概要
北高校3年生の男子。小栗都の思い人で、小栗蛍の恋人、そして城田司の友人。1年次は1年2組、3年次は3年3組に所属している。前髪を目が隠れそうなほど伸ばした、暗い緑色のストレートショートカットヘア。頭脳明晰、スポーツ万能に加え、親切で分け隔てない心優しい性格。そのため、男女問わず周囲から非常に人気がある。
しかし母子家庭で育ち、さらに母親に恋人ができる度にその恋人達から苦しめられ、家出をしては城田家に泊めてもらうという、複雑な家庭環境にある。このため時原大翔自身はつねに強い孤独感を感じており、また恋愛感情というものも理解できずに高校生活を送っていた。都とは、高校1年生の春に同じクラスになり、その直後都が自分の好きなゲーム「もんはんゲーム」で遊んでいた事から声を掛け、親しくなる。
その後は都と親しい友人として付き合っていたが、高校1年生の秋、都を通じて蛍と出会い、蛍に一目惚れをして、恋愛感情というものを初めて理解する。それ以降は蛍と順調に交際を続けていたが、高校3年生の春、実は都が自分に思いを寄せており、しかし大翔の恋人が蛍である手前告白する事もできず、ずっと苦しんでいた事を知る。
さらにその直後都が自殺して、それが原因で蛍とも別れてしまった。その後は都を傷つけた事を後悔して暮らしていたが、都の死をどうしても受け入れられない司が、「両翼の鍵」と「片翼の鍵」を開発し、タイムリープに成功した事で、過去が大きく書き換えられてしまう。これによって今度は、高校1年生の秋に都と交際を始めるが、本来の歴史と同様に、蛍に一目惚れしてしまう。
そして高校1年生の冬、これが原因で蛍に嫌われてしまい、蛍を思い続けたまま失意の8年を過ごす事になる。さらに司からも距離を置かれ、孤独に過ごしていたある日「片翼の鍵」の存在を知る。そして、蛍と出会う予定の高校1年生の10月までタイムリープする事で、未来を変える決意をする。
「片翼の鍵」の存在を知った事により、司と都が、自分をタイムリープによって助けようとしなかった事を強く恨んでいた。しかし、やがて「片翼の鍵」は、誰かに片思いしている人間しか使えず、高校1年生の冬には交際を始めていた司と都は、もうタイムリープができなくなっていたのではと推測する。そこでまずは、自分が蛍に嫌われた直後の高校1年生の2月までタイムリープし、実際に都が「片翼の鍵」を使えなくなっている事を確認してから、高校1年生の10月までタイムリープした。
しかし今度は、蛍とは交際出来たものの、本来の歴史通り進んでしまい、都は司ではなく、大翔を好きな状態で時間が経過してしまう。これによって高校3年生の春、蛍が都の思いを知った事で、蛍から別れを切り出される。
さらにこれが原因で都が自殺しかけるが、ここですべてを知る「両翼の鍵」と「片翼の鍵」を開発した司と華本桃子、つまり一人目の司と一人目の桃子が介入。都が二人に説得された事で、大翔は、今度は高校1年生の入学式まで時間を戻される。しかし、この世界においては最初から都が大翔と蛍を交際させようと積極的であったため、最終的にはタイムリープに関するいっさいの情報を知らないまま、高校1年生の夏に蛍と交際を開始。
高校卒業後は大学に進学し、25歳の時に蛍と結婚した。誕生日は6月30日で、血液型はB型。
登場作品
片翼のラビリンス (かたよくのらびりんす)
ある日、突然送られて来た謎の鍵により、タイムリープする力を手に入れた女子高校生。彼女が仲間と共に自らの死の謎を解き、同時に周囲の人々全員が幸せになれる未来を模索するSFファンタジックラブストーリー。「... 関連ページ:片翼のラビリンス