概要・あらすじ
悪の秘密結社ショッカーに肉体を改造されるが、洗脳を受ける前に脱出したことで、以降ショッカーと孤独な戦いを続けてきた男・仮面ライダー1号こと本郷猛。ショッカーの謎を追い、本郷猛に接触してきた硬骨のジャーナリスト一文字隼人。二人が出会い、そして共に戦うようになった経緯を描いた過去編「旧1号&旧2号編」を挟み、前作『仮面ライダーSPIRITS』においてゼロ大帝との戦いのさなか、信頼していたモグラ獣人を操られ、ピンチに陥った仮面ライダーアマゾンに焦点を合わせた「アマゾン編」が再開する。
登場人物・キャラクター
村雨 良 (むらさめ りょう)
悪の組織BADANの首領JUDOの器となるべく脳以外の99%を改造された青年。10人目の仮面ライダー「仮面ライダーZX」に変身する。本作では日本に攻撃を仕掛けてきたBADANを迎え撃つために各地に散った先輩ライダーたちの元を巡り、彼らの手助けを行う。
本郷 猛 (ほんごう たけし)
悪の組織ショッカーによって全身を強化改造された青年。史上はじめての「仮面ライダー」であることから、「始まりの男」と呼ばれている。「仮面ライダー1号」に変身する。本作ではBADANの尖兵として東京に攻撃を仕掛けるショッカーの再生怪人を一文字隼人と共に迎え撃つ。石ノ森章太郎『仮面ライダー』及び、TV特撮『仮面ライダー』の主人公。
一文字 隼人 (いちもんじ はやと)
フリーのカメラマン。悪の組織ショッカーに捕えられ、仮面ライダー1号の戦闘データを元に全身を強化改造されてしまうが、脳改造前に仮面ライダー1号によって助け出され、以降共闘を続けている。本作ではBADANの尖兵として東京に攻撃を仕掛けるショッカーの再生怪人を本郷猛と共に迎え撃つ。
風見 志郎 (かざみ しろう)
悪の組織デストロンによって家族を失い、仮面ライダー1号と仮面ライダー2号に頼み込んで全身を強化改造した青年。3人目の仮面ライダー。「仮面ライダーV3」に変身する。本作ではBADANの侵攻から四国を解放した後、静岡で城茂と合流、共に東京を目指す。
結城 丈二 (ゆうき じょうじ)
悪の組織デストロンの科学者だったが、組織を裏切り風見志郎と共に戦った青年。失った右腕に様々なアタッチメント機能を持つアームをつけて戦う「ライダーマン」として、4人目の「仮面ライダー」に数えられている。本作では悪の組織BADANに接触、大首領JUDOを虚空の牢獄から解放する力を持つという「時空破断装置」のコントロールを行う。
神 敬介 (じん けいすけ)
日本全滅を図る悪の組織GOD機関に殺害され、実の父の手によって深海開発用改造人間・カイゾーグとして蘇った青年。5人目の仮面ライダー「仮面ライダーX」に変身する。本作では、仮面ライダースーパー1と共に北陸でBADANが操る人々を破滅へと導くバダンシンドロームを起こす「竜」と交戦。その後竜を追って東北へと向かう。
アマゾン
赤ん坊の頃に両親に連れられて訪れたアマゾンで遭難し、野生児として育った青年。日本人で本名は山本大介というが、作中で本名への言及はなく、「アマゾン」と呼ばれている。悪の組織ゲドンとガランダー帝国に対抗するため、古代インカ帝国の遺産である「ギギの腕輪」を移植され、6人目の仮面ライダー・仮面ライダーアマゾンとして戦うようになった。 本作では、熊本県でBADANに再生されたゲドンとガランダー帝国の怪人たちと戦っていたが、友だちであるモグラ獣人をニードルに操られ、左腕を切断され仮死状態に陥ってしまう。仮面ライダーZXやSPIRITSの隊員たちの活躍によって左腕の奪回と復活を果たす。
城 茂 (じょう しげる)
親友の仇を討つため、悪の組織ブラックサタンの肉体改造手術を自ら志願して受け、電気人間となった青年。7人目の仮面ライダー、「仮面ライダーストロンガー」に変身する。本作では富士山でBADANによって再生されたブラックサタンの怪人たちを撃退した後、仮面ライダーV3と合流して東京へ向かう。
筑波 洋 (つくば ひろし)
悪の組織ネオショッカーによって肉体改造手術を施され、8人目の仮面ライダー・スカイライダーとなった青年。本作では北海道でBADANによって再生されたネオショッカーと戦い重傷を負うが、再び回復し、東北での戦いでは仮面ライダーZX、仮面ライダースーパー1、仮面ライダーXと共闘。その後彼らと共に東京を目指す。
沖 一也 (おき かずや)
惑星開発計画に携わる青年科学者。惑星開発用の改造人間となるため志願して手術を受け、9人目の仮面ライダー・仮面ライダースーパー1となる。「赤心少林拳」という拳法を修めており、気功の技を使うため、その元となる神経系は改造手術の際もそのまま移植されている。そのため、仮面ライダーたちの中でただ一人だけ神経系に作用するバダンシンドロームの影響を受けてしまう。 本作では仮面ライダーXと共に北陸でBADANと戦っていたが、バダンシンドロームを発生させる「竜」によって青森まで運ばれてしまう。その後、「赤心少林拳」の姉弟子である義経や応援に駆けつけた仮面ライダーZXと共闘。BADANの侵攻を止めた後、仮面ライダーX、スカイライダーと共に東京を目指す。
滝 和也 (たき かずや)
元FBI捜査官の青年。かつて本郷猛や一文字隼人と共に悪の組織ショッカーと戦った。改造人間ではない、生身の人間だが、自らの身体能力と勇気で怪人と渡りあう姿から、「仮面ライダー」のひとりとして認識されている。本作では、BADANの世界侵攻に立ち向かう仮面ライダーの戦いを補佐するべく立ち上がった人間たちの組織SPIRITS の隊長を務め、日本各地を飛び回っている。
緑川 ルリ子 (みどりかわ るりこ)
悪の組織ショッカーに父親を殺害された過去を持つ女性科学者。BADAN が作り出した人々の精神を破滅へと追いやるバダンシンドロームに対抗するため、ヨーロッパの科学者たちと協力して「ABS(アンチバダンシンドローム)システム」を作り上げる。
モグラ獣人 (もぐらじゅうじん)
悪の組織ゲドンによって生み出された、鼻の頭に花が咲いているモグラ型の怪人。BADANによって再生され、熊本県に出現する。かつて仮面ライダーアマゾンと友だちになった後に死亡した個体とは別の個体。ニードルによって操られ凶暴化、アマゾンの左腕を切断してしまう。
義経 (よしつね)
赤心少林拳という拳法の女性師範。仮面ライダースーパー1とは同門だが、殺人拳の面を持つ流派を継承した。青森の赤心寺で弟子の指導を行う傍ら、生身ながらBADANの怪人たちとも戦い、これを撃退している。
JUDO (じゅどー)
BADANの大首領。その正体は人類創造を行った三柱神の一人「スサノオ」。現在は同じく三柱神の一人「ツクヨミ」によって虚空の牢獄に幽閉されており、その復活の器として様々な組織を操り「仮面ライダー」を作らせてきた。仮面ライダーZXはついに完成した器であり、村雨良と精神を入れ替えることでの現世復活を企んでいた。
暗闇大使 (くらやみたいし)
BADANの最高司令官。虚空の牢獄に幽閉されている大首領JUDOの意志を実行する男。元人間で、死亡後JUDOの力によって怪人となって復活した。BADANが陰から操ってきた歴代組織の怪人たちを復活させ、日本侵攻を行う。しかしJUDOから言動が増長していると見なされて仕置きを受けて以降、離反を画策するようになる。
集団・組織
BADAN (ばだん)
歴代の「仮面ライダー」たちが戦ってきた、ショッカー、デストロン、GOD機関、ゲドン、ガランダー帝国、ブラックサタン、ネオショッカー、ドグマ、ジンドグマといった悪の組織を裏から操ってきた巨大組織。これまでとは異なり、世界にその存在を示した上で、世界侵攻を行う。その目的は人類殲滅と大首領JUDOの完全復活にある。
SPIRITS (すぴりっつ)
滝和也を隊長とする戦闘部隊。隊員の母体はインターポールだが、BADANの攻撃によって世界各地で所属部隊が壊滅した軍人なども多く含まれている。主目的は、唯一BADANに対抗しえる力を持つ「仮面ライダー」たちの戦いの全面バックアップにある。組織の正式名称は「Saving Project Incorporate w/h masked Rider on ImmorTal Soul」。
場所
ニードル
BADANの作り出した改造人間たちのリーダー的存在。普段は白衣を着た人間の姿だが、ヤマアラシの怪人形態に変身して戦う。自らの針を刺すことで他の怪人たちを操る能力を持つ。当初は仮面ライダーZXのボディを手に入れて神となることを目論んでいたが、それに失敗しBADANを脱走。以降逃走の傍らで暗躍を続ける。
その他キーワード
バダンシンドローム
BADANが人類の脳に直接働きかけて見せた竜のビジョンによってもたらされる症状。かつてBADANの大首領JUDOが人類創造時に組み込んだ恐怖と服従のプログラムが働き、精神が破壊され、破滅願望が喚起される。ただし、BADANや関連する組織によって絶望を味わわされたことのある人間は、一度免疫ができているためかかりにくい。 神経系に作用する仕組みであるため、「仮面ライダー」の中では改造後も人間時の神経を移植されていた仮面ライダースーパー1だけが罹患してしまった。
クレジット
- 原作
前作
仮面ライダーSPIRITS (かめんらいだーすぴりっつ)
石ノ森章太郎原作作品である『仮面ライダー』の世界観に基づき、10人の改造人間たちと彼らに魂を寄せる人間たちの、巨大な悪の組織との戦いを描く。基本設定は、主に映像版及び雑誌記事にて展開されたものをベース... 関連ページ:仮面ライダーSPIRITS
書誌情報
新 仮面ライダーSPIRITS 39巻 講談社〈KCデラックス〉
第1巻
(2009-11-17発行、 978-4063758320)
第2巻
(2010-04-16発行、 978-4063759020)
第3巻
(2010-09-17発行、 978-4063759839)
第4巻
(2011-04-15発行、 978-4063760286)
第5巻
(2011-11-17発行、 978-4063761443)
第6巻
(2012-04-17発行、 978-4063766257)
第7巻
(2012-11-16発行、 978-4063767285)
第8巻
(2013-08-16発行、 978-4063768909)
第9巻
(2014-05-16発行、 978-4063769838)
第10巻
(2014-11-17発行、 978-4063770858)
第11巻
(2015-05-15発行、 978-4063771725)
第12巻
(2015-10-16発行、 978-4063773132)
第13巻
(2016-05-17発行、 978-4063774627)
第14巻
(2016-10-17発行、 978-4063930528)
第15巻
(2017-03-17発行、 978-4063931679)
第16巻
(2017-08-17発行、 978-4063932515)
第17巻
(2017-12-15発行、 978-4065106471)
第18巻
(2018-06-15発行、 978-4065117323)
第19巻
(2018-10-17発行、 978-4065134658)
第20巻
(2019-01-17発行、 978-4065143483)
第21巻
(2019-04-17発行、 978-4065152546)
第22巻
(2019-07-17発行、 978-4065164358)
第23巻
(2019-10-17発行、 978-4065173756)
第24巻
(2020-01-17発行、 978-4065183045)
第25巻
(2020-04-16発行、 978-4065192962)
第26巻
(2020-07-17発行、 978-4065202296)
第27巻
(2020-11-17発行、 978-4065214190)
第28巻
(2021-03-17発行、 978-4065219966)
第29巻
(2021-08-17発行、 978-4065241790)
第30巻
(2021-12-16発行、 978-4065263655)
第31巻
(2022-04-15発行、 978-4065276082)
第32巻
(2022-08-17発行、 978-4065289617)
第33巻
(2022-11-16発行、 978-4065299715)
第34巻
(2023-03-16発行、 978-4065311097)
第35巻
(2023-06-15発行、 978-4065319895)
第36巻
(2023-10-17発行、 978-4065334249)
第37巻
(2024-01-17発行、 978-4065348222)
第38巻
(2024-05-16発行、 978-4065351116)
第39巻
(2024-10-17発行、 978-4065372173)
新 仮面ライダーSPIRITS 特装版 39巻 講談社〈プレミアムKC〉
第18巻
(2018-06-15発行、 978-4065117316)
第29巻
(2021-08-17発行、 978-4065241813)
第30巻
(2021-12-16発行、 978-4065265208)
第31巻
(2022-04-15発行、 978-4065276099)
第32巻
(2022-08-17発行、 978-4065289624)
第33巻
(2022-11-16発行、 978-4065299708)
第34巻
(2023-03-16発行、 978-4065311080)
第35巻
(2023-06-15発行、 978-4065319901)
第36巻
(2023-10-17発行、 978-4065334263)
第37巻
(2024-01-17発行、 978-4065348239)
第38巻
(2024-05-16発行、 978-4065351147)
第39巻
(2024-10-17発行、 978-4065372180)