後輩ちゃん

とある企業に勤める札幌出身の新人OL。大学進学を機に上京した。地元には弟がいる。素直な明るい性格で、仕事などを褒めるとかわいらしい反応を見せるため、褒めた方も嬉しくなる得な人物。営業二課に所属しており、同課の女性陣などからは「新人ちゃん」と呼ばれて親しまれている。長らく新人が加入してこなかった同課において、待望の新人としてかわいがられており、彼女が出勤するだけで同僚たちが元気になるほどに受け入れられている。また、ライバルである営業一課の人間が、粉を掛けようとする素振りを見せるだけで一致団結してガンを飛ばすなど、過保護といってもいいほどの扱いを受けている。OLとしては現在、指導係である先パイに付き従ってさまざまな仕事を覚えている最中で、時に天然ボケのような素振りを見せることを除けば周囲も認める優秀な仕事ぶりを見せる。外見も際立って整っており、スラッとした足の長さや右頰の泣きぼくろのある端正な顔立ちで、アイちゃんをはじめ、バレー部ちゃんや前髪ちゃんなどからもあこがれられている。そのように性別を問わず周囲を引きつける人柄と外見を持ち合わせながらも、異性にカンちがいされないようなうまい位置取りや立ち回り、プレイベートの管理などを徹底する抜け目ない一面があり、たとえ同性から合コンに誘われたとしても、地元の田舎に彼氏を残してきているというウソの設定で誘いをかわす周到さを見せる。しかし、それらの気遣いは先パイに対していっさい発揮されていない。おいしいお酒に目がない反面、母親から受け継いだ酒癖の悪さを有しており、父親からこういう風にならないように気をつけろと口酸っぱく言われて育った。そのため、ふだんは酒量を抑えているにもかかわらず、先パイがいる場では羽目を外して酔いつぶれるまで飲むといった明確な対応の違いを見せる。また、二人きりのサシで飲みに行ったり、先パイの飼い猫を見るために部屋を訪ねたりするなど、大胆な行動も見せる。それらの行動のメリハリから、はた目から見ると先パイに懐いているのは一目瞭然なのだが、先パイ本人にはほかの人間の前でしっかりとしている様子を知られていないため、後輩ちゃんが特別な態度を取っていることには、未だ気づかれていない。会社の営業では学校で採用される運動着や、レストランで採用される制服などを取り扱っており、取引先であった高校や飲食店にアイちゃんや前髪ちゃん、バレー部ちゃんがいた関係で彼女らとは顔見知りとなっている。特にアイちゃんとは飲食店と高校の双方で会っており、彼女が自身の体型のために着られる衣服が少ない悩みをもっていることを、同じ体型の人間として理解している。そのため、彼女らのような悩みを抱えた人へ向けた特別縫製のブランドを教えるなど、親身に相談に乗る場面もあった。大学時代のサークルの同期である理系ちゃんとは歓迎コンパ以来の長い付き合いで、在学時代に非常にお世話になっており、日頃から男たちに狙われていた後輩ちゃんは彼女に守られ続けていた。その一方で酒量を間違えた際など、スキを見せるたびに彼女から叱られていたため、自分に対してあれこれと親身に指導する先パイと理系ちゃんを、その理屈っぽさも併せて似た者同士として捉えている。