった。

(かみ)

塔のある町で神を名乗り、巨大ロボットの神像を操縦して、人々を支配していたミュータントの老人。巨大な脳と四つの目を持つ。大異変を生き延びた最初の世代であり、千年生きている。優れた頭脳とテレパシー能力を有し、人類を保護するために町を作ったが、老衰によって自分をコントロールできなくなっていた。 柴田リュウを神の後継者に指名し、後を託した後、死亡する。

ジミイ・ヘンダーソン

地球を脱出し戻ってきた宇宙帰還船の生き残りの少年。マリア・ヘンダーソンの弟。子ザルだった新北京原人のペキと友達になり、脱走の手伝いをさせた。ペキが大きくなってからは、ムツンバイと仲良くなり、行動をともにするようなった。

タロウ

『リュウの道』に登場するキャラクター。多角形の透明な柱に呼び寄せられた柴田リュウが出会った犬。テレパシー能力と精神催眠能力を持ち、犬族の代表として、地球の支配者の地位をかけ、人間族の代表である柴田リュウと戦った。

場所

ニッポン

『リュウの道』に登場する国。大異変を生き延びた日本人の子孫たちが小さな島に作った国。第二次大戦当時の日本を模している。科学文明を維持し、近隣の国々と戦争を繰り返していたが、ニューマンランドとの戦争で、国をバリアーで封鎖され、公害によって滅亡した。

ニューマンランド

『リュウの道』に登場する国。ニューマン(新人類)を自称する人造生命体たちが作った国。進んだ科学文明を用いて、ニッポンをバリアーで覆い破滅させようとした。テレパシー能力を持つリュウがニューマンと人類をつなぐミッシングリングでないかと考え調査しようとするが、細菌による伝染病が蔓延し全滅してしまう。

その他キーワード

フジ1号

『リュウの道』に登場する宇宙船。柴田リュウが密航した日本初の恒星間旅行船。シリウス第5惑星と地球を40年かけて往復した。しかし、シリウス第5惑星で乗組員たちは宇宙病におかされ、冷凍睡眠処置を施されていたリュウを除き、死滅してしまった。

催眠教育

『リュウの道』に登場する用語。フジ1号に密航した柴田リュウは、通常の宇宙航行を許可されず、冷凍睡眠カプセルで往復40年間眠り続けることとなった。その処置を哀れんだ乗組員がリュウにマイクロテープによる催眠教育の処置を施したため、目覚めたリュウには膨大な知識(外国語、相対性理論、柔道、ロボット工学など)が身についていた。 40年間に及ぶ催眠教育はリュウの脳を異常活性化させ、超能力まで開化させることとなる。

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